龍の声

龍の声は、天の声

「鎮魂から訪れる美の世界」

2013-06-27 08:39:51 | 日本

菅家一比古さんから、すばらしい言霊の華が届いた。
以下、紹介する。



日本の文化や生活文化を支えてきたものは鎮魂(ちんこん)である。霊魂鎮め(みたましずめ)とも言う。とくに“○○道”(どう)が付く文化はみなそうである。荒魂(あらみたま)を鎮めるのがテーマとなる。

荒魂が鎮まっていない人は眼がうつろであったり荒んでいたり、言葉や声が荒々しかったり、髪や着る物が乱れていたり、行いが乱れていたりと姿・形に表れる。そういう人の傍にいると確実に迷惑を蒙(こうむ)る。

古来より日本人は、行儀作法・礼法・習い事を通して幼き頃より鎮魂に努めてきた。それは常に神や自然、ご先祖、親、他者を慮(おもんぱか)るためでもある。

また「美しい」を中心にした日本人の品性や感性を、より一層磨くことにもなった。スリッパや靴が散乱していたらそれを整(調)える。椅子は机(テーブル)の中に入れる。レストランや食堂で食べ終わった器やゴミは一カ所にまとめる。挨拶やお辞儀はきちんとする。明るい声と表情(とくに微笑)を心懸ける。

それらは「美しい」からするのである。美しいことは気持ちいいことなのだ。こういう人はいずれ強運を引き寄せるだろう。鎮魂は勘・骨・肚(かん・こつ・はら)を鍛える。

先日、森日和先生の講演があった。氣ずかされたことでいっぱいあった。森日和先生の講演会の後、参加者の方々の美しく晴れ晴れとした表情。爽やかな空氣が流れていた。参加者の方々が鎮魂されたのである。

礼法・作法は霊魂(みたま)からくる美的表現に他ならない。森日和先生の輝きと美しさはまさに鎮魂美そのものである。そして周囲が鎮魂され輝く。




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