今朝は、恐れ多くも素晴らしい夢を観た。
昨夜、謡曲「三輪」の練習をしていたせいかもしれないが、大三輪の君(おおみわのきみ)の霊夢である。
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戦後の復興期、我が家に沢山の人が集まって会合が開かれようとしている。
大広間にはお祝いの膳が沢山並べられている。
若々しい父母たち夫婦の席の前には、誰が座るのかわからない二つの上席が恭しく作られていた。
だが、これが何の祝膳で誰が見えるのか、父母たちは何も知らされていない。
一切万端、すべての準備が整うと大勢の参加者は、こころを鎮め静粛にその時を待つ。
しばらくすると、温かく強烈なオーラーが大広間中に満ち満ちてきた。
「一体これは何なのかな?」
皆が小声で話している。
そして光の玉が溢れてきたときに、初めてその実在に出会った。
何と、神武の白装束をまとわれた天皇皇后両陛下のお出でましである。
えー、父母は思わず平身低頭する。
光の輪はあたりを優しく包んでいる。
そして、陛下のお言葉が発せられた。
「大三輪の君、遥か大和のときより朕が御代まで、永き時代を超えての忠義、ご苦労である」
父母は、驚きながら顔を見合わせた。
感激の涙があふれてくる。
観ればあたり一面には、大三輪一族のご先祖さまが、九重十重に輪をつくり集まっていた。
不思議なありがたい出来事であった。