龍の声

龍の声は、天の声

「トットちゃんの恩師・小林宗作先生の教えと想い➀」

2024-07-07 20:17:30 | 日本

『窓ぎわのトットちゃん』のトモエ学園では、毎日、リトミックの時間がありました。

2021.10.29 国立音楽大学附属幼稚園 園長:林 浩子
『窓ぎわのトットちゃん』(1981年刊)は、世界で2371万部も売れている大ベストセラーです。著者の黒柳徹子さんは、小林宗作校長先生のような先生がいらしたことをみんなに知ってもらいたくて、この本を書いたといいます。

「こんな学校に通いたかった」「小林先生に出会いたかった」--本を読んだ方からは、今でもこんな感想がよせられます。

けれども、トモエ学園は戦争で焼け、小林宗作先生ももう、いらっしゃいません。

ところが、小林宗作先生の精神を受けついだ幼稚園が東京にあるということがわかりました。トモエゆかりの藤の木まであるのだそうです。

小林宗作先生は、どんな方だったのでしょう。また、国立音楽大学附属幼稚園とはどんな関係がおありだったのでしょうか。

現在の園長である、林浩子先生にご寄稿いただきました。

<子供たちがそれぞれ、その子らしい表情で、のびのびと手足を動かし、いかにも気持ちよさそうに、跳びはねて、しかも、リズムに、きっちり、あっている、という光景は、いいものだった。> 『窓ぎわのトットちゃん』 より


◎受けつがれるトモエの心

黒柳徹子さんの自伝的物語『窓ぎわのトットちゃん』が出版40周年を迎えた今年、子どもが生まれながらに持つ個性を見つけ、伸ばすことを大事にしたトモエ学園の校長、小林宗作先生の教育理念が再び注目されています。

国立音楽大学附属幼稚園(以後、音大幼稚園)は、昭和25年、初代園長に小林宗作先生を迎え創設しました。

音大幼稚園の庭には藤の木があります。子どもたちはこの藤棚の下で遊ぶのが大好きです。

この木は、昭和29年頃にトモエ幼稚園から運ばれ、植えられました。

トモエ学園は昭和20年4月、空襲によって校舎を失い8年という短い歴史で閉校しましたが、トモエ幼稚園は小林宗作先生が亡くなる昭和38年まで継続していたのです。


◎「はじめに リズムありき」(小林宗作)

「リトミックって、どういうものですか?」
 という質問に、小林先生は、こう答えた。
「リトミックは、体の機械組織を、更に精巧にするための遊戯です。リトミックは、心に運転術を教える遊戯です。リトミックは、心と体に、リズムを理解させる遊戯です。リトミックを行うと、性格が、リズミカルになります。リズミカルな性格は美しく、強く、すなおに、自然の法則に従います」(『窓ぎわのトットちゃん』より)
小林先生は、たくさんの幼子の歌を作りました。子どもに無理のない音域と美しい日本語とメロディーの歌を、音大幼稚園では今でも歌いついでいます。

小林先生はたくさんの宝を残してくれました。

中でも、豊かな教育実践から生まれた小林先生の言葉は、時代を経た今でも色褪せることなく私たちの心に響くとともに、子どもとの関わりへ大きなヒントを与えてくれます。

今日は、その中の一つを紹介し、小林先生の言葉から、子育てや子どもとの関わりについて考えてみたいと思います。


◎「はじめに リズムありき」

この言葉は、小林宗作先生が大事にしていた言葉です。

2度のヨーロッパ留学を経て、日本で初めてリトミックを幼児教育に導入し、普及させた小林宗作先生は、リズム教育は総合的に進められるべきであると、リトミックを主軸とした「総合リズム教育」へと発展させました。

単に音楽性を培うためだけにとどめるのではなく、心と体を調和させていく人間教育として「総合リズム教育」を位置付けたのです。

その中で、小林宗作先生が特に大事にしたのは、子どもが自然の中で存分に遊び、自然と対話することでした。

風や波、落ちる力、弾む力など、万物はリズムで動いており、そのリズムを子どもが全身で感じ、気づいていくことを願いました。

また、「自然の中に子どもを開放し、共に食べ、共に歌い、共に働く生活には音楽が湧き出て来る」とも述べ、自然の中で子ども同士が関わる中で心や体が揺り動かされること、そして、そこから現れ出てくるものが表現であり、音楽であるとしたのです。

<トモエは、ふつうの小学校と授業方法が変わっているほかに、音楽の時間が、とても多かった。音楽の勉強にも、いろいろあったけど、中でも「リトミック」の時間は、毎日あった。>『窓ぎわのトットちゃん』より

先生お気に入りのもの。70歳のお祝いの際、直筆で「はじめにりずむありき」と書き親しい方々に配ったそうです。小林先生は、パリでダルクローズからリトミックを学びました。


◎夜泣きは、おかあさんを気づかう胎児のリズムが原因

人間にもリズムがあります。

体のリズム、心のリズム、生活のリズム……など、それは一人一人異なります。大人と子どもならなおさらのことです。歩くリズムも呼吸のリズムも違います。

人間が初めて感じるリズムは、お腹の中で聞き続けたお母さんの心臓の鼓動ではないでしょうか。そこには音もありますね。

生まれた後も、赤ちゃんはこの音を聞き、リズムを感じることで安定します。

一方、お母さんはどうでしょうか? 

3時間おきの授乳、排泄、睡眠の介助など、出産後のお母さんは、それまでの自分の生活や睡眠リズムから赤ちゃんのリズムに心を寄せ、応えていきます。

中でも、生まれてしばらくの夜泣きで、お母さんはくたくたになりますね。

しかし、実は、赤ちゃんの方が先にお母さんの睡眠リズムに心を寄せ気づかっていたことが最近の胎児研究でわかりました。

胎児はお母さんの体に負担をかけないように、お母さんが活動する昼間は寝ていて、お母さんが寝て体を休める夜に起きていることが多かったのです。

つまり、生まれてしばらくの夜泣きは、胎児のときの習慣がしばらくは残っていたからなのです。

赤ちゃんの成長と共に、睡眠リズムは整っていきます。


◎ありのままの自分と相手を知り、受けとめるということ

このように、既にお腹の中から赤ちゃんとお母さんは互いのリズムを知り、受けとめ、合わせながら共に成長していくのです。人との関わりに大事なことを、人生の始まりから行っているのですね。

お母さんは言葉を話さない赤ちゃんの気持ちをわかろうと、赤ちゃんの泣き声や吐息、表情や体の動きまで注意を向け、応答します。

しかし、子どもが言葉を話し始めると、「お口(言葉)で言わなきゃわからないでしょ」と思いを言葉にすることを求めていきます。

赤ちゃんの時のように、“言葉にならない言葉”に耳を傾け、感じることや気付くことに鈍感になっていき、大人の理屈や要求を優先させていくことはないでしょうか。

大人を悩ませるイヤイヤ期には、イヤイヤ期の子どもの心のリズムがあります。 
この時期の子どもの脳の前頭葉は未発達なため、がまんしたり、気持ちを切り替えたりができません。また、語彙も少ないため、泣いたり癇癪(かんしゃく)を起こしたりします。

その心はリズミカルではなく、自分ではどうにもならないややこしさを抱えています。大人が心のリズムを整えることに付き合ってあげることが必要です。

子どもの成長それぞれの時期で見せるリズムを認め、わかろうと心を寄せること――それは、その子ども時々のありのままを受けとめるということです。

ありのままを認められ、受けとめてもらった子どもは、自分を肯定するとともに、相手のありのままを認め、受けとめる人へと育っていくでしょう。

トモエ学園で、トットちゃんがトットちゃんであること認め、仲間の中で自ら成長していくことに信頼を寄せた小林先生の言葉を、子育ての中でかみしめてみませんか。






「仮想通貨USDT(テザー)とは?」

2024-07-07 06:38:03 | 日本

「テザー(以下USDT)」は、世界で最初に生まれたステーブルコインであり、米ドルの価格に連動するように設計されている。
この記事ではそんなUSDTの主な特徴や米ドルとの連動状況、保有のメリット、危険性などを紹介ししていく。


◎仮想通貨USDT(テザー)とは?概要を解説

名称 テザートークン、テザー
ティッカーシンボル USDT
価格* 1.0ドル/USDT
時価総額ランキング* 3位
発行元 Tether Limited社
国内取引所での取り扱い なし
*2024年6月7日時点、CoinMarketCap調べ

USDT(テザー)は、Tether Limited社が2015年2月に発行を開始した世界初のステーブルコインで、米ドルの価格に連動するように設計されている。
本記事執筆時点(2024年6月7日)でその時価総額は約17兆円に上り、時価総額ランキングではビットコインとイーサリアムに次いで3位に位置する。

価格の安定性が高いという利点から、海外の仮想通貨取引所では、米ドルなどの法定通貨に代わり決済用の通貨として用いられることも多い。
それに対して国内取引所では、残念ながら今のところ、USDTの取り扱い自体がなされていない。

ステーブルコインとは?仕組みや種類・日本の取引所で買える銘柄を一覧で紹介仮想通貨(暗号資産)の一種に、安定した価格の実現を目的としてつくられた「ステーブルコイン」というものがある。 ステーブルコインはその実用性の高さから、主要な銘…


◎仮想通貨USDT(テザー)の特徴

ステーブルコインであるUSDTには、主に次のような特徴がある。
USDTの主な特徴
・Tether Limited社が手がける米ドルペッグ型のステーブルコイン
・法定通貨(米ドル)に価値を裏付けられている
・複数のブロックチェーンを基盤にして発行されている
・ステーブルコインの中では時価総額が最も大きい
・スイスのルガーノ市などで、事実上の法定通貨に採用されている

Tether Limited社が手がける米ドルペッグ型のステーブルコイン
USDTは、香港で設立されたTether Limited社が手がけているステーブルコインだ。
米ドルにペッグ(レートを固定すること)され、1USDT=1ドルを維持できるように設計されている。
発行当初は米ドルの価格から大きく乖離してしまうこともあったが、取引高および時価総額が増加したことにより、近年では価格の安定が保たれている。
法定通貨(米ドル)に価値を裏付けられている
ステーブルコインは価値の裏付けの方法によって、主に以下のような種類に分けられる。

・価値の裏付けの方法によるステーブルコインの分類

法定通貨担保型ステーブルコイン
⇒米ドルや日本円などの法定通貨を担保にして、価格を維持

仮想通貨担保型ステーブルコイン
⇒ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を担保にして、価格を維持

商品(コモディティ)担保型ステーブルコイン
⇒金や原油などの商品(コモディティ)を担保にして、価格を維持

無担保型(アルゴリズム型)ステーブルコイン
⇒担保を設定せずに、アルゴリズムによって価格を維持
USDTは、これらの内で「法定通貨担保型ステーブルコイン」に当たり、米ドルや現金同等物(証券や債券)などを担保にして、価格の安定を図っている。

複数のブロックチェーンを基盤にして発行されている
大半の仮想通貨は単一のブロックチェーンを基盤としており、トークン規格の異なるブロックチェーンで利用する場合には、一般的に「ラップ」を行う必要がある。
ラップとは、保有する仮想通貨をネットワーク上の特定のプロトコルに預け入れ、代わりに他のブロックチェーンに対応した、同価値の別の仮想通貨(ラップドトークン)を受け取ることを指す。

例えばビットコインをイーサリアムチェーン上の特定のプロトコルでラップすると、ラップドトークンである「ラップドビットコイン(wBTC)」を受け取れる。
ERC20(イーサリアムチェーンのトークン規格の1つ)トークンでもあるwBTCは、オリジナルのビットコインと違い、イーサリアムチェーンの各種プロトコルで使用することができる。
一方でUSDTは、以下のような複数のブロックチェーンを基盤として発行されている。

・USDTの発行基盤となっているブロックチェーン
ビットコインチェーン
イーサリアムチェーン
トロンチェーン
EOSチェーン
アルゴランドチェーン
Solanaチェーン
ビットコインキャッシュチェーン

つまりUSDTは、これらのブロックチェーン上で使用する場合には、ラップを必要としないということだ。

ステーブルコインの中では時価総額が最も大きい
仮想通貨のデータアグリゲーターであるCoinMarketCapによると、ステーブルコインの種類は本記事執筆時点(2024年2月9日)で約140種類に上る。
その中でUSDTは、時価総額および日々の取引高が最も大きい。
時価総額が最も大きいということは、他のステーブルコインと比べて、より価格の安定性が高いと言えるだろう。

スイスのルガーノ市などで法定通貨に採用されている
仮想通貨としての機能を持ち、なおかつ米ドルと連動して他の仮想通貨よりも価格が安定しているステーブルコインのUSDTは、2022年3月にスイスのルガーノ市において、事実上の法定通貨の1つとして採用された。
ルガーノ市は、買い物での支払いや税金の支払いなど幅広い用途で利用できるようにと、USDTの普及を進めている。

また、ルガーノ市はUSDTの発行元であるTether Limited社と提携して、ヨーロッパにおけるブロックチェーンのハブとなる計画を進めており、その影響で将来的には、ルガーノ市以外でもUSDTの利用が普及していくかもしれない。


◎仮想通貨USDT(テザー)の価格動向

USDTは1USDT=1ドルとなるように設計されているのだが、ここで念のため、過去の価格動向を確認しておこう。

次のチャートは、2021年7月から2024年6月時点までのUSDT/ドルの値動きを示したものだ。
このチャートからは、2022年5月中旬と2023年3月上旬、2023年3月、2023年8月の4度、USDTの価格が1ドルからやや乖離していることが読み取れる。

2022年5月中旬の乖離は、USDTとは別のステーブルコイン、「テラUSD(TUSD)」のディペッグ(ペッグが外れること)に起因して発生した。
ステーブルコインであるTUSDが米ドルとの連動を保てなくなったことが、仮想通貨市場全体に強い警戒感を招き、多くの仮想通貨の価格が急落するなかで、USDTも一時、価格を下げた。
また、2023年3月上旬に発生した乖離は、アメリカのシリコンバレー銀行(SVB)が経営破綻してしまったことに起因している。

シリコンバレー銀行には、時価総額で2番目の規模を誇るステーブルコイン「USDコイン(USDC)」の担保の一部が預け入れられており、USDCへの警戒感がUSDTの価格にも影響を及ぼした形だ。

2023年7月はUSDTの負債の増加から不透明性が一時的に強まったことが要因となっている。
ただし、これらの乖離はいずれも短期的なものであり、時間の経過とともにUSDTは価格の安定を取り戻している。


◎仮想通貨USDT(テザー)を保有するメリット

さて、ここまでUSDTの特徴を取り上げてきたが、USDTは保有することによって、次のようなメリットが生じる。

・USDTを保有する主なメリット
・日本円に変えることなく、資産価値の安定を保つことができる
・多くの海外取引所で取引に用いることができる
・DEXでのイールドファーミングに使える

日本円に変えることなく、資産価値の安定を保つことができる
ビットコインやイーサリアムなど、ステーブルコイン以外の仮想通貨の多くは、基本的にボラティリティが大きい。

そのため値上がりを期待して投資する場合には支障はないが、実用目的で保有するなら、価値が不安定であるため長期間の保有は避けた方が望ましい。
一方で米ドルペッグのステーブルコインであるUSDTは、ビットコインやイーサリアムなどと比べると、ボラティリティが非常に小さくなっている。

このようにUSDTはボラティリティが小さいため、実用目的で長期間保有する場合であっても、資産価値の安定を保つことができる。
多くの海外取引所で取引に用いることができる

日本では現状、あまりUSDTなどのステーブルコインは普及していないが、一方で海外では、特に海外取引所を中心として利用が進んでいる。
そのためUSDTを保有すれば、国内取引所において日本円で仮想通貨を購入するのと同じように、海外取引所でUSDTを用いて、さまざまな仮想通貨を購入することができる。
DEXでのイールドファーミングに使える

USDTは多くのDeFi(分散型金融)プロトコルでも用いられており、特にDEX(分散型取引所)において、「イールドファーミング」に使用されている。
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イールドファーミングとは、DEXなどに自身が保有する仮想通貨を預け入れて流動性を提供し、その見返りとして報酬を得られる仕組みのことだ。
イールドファーミングでは、預け入れた仮想通貨の価格変動によって「インパーマネントロス」という損失が必ず発生する。

しかし、ボラティリティが小さいステーブルコインならその損失を小さく抑えつつ、報酬を得ることができるため、USDTはイールドファーミングにおいて、好んで用いられている。
余談になるが、海外取引所やDEXは日本の法律で認可されたサービスではなく、国内取引所のような顧客の資産保護の仕組みが用意されているとは限らない。
もし利用するなら、利用すること自体に潜在的なリスクを伴うことを理解しておいてもらいたい。

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◎仮想通貨USDT(テザー)と比較される主なステーブルコイン

ここで、USDTと比較されることが多い主要なステーブルコインを4つ、紹介しておこう。
USDTと比較される主要なステーブルコイン
・USDコイン(USDC)
・Binance USD(BUSD)
・DAI(DAI)
・Pax Dollar(USDP)
・PayPal USD(PYUSD)

<USDコイン(USDC)>
名称 USDコイン
ティッカーシンボル USDC
価格* 1.0ドル/USDC
時価総額ランキング* 6位
発行元 Circle
Coinbase
国内取引所での取り扱い なし
*2024年6月7時点、CoinMarketCap調べ

USDコイン(以下USDC)は、アメリカの仮想通貨関連会社であるCircle社と仮想通貨取引所のCoinbaseによって、2018年9月にローンチされたステーブルコインだ。
USDTと同じく、米ドルに価値を裏付けられ、米ドルの価格と連動して1USDC=1ドルとなるように設計されている。
発行元のCircle社は、アメリカの大手証券会社ゴールドマン・サックスの傘下企業であり、またCoinbaseは米ナスダック市場に上場している業界大手の一角だ。
発行元の信頼性が高いことから、USDCは高い需要を集めており、ステーブルコインの中ではUSDTに次いで2番目に時価総額が大きい。

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<Binance USD(BUSD)>
名称 Binance USD
ティッカーシンボル BUSD
価格 1.0ドル/BUSD
時価総額ランキング —
発行元 Binance
Paxos
国内取引所での取り扱い なし
*2024年6月7時点、CoinMarketCap調べ

バイナンス側は既にBUSDのサービスを停止をしています。
Binance USD(以下BUSD)は、世界最大の取引高を誇る仮想通貨取引所Binanceと、ステーブルコイン発行企業のPaxos社によって、発行・運営されている。米ドルと米国債が価値の裏付けに用いられており、価値は米ドルと同等だ。
取り扱いがあるのは現状、BinanceとKuCoinの2社のみであり、主にBinanceでの取引における決済手段に用いられている。
BinanceではBUSDを取引に用いることで、手数料の優遇などを受けられる。またBUSDは、独立会計事務所であるWithumSmith+Brown, PCの調査によって100%の裏付け資産があることが示されておる。
しかし、米ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)はBUSDを発行するPaxos社に対してBinanceと未解決の問題が複数あるとして発行停止が命じられている。

<DAI(DAI)>
名称 DAI
ティッカーシンボル DAI
価格* 1.0ドル/DAI
時価総額ランキング* 24位
運営元 MakerDAO
国内取引所での取り扱い あり
コインチェック
GMOコイン
CoinBest
*2024年6月7時点、CoinMarketCap調べ

DAI(DAI)は国内取引所で入手可能な数少ないステーブルコインの1つで、本記事執筆時点(2024年6月7日)で国内では、コインチェックや、GMOコイン、CoinBestなどに上場している。

イーサリアムなどの仮想通貨を担保とする米ドルペッグのステーブルコインであり、運営元であるMakerDAOが手がけるレンディングプラットフォーム「Oasis.io」でイーサリアムなどの仮想通貨を預け入れることによって、だれでもDAIを発行することができる。
なお、価値の裏付けとなるイーサリアムなどの仮想通貨は、法定通貨と比べてボラティリティが大きく、担保としてはやや不安定だ。
そのため、DAIの米ドルとの連動性も、USDTなどの法定通貨担保型ステーブルコインと比べるとやや劣る。
仮想通貨DAI(ダイ)とは?仕組みや購入方法・将来性を徹底解説!価格の安定を目的として設計されたステーブルコインは、今では100を超えるほどの種類がある。 そうした数多くのステーブルコインの中で、時価総額の比較で3番手*につけ…


<Pax Dollar(USDP)>
名称 Pax Dollar
ティッカーシンボル USDP
価格* 1.0ドル/USDP
時価総額ランキング* 392位
発行元 Paxos
国内取引所での取り扱い なし
*2024年6月7時点、CoinMarketCap調べ

Pax Dollar(以下USDP)は、BUSDの発行元でもあるステーブルコイン発行企業のPaxos社が、2018年9月にローンチした米ドル連動のステーブルコインだ。
元々はPaxos Standard(PAX)という名前だったが、2021年8月にPax Dollar(USDP)へとリブランディングされた。
USDPはニューヨーク州金融サービス局の監督下にあり、消費者保護の仕組みが適切に設けられている。
また、担保資産は米ドルと現金同等物であり、BUSDと同様に独立会計事務所であるWithumSmith+Brown, PCの調査によって、100%の裏付け資産があることが公表されている。

<PayPal USD(PYUSD)>
名称 PayPal USD
ティッカーシンボル PYUSD
価格* 1.0ドル/PYUSD
時価総額ランキング* 170位
発行元 Paxos
国内取引所での取り扱い なし
*2024年6月7時点、CoinMarketCap調べ

PayPal USD(PYUSD)は、オンライン決済および送金サービスを提供するPayPalプラットフォーム内で利用できる米ドルにペッグされた仮想通貨である。
2023年8月に導入された比較的新しいステーブルコインであるが、記事執筆時点(2024年6月7日時点)での時価総額ランキングは170位と期待値の高さが伺えるだろう。
PayPal USD(PYUSD)は、PayPalアカウントやPayPalウォレットにリンクされており、PayPalユーザーは自身のアカウントからPYUSDを購入することができる。
また、PYUSDを使用して商品やサービスを購入したり、仮想通貨を購入したりすることも可能だ。

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◎仮想通貨USDT(テザー)の危険性やリスク

ステーブルコインであるUSDTは、仮想通貨としての利便性と価値の安定性を併せ持った実用性の高い仮想通貨なのだが、実際に保有する際には以下の点に留意しておいてもらいたい。

・USDTを保有する際の危険性・リスク
Tether Limited社の不祥事などによって、米ドルとの連動が外れる恐れがある
ステーブルコインへの規制強化が各国で実施される可能性がある
大きなリターンはあまり望めない

Tether Limited社の不祥事などによって、米ドルとの連動が外れる恐れがある
例えばビットコインは、発行から運営まで、分散型(非中央集権型)の仕組みによって成り立っている。

一方でUSDTは、発行元のTether Limited社による中央集権的な管理・運営がなされており、信用面についてもTether Limited社に大きく依存している。
例えばTether Limited社で不祥事が起きてしまうと、それに起因してUSDTの信用が揺らぎ、米ドルとの価格連動に悪影響が生じる恐れがある。

ステーブルコインへの規制強化が各国で実施される可能性がある
2023年3月26日、昨今の大手仮想通貨取引所の経営破綻などを背景に、G7が連携して仮想通貨への規制強化を進める動きがあると共同通信が報じた。
日本は法規制の面で国際的に先行しており、今年のG7の関連会合では、議長として規制に関する協議を主導する見込みだ。

また、日本は2022年6月の参院本会議において、海外に先んじてステーブルコインへの規制法案を可決しており、類似のステーブルコインへの規制が今後G7へと波及していくかもしれない。
規制強化は投資家保護につながる一方で、イノベーションを妨げて市場からの資金流出を招くこともあるため、USDTを保有するのであれば、規制強化に向けた今後の動きを注視しておくべきだろう。

・大きなリターンはあまり望めない
先述の通り、USDTは米ドルにペッグされたステーブルコインの一種である。そのため、非常に価格の安定性には優れているものの、裏を返せば大きなリターンはあまり見込めないということだ。
そのため、「大きなリターンを仮想通貨で得たい!」という人にはあまり向いていない仮想通貨と言えるかもしれない。
しかし、米ドル自体に可能性を感じており、間接的に米ドルに投資したい、という人にはぴったりの仮想通貨と言えるので、気になる方はチェックしてみてほしい。


◎仮想通貨USDT(テザー)を購入するための取引所

USDTは国内取引所で扱っていないため、海外取引所を経由して入手する必要がある。
海外経由で送金するためには国内取引所が必要だが、中でもコインチェックは最適な取引所だ。

・名称 Coincheck(コインチェック)
運営会社 コインチェック株式会社
提供する取引の種類 現物取引(販売所・取引所)
取り扱い銘柄数 29種類
最小取引数量
(ビットコインの場合) 現物取引(販売所):500円相当額
現物取引(取引所):0.005BTC以上かつ500円(相当額)以上
取引手数料
(ビットコインの場合) 現物取引(販売所):無料、スプレッドあり(0.1~5.0%)
現物取引(取引所):無料
日本円の入金手数料 方法に応じて無料~1,018円
日本円の出金手数料 407円
仮想通貨の送金手数料 銘柄ごとで異なる

その他のサービス Coincheckつみたて
Coincheck IEO
Coincheck NFT
Coincheckでんき
Coincheckガス
Coincheckアンケート
貸暗号資産サービス
ステーキングサービス(β版)
公式サイト Coincheck公式サイト
関連記事 Coincheckの評判・口コミ

まずおすすめする仮想通貨取引所はコインチェックだ。コインチェックでは、販売所と取引所の両方が用意されており、ビットコインであれば手数料無料で投資をすることができる。
そのため、元手となる仮想通貨を用意するためにはベストな取引所の1つと言えるだろう。また、現物取引だけではなく、ステーキングやNFTのマーケットプレイスなども展開しており、幅広い投資方法に挑戦できる優れた取引所でもある。
また、IEOも複数回行った実績をもっており、今後ますます注目される仮想通貨取引所であると言えるだろう。

また、USDTと同様ステーブルコインの一種であるDAI(ダイ)の取扱いもあるので、ステーブルコインを購入してみたいという方にもおすすめだ。
まだ口座をもっていないという方はこの機会にコインチェックの公式サイトをチェックしてみてほしい。

コインチェック(Coincheck)の評判や口コミは?メリットやデメリットを徹底解説!コインチェック(Coincheck)は、コインチェック株式会社が運営する、2014年8月にサービスの提供が始まった仮想通貨(暗号資産)取引所だ。 従来から高い人気を誇ってい…




◎仮想通貨USDT(テザー)の購入方法/買い方

それでは最後に、USDTの購入方法を紹介しておこう。
前述のとおりUSDTは今のところ国内取引所に上場しておらず、購入する場合は国内取引所と海外取引所、もしくはDEXを併用して、以下のような手順を踏む必要がある。

<USDTの購入方法>
1.国内取引所で口座を開設する
2.国内取引所で元手となる仮想通貨を用意する
3.海外取引所で購入、もしくはDEXでスワップ(交換)する

国内取引所で口座を開設する
海外取引所やDEXは日本円での取引に対応しておらず、仮想通貨を元手として取引することになる。
したがってまずは、海外取引所もしくはDEXでの取引の元手となる仮想通貨を調達するために、国内取引所の口座を用意しよう。

取引での利用を目的として仮想通貨を購入するなら、500円という少額から仮想通貨を購入できるコインチェックがうってつけだ。
コインチェックでの口座開設の手順は以下のとおりで、無料で口座をつくることができる。

・コインチェックでの口座開設手順
1.アカウントを開設する(メールアドレスの登録)
2.本人情報を登録する
3.本人確認資料を提出する

まだ仮想通貨取引所の口座をお持ちでない方は、ぜひこの機会にコインチェックの利用を検討してみてはいかがだろうか。

・購入資金を国内取引所へ入金する
口座開設が完了したら、次はその口座にUSDTを購入するための資金を入金しよう。
コインチェックの場合、入金方法は銀行窓口やATMなどから振り込む「銀行振込」・「コンビニ入金」と、「クイック入金」の3種類がある。
自分が利用しやすい入金方法を利用して、購入資金を口座へ入金してみよう。
元手となるビットコインやイーサリアムを購入する
口座への入金が完了すると、いつでも取引を始めることができる。ビットコインに限らず仮想通貨は、他の金融商品と比べると、価格変動リスクが大きい。
そのため、軍資金を入金して取引を始める準備ができても、いきなり手を出すのではなく、まずは落ち着いて値動きを確認しよう。

・USDTを購入する
値動きを確認して、取引のチャンスを見定めたら、いよいよビットコイン等を購入してみよう。
成行注文を利用する場合は、基本的には購入する数量を指定して、注文を出すだけでよい。
また成行注文以外に、指値注文や逆指値注文などの注文方法も揃っているので、それらを駆使してより有利な価格での購入を狙ってみるのもよいだろう。
購入後は海外取引所に送金し、そこからUSDTを簡単に購入することができる。
興味がある方は、ぜひこの機会にコインチェックの公式サイトにアクセスしてサービスの詳細を確かめてみよう。

※コインチェック(Coincheck)は、コインチェック株式会社が運営する、2014年8月にサービスの提供が始まった仮想通貨(暗号資産)取引所だ。 従来から高い人気を誇ってい…


◎仮想通貨USDT(テザー)とは?まとめ

今回はステーブルコインの1つであるUSDT(テザー)について、主な特徴や米ドルとの連動状況、保有のメリットなどを紹介した。

・この記事のまとめ
USDTは、2015年2月にローンチされた世界初のステーブルコイン
米ドルを担保として、米ドルの価格に連動するように設計されている
数あるステーブルコインの中で、時価総額が最も大きい
ビットコインチェーンやイーサリアムチェーンなど、複数のブロックチェーンを基盤にしている
海外取引所での取引や、DEXでのイールドファーミングなどに用いられている
USDT(テザー)は、最もポピュラーな米ドル連動のステーブルコインであり、その時価総額は約17兆円に上る。

今のところ国内取引所には上場しておらず、国内での普及も進んでいないが、海外では海外取引所をはじめとして重宝されており、スイスのルガーノ市に至ってはUSDTを事実上の法定通貨に採用している。

この記事を通してUSDTに興味を持ったなら、国内取引所でビットコインなどを用意し、それを元手に海外取引所やDEXで、実際にUSDTを取引してみてはいかがだろうか。
なお、国内取引所の中でコインチェックなら、元手なるビットコインやイーサリアムを500円という少額から購入することができる。