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「エドガー・ケイシー療法の実例①」

2015-03-26 07:58:11 | 日本

彼はリーディングと呼ばれる催眠状態における情報の引き出しによる業績が有名であり、相談内容の多くが速記により記載された希有な例である。彼は他者による催眠状態において第三者からの質問により、主としてアカシックレコード(アカシャ記録)から情報を引き出す。個人の疾患に関する質問に対して、体を神経の状態や各臓器の状態また体の状態なども透かしたように話し病気の治療法などを口述する。
以下、4回にわたり学ぶ。



◎ 体液の循環と神経の流れ

ケイシーは体液の循環が停滞している場合、マッサージ(特にオイルを使ったオイルマッサージ)を頻繁に勧めた。これは非常に手軽な療法で、家庭でも簡単に実行することができる。

ケイシー療法で使うオイルは基本的にオリーブオイル、ピーナッツオイル、ヒマシ油の3つである。それぞれのオイルには特性があり、ケイシーの主張によれば、オリーブオイルは皮膚なのど粘膜系に、ピーナッツオイルは筋骨格系に、そしてヒマシ油は免疫系に良く働きかけるとされる。オイルマッサージでは、ピーナッツオイルとオリーブオイルを半々の割合で混ぜた混合オイルが一般用途に勧められる。より皮膚への浸透を高めたい場合は、全体の5パーセントに相当する量のラノリン(羊毛脂)を加える。ラノリンは入手がやや難しいので、ラノリンの入ったマッサージオイルを使いたい場合は、ケイシー療法の用品を販売しているところから購入されると良い。

ピーナッツアレルギーのある方はピーナッツオイルを使うことができないので、その場合はピーナッツオイルを含まないマッサージオイルを使う必要がある。

このマッサージオイルは体のどこに塗っても効果があるが、とりわけケイシーが勧めたのは背骨に沿った部位への擦り込みである。

お風呂上がりか、就寝前に、背骨にそってオイルを擦り込んでもらう。マッサージを受ける人はうつぶせになり、施術者は小さじ1杯程度のオイルを手の平に取り、それを片手あるいは両手を使って、相手の背骨に沿って擦り込む。体がリラックスルするような強さとリズムで擦り込めば充分である。背骨に沿うマッサージだけであれば、5分くらいでも充分。背骨の両側には内臓をコントロールしている神経節が存在しており、そこに適度な刺激を加えることで、全身の状態を改善する。

背骨へのオイルマッサージは簡単で短時間ですむから、毎晩行っても負担にはならない。そして週に1回くらいの割合で全身(フルボディ)のオイルマッサージを受けるなら、体液の循環に関しては理想的なケアになる。

また、神経系のバランスを回復させる方法として、ケイシーはオステオパシーという手技療法を非常に高く評価した。オステオパシーは、米国バージニア州生まれの医師アンドリュー・テイラー・スティル(1828~1917)によって創始された治療体系で、筋骨格構造のバランスを回復させ、神経の圧迫を取り除き、血液を体の隅々に行き渡らせることによって自己治癒力を高めることを目指す。自然治癒力の低下が疑われる人は、優れたオステオパスの治療を受けることが大いに勧められる。


◎ケイシー療法における食事療法

ケイシーは、「あなたの今の状態は、これまで食べてきた物と、考えてきたことの総計である」と主張する。ケイシーから病気の治療法のアドバイスを受けた人で、食事に関する指示を受けなかった人はほとんどいない。それほど健康維持、健康回復にとって食事は中心的な役割を果たす。

ここでは、ケイシーが示した食事療法の原則の中から頻繁に指示された12項目を紹介する。これらの12項目を実践するだけでも、ケイシーの食事療法の7割程度は守ることになる。試してみて有効性を感じられるものがあれば日常生活に取り入れられることを勧める。

・豚肉は食べない。(ケイシーは豚の脂を摂取することは健康の大敵であると見なした。)

・油で揚げた物は食べない。(加熱して酸化した油をケイシーは健康の大敵と見なした。)

・獣肉はごく控え目に食べる。肉類を欲する場合は、羊肉(ラム、マトン)や鳥肉にする。魚介類は良いが、皮膚疾患のある人は、貝類、エビ、カニ類を避ける。

・新鮮な野菜を豊富に食べる。一般に、地下の野菜1に対して、地上の野菜を2~3の割合で食べる。人参は地上の野菜に数える。また、昼間は地上の緑野菜をできるだけ生野菜として豊富に食べ、夜は地下の野菜を混ぜて温野菜として食べる。ただし、皮膚疾患のある人はナス科の野菜(ナス、トマト、ジャガイモ、ピーマン、パプリカ、トウガラシ)を避ける。

・果物は基本的に勧められるが、生のリンゴは他の食事と一緒に食べてはならない。生のリンゴを食べる時にはそれだけを単独で食べる。ただし、ヘルペス、口内炎の出来やすい人はどのような調理法であれ、一切のリンゴが勧められない。

・野菜や果物のビタミンの摂取効率を上げるために、週に何回かはゼラチンを摂る。この場合のゼラチンは豚由来でも構わない。野菜や果物と一緒に食べると理想的であるが、必ずしも一緒である必要はない。

・体質を弱アルカリに保つ上で、柑橘系の果物は非常に有効である。ただし、穀物と一緒に食べてはならない。穀物と一緒に食べた柑橘系果物は酸性食品になってしまう。理想的な食べ方は、1日おきに朝食に柑橘系だけ食べるというものである。

・複数の穀物を同じ食事に摂ってはならない。たとえば、ご飯を食べる食事で一緒にジャガイモやトウモロコシを食べると、消化不良を起こすことになる。1回の食事で穀物は1種類になるようにする。

・1日にグラス6~8杯の水を飲む。成人男性の場合で1日2リットル程度の水を飲むようにする。

・ご飯やパン類は、精白されたものよりも、玄米あるいは全粒パンに近いものを食べる。ただし、食べ慣れない人が急に玄米や全粒パンに変えると、消化系が対応できないので、体調を見ながら、徐々に慣らしていくよう心がける。

・コーヒーや紅茶にはミルクを混ぜない。口内炎の出来やすい人は特にこれを守る必要がある。

・怒っているときや感情が高ぶっているときには食事をしない。副交感神経が優位のリラックスしている状態で食べなければ、食べ物は未消化物となり、体内毒素となる。


◎休息・休眠

健康維持・健康回復には良質の睡眠が欠かない。
オイルマッサージや毒素排泄によっても相当に睡眠は助けられますが、体の(波動的な)バランスが崩れているようなケースでは、リーディングがその構造と作り方を指示した特殊な装置(インピーダンス装置)によって、バランスを回復させることを勧めた。
インピーダンス装置はその他、瞑想体験を深める、精神を安定させるといった目的でも勧められた。


◎体内毒素の排泄

ケイシーのリーディングを調べてみると、非常に多くのケースで体内毒素の排泄不良が指摘されている。毒素を排泄して体内を浄化する方法として、ケイシーはいくつかの方法を勧めたが、その代表的なものは次の3つになる。

・ヒマシ油温熱パック
・コロニクス(腸内洗腸)
・フルーツダイエット(特にリンゴダイエット)

以下に、そのやり方の概要を示す。


◎ひまし油温熱パック

エドガー・ケイシーの毒素排泄療法の中で最も重要な位置を占めるのが、この「ひまし油の温熱パック」である。ひまし油はトウゴマ(ヒマの実)から採れる植物油だが、日本では主に下剤として使用されていた。ケイシーは、様々な疾病に対してこの「ひまし油温熱パック」を勧めた。ひまし油パックの一般的な効能として、免疫機能を高めることが知られているが、他にも、毒素の排泄を促すことが知られている。

適用例としては、胆嚢炎、排泄不良、てんかん、肝硬変、肝不全、硬皮症、頭痛、虫垂炎、関節炎、大腸炎、神経炎、毒血症といったものが挙げられる。

[ やり方 ]
・用意する物
未精製のひまし油500cc程度(局方の「加香ひまし油」は不可)・ウールまたは綿製のネル(大きさはタオル程度)・サランラップ、バスタオル、温熱パッド、重曹少量。

[ 手 順 ]
1.ネルを2重または3重にして、たっぷりめのひまし油に浸す。
2.肝臓部分を覆うような形で、右脇腹にひまし油の浸透したネルを当てる。
3.油が他に着かないようにするために、ネルをサランラップでおおう。
4.その上をさらにバスタオルでおおう。
5.その上から温熱パッドを当てる。
6.この状態で約1時間横になっている。
7.パックが終わったら、コップ1杯のぬるま湯に小さじ1杯程度の重曹を溶かした溶液を用意し、それをティッシュやクッキングペーパなどに浸したもので、体に付着した油や汗をふき取る。

ひまし油パックは毎日実施することも可能だが、一般的には3日行って4日休むというサイクルで実施する。ひまし油パックにはいくつか禁忌事項がある。まず、女性は生理中に行ってはいけない。出血が増え、生理が不順になる。また、リンゴダイエットと同時にやってはいけない。妊娠中のひまし油パックも非常に効果があるが、妊娠中はパックを温めないようにしする。
















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