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「微細構造定数137の謎」

2014-02-23 09:19:36 | 日本

現代物理学最大の謎といわれている「137」という数字。この数字がどのように不思議なものなのか説明する。



◎不思議な数字137とは、

自然界の現象を表す数値にはほとんどの場合単位が存在する。

例えば、速度であれば「メートル毎秒」(m/s)、圧力であれば「パスカル」(Pa=ニュートン毎平方メートル)などといった具合である。詳しくはわからなくても、数値の後にたいてい何か基準となる単位は存在するはず。

さて137だが、これは微細構造定数といわれるもので、正確な値は137.036...と続く。この数の特徴は単位が存在しないということである。計算をしていくと、メートルとかキログラムとかいう単位が分子分母ですべて相殺されるということである。

これがなぜ謎になるか。

単位が何かしらあると、さっき示した「速度」のように何かしら意味づけができる。しかし、単位がなくなるとどうか。意味づけがむずかしくなる。それも単純な数学ではなく自然科学に関する考察を行った結果だから、何らかの意味があるはず。しかしよくわからない。


◎宇宙遊戯を貫く法則

心理学者C.G.ユングの友人の物理学者パウリが、物質一般の構造に最も大きな影響を与えている数字(微細構造定数)はなぜ137なのかに疑問を持ち続け、パウリが死んだ部屋もチューリヒの赤十字病院の137号室だった。微細構造定数とは、原子のスペクトル線の微細構造線の間隔は1/137で表されるとされる定数。

パウリは、ユダヤ教学者のゲルショム・ショーレムと親交があった。ショーレムによると137がカバラに関係があるという。カバラを表す古代ヘブライ語は、それぞれ、5、30、2、100の数字を意味する4文字で、これを合計すると137になるという。

ゲマトリアで世界の現象万般を説明できれば、これぞ科学と呼べるが、これだけでは単なる数遊びに過ぎない。137は素数であり、割り切れない。あらゆる占星術は現実世界のプロファイリングなのだが、そこで見かけるのは、シンメトリーではなく、非対称な原理により世界が運行されている現実である。八門遁甲などをみても、八門それぞれの意義は非対称である。

シンメトリーがある一定の独特の法則で崩されて現実が展開するのだが、その法則の一つが137なのだろう。

聖書の数学という数遊びみたいなものがあるが、その数遊びですら、厳粛な世界の展開のモザイクの1ピースであると見れば、森厳な世界の運行原理を確認したり予測するシンクロなシンボルであることに間違いはない。タロットだってそんなものだ。
宇宙は遊戯かもしれないが、宇宙の法則に遊びはない。因果は昧(くら)まず。












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