龍の声

龍の声は、天の声

「三輪一族の歴史的使命」

2024-09-13 06:21:58 | 日本

◎大神族(おおみわぞく)

奈良県大和の三輪山麓の考古学的出土品からみて、大和の平野部に人間が住み着いた始まりが、このあたり一帯であったと想像される。それは縄文時代の前期、つまり4、5千年から7千年前にさかのぼる大昔からのことである。

その人たちこそ、三輪山に鎮まる大神を氏の神と信奉する三輪族(大神族)であったと言われ、血族集団として強大な勢力をもち、後に神武天皇の大和入りにさいしては、当然大きく前面にあらわれた存在であっただろし、また信仰面においても、新しい日の神信仰に対して三輪信仰は、それ以前からも根強いものがあったであろうことも考えられる。

世に大神族(おおみわぞく)或いは、三輪族とよばれる人たちは、三輪の神の「神孫」と信ずる同族意識、血族意識によって結ばれた集団である。そして古代大和においては、もっとも高度な文化をもっていたと考えられるが、その中心はやはり祭祀に仕える大神主家に帰するといえる。(『大神神社(第三版)』)


◎古代文献「ホツマツタエ」

三輪氏系統に伝えられた古代文献「ホツマツタエ」には、宇宙創成から第12代景行天皇までのことが記されてある。「古事記」より六百年も古い西暦126年に完成した。
前半部分の「神々の時代」の編纂は、神武天皇御即位より八年前(紀元前668年)に、三輪の臣(とみ)の先祖クシミカタマによってなされている。

後半部分は「天皇の時代」であり、最終的に三輪の臣オオタタネコによって景行56年(126年)に編纂された。

全編五七調の長歌体で頭され、

・宇宙のはじまりは、始原神のアメミオヤノ神が「初(うい)の一息」を発して、この宇宙が出現したこと。
・人間は、空・風・火・水・埴(はに)の五つのエレメントが交わって誕生したこと。
・宇宙と人の連動した関係。
・人の生き方、祭政のあり方、等々。
また現代の最先端科学であるDNAやナノテクはもちろんのこと、量子力学をはるかにこえた宇宙の構造そのものを明確に記してある。
この様な宇宙観、人間観は他の国々にはみられない。将に神が記したものであると言わざるをえない。(「ホツマツタエ』鳥居 礼著)

◎まとめ

・三輪一族は、縄文5,000年以前からの血筋であり、大神神社が主神である。
・三輪一族は、初代神武天皇、綏靖、安寧、懿徳、考昭、考安、孝霊天皇までの代々の天皇、そして第10第崇神天皇の皇后についている。
・三輪一族は、国体明徴(天皇を中心にした国柄を明らかにする)に尽力してきた。
・三輪一族は、「祭政一致」の政治の伝統継承に尽力してきた。

神代以来、わが国最古最大の大族にして、臣下第一の名族である。その高き血筋は、今なお連綿として受継がれている。三輪一族は、その自覚を新たにし、単に古代史を学ぶだけにとどまらず、さらに歩をすすめ、生きた歴史の流れの中に自己をおき、三輪一族としてのアイデンティティーの発露として、文明の高揚、天皇国日本の国創りに邁進することが使命とされる。








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