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「アークリアクターとは、」

2015-07-07 06:27:57 | 日本


アークリアクターとは、SF的考証でアメリカンヒーローの映画「アイアンマン」のスーツを動かす動力炉である。 原子炉2基分のエネルギーを発生している。


◎作る方法

映画にていろいろとトニーとイワンが作る場面があるが、実際にどうだかはわからない。

まず、パラジウムをとかし、鋳型でベーグルにする。
その後、永久磁石をつけ、コイルを巻き、半田付けで溶接しドーナツにする(この永久磁石とコイルはトロイダ磁場コイルの役をする)。
そして、制御用AIと熱電変換材料(ゲルマニウム、シリコン、鉛、テルル、ビスマス)の入った容器に入れる。
そして、水素ガスを入れ、その後、電圧を掛けるとカレーパンになる。
パラジウムの触媒により、水素は消えない。なので半永久的にプラズマを発生させることができる。
なぜか、モノポールエンジンに見える。
実際にはエネルギーを消費するたびにパラジウムが破壊され、かりんとうになってしまうため永久機関ではない。
また膿に似たプラズマ性廃液も精製される。
しかも毒素を放出するため、長いこと身につけていると体中にクロスワードパズルが書き込まれてしまう。

これらを克服するため6号からはヴィブラニウムという、キャプテンアメリカの持っている盾の素材を触媒としている。
ちなみにヴィブラニウムはキャップの盾に使われたもので喪失してしまったはずだったが、トニーが父の残した原子図を元に粒子加速器を使ってその辺の金属をベルギーワッフルにして作った。
ちなみに完成した新リアクターの味はメタル&ココナッツ。

◎機能
・トニーの心臓の近くにあるミサイルの破片を心臓に近づけさせないように電磁石に電気を送り続ける機能。 アイアンマンスーツの動力炉。


◎アイアンマンのパワードスーツ、作ったらいくら?

アイアンマンのパワードスーツは、SF世界でしかありえないものってわけでもない。ほとんどのパーツはいろんな研究室ですでに開発中のもの。じゃあ、実際アイアンマンになってみるには、いくらかかるのか?
パーツごとに試算してみる。
 

◎HMD(ヘルメット装着型ディスプレイ)

トニー・スタークはアイアンマンのスーツをヘルメットに装着された音声操作ディスプレイを通じてコントロールしている。これの費用は、開発中の戦闘機F-35に搭載されているものから推定可能である。F-35では、パイロットがトニー・スタークと同じようなHMDを使って戦闘機を操る。昨年、F-35のHMDを開発している企業は研究開発費として5410万ドル(約50.1億円)を投じたと発表している。ということで、HMDの研究開発費:5410万ドル(約50.1億円)


◎エクソスケルトン

トニーのスーツはいわゆるエクソスケルトンで、アイアンマンのものすごい強さと機動性を可能にしている。いくつかの企業や研究室、たとえばRaytheonやカリフォルニア大学バークレー校などで開発されている。それらは、主に兵士が重い荷物を運んだり、体の不自由な人が車いすや杖の代わりとして使ったりするために作られている。現在開発されている中で一番近いのは、おそらくRaytheonのXOSエクソスケルトンで、これを着ると200ポンド(約91kg)のものも軽々と持ちあげられるようになる。XOSの開発費:1000万ドル(約9.3億円)


◎ポータブル原子力発電装置

トニーの人工心臓アーク・リアクターの費用は、新しい火星探査機Curiosityに使われている装置のMulti-Mission Radioisotope Thermoelectric Generator(MMRTG)から推定できそう。MMRTGは原子力発電装置で、Curiosityに対し少ない燃料で何年もエネルギー供給することが可能。MMRTGで10ポンド(約4.5kg)の二酸化プルトニウムを使った場合、それだけでもトニーの心臓としては大きすぎるが、仕組みは同じようなものなので、これを試算の材料とする。
MMRTGのコスト(NASAの試算による):3600万ドル(約33.4億円)


◎ジェットパック

トニーのブーツ内部にはジェットが付いていて、飛べるようになっている。現実のジェットパックはまだそれほど完成度が高くないが、いくつかは良い例もある。上の画像のジェットマンYves Rossyさんは実際にイギリス海峡を渡っている。いくつかの企業では、トニーと同様のジェットパックで、ストラップで付けられるものを販売している。事実、Jet Pack Internationalではストラップで付けられる、トニーのブーツにも内蔵できそうなジェットパックを売っている。
Jet Pack Internationalのジェットパックふたつ(ブーツ片方にひとつずつ):40万ドル(約3700万円)


◎ウェアラブル・コンピューター

トニーのスーツは、体の各部分につながったウェアラブル・コンピューターで制御されていて、それをHMD経由で動かしている。ウェアラブル・コンピューターは、上に出てきたパーツよりずっと安価である。基本的には、すごく性能の良いコンピューターを持ってきて、エクソスケルトンの中に合うようなケースにはめ込めばOKである。
後、そのコンピューターはスタンドアローンよりは、クラウドにつながっている方が良い、としたら、高品質なアンテナも必要。ARMプロセッサーに、最高のハードドライブも。QNXベースにする。それより何より、ものすごくセキュアなコンピューターにして、ケースも特別なものにする必要がある。こういうものは、上の画像のMITのみなさんが、もう数年かけて研究している。
ウェアラブル・コンピューターのコスト:2万ドル(約185万円)


◎合計

全部合計すると..
5410万ドル(約50.1億円)+1000万ドル(約9.3億円)+3600万ドル(約33.4億円)+40万ドル(約3700万円)+2万ドル(約185万円)=1億52万ドル(約93.2億円)!
ちなみに、F-35の費用は9500万~1億1300万ドル(約88億~105億円)と試算されているので、軍事予算としては悪くない。










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