葬祭業コンサルティング日記

船井総合研究所において、葬祭業を専門にコンサルティングを行っている前田亮の気付きやマーケティングに関することを発信

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値上げラッシュにすべきこと

2008-06-30 16:46:11 | Weblog
今日の新聞にもまた値上げのことが書いてありましたね。
ガソリンもそうですが、電気・ガス・水道という光熱費全体が値上がりするとのこと。
正直、会館を持ってしまっている葬儀社にとっても頭が痛い問題です。

しかしこの値上げラッシュの流れに乗り、「原油価格上昇に伴い値上げしました。」は通用しないでしょう。
カップヌードルは値上げをしたことで、売上が50%近くになってしまったといいます。
「ただの値上げ」は、例え原油価格上昇という背景があるにせよ、消費者にはなかなか受け入れられないものです。

そんな中で、私のお付合い先では単価アップに成功しているところもあります。
それは、打ち合わせの仕組みを変えるといった手段の変更、さらには施設のリニューアルなどを絡めた付加価値の向上とセットで初めて実現したものです。

要は価値に納得してくれれば、お客様はお金を払ってもらえるということです。
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葬儀業界のこれから ~その2~

2008-06-30 00:34:44 | Weblog
マーケットが成熟してきたのではないか、そのなかでどのようにして業績を上げていくのか。

今日もあるお客様のところに行ってきました。
そこでも、これから取り組もうとしていることは、他の葬儀社にはないものをやろうということ。
それがこれからの差別化、専門家につながります。

明日からできるものではなくて、この半年の中に試行錯誤を繰り返しながらでも、新しいスタイルをつくっていかなければならないのだと思います。

ブライダルも、専門式場からホテルウェディング、レストランウェデング、ハウスウェディング・・・と形を変えていったように、時代が変われば業界の中でスタイルが変わっていく、それは間違いのないことです。

しかし時代が変わってから、新しいものに取り組み始めては遅い場合もあります。なぜなら、スタイルを変えようとして、来月から変えられるものではないからです。


最近は、そういうことを切に感じることもあって、経営計画の策定を行うことが多くなりました。今の段階で、3年後、5年後どうなりたいのかをイメージして、形に残しておく作業をします。

ぼやっとしているものを形に残すだけで、意識変革のスピードはものごい高まります。ですから、経営計画書の作成は、短期的な業績アップにもつながってくるのです。


最後にちょっとしたご案内です。

船井総研では、7月に葬儀社様向けに経営計画書の作り方、生かし方を学ぶためのセミナーを開催する予定です。http://www.funaisoken.co.jp/site/seminar/semina_1211289443_4.html

成熟期を向かえ、これから転換点を迎えつつある市場の中で、ぜひ勝ち残るために受けていただきたいセミナーです。
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葬儀業界のこれから ~その1~

2008-06-28 17:30:20 | Weblog
丁度いま、葬儀業界のマーケットを算出しています。
死亡者数、単価、火葬の比率などなど、様々な要因を考慮してマーケットを予測しています。

そこで見えてきたもの。

それが、マーケットの成熟化。

少し前までは、業界の市場規模は成長傾向でした。高齢化に伴い、市場もこれから大きくなるばかり、そういった空気がありました。

それをいろんな業界が感じた結果、新規参入が増え、競争が激しくなり、客単価が減少、結果としてマーケットはそれほど延びなくなりました。

そして今成熟期を迎えつつあります。

では、その中で葬儀社はどのようになっていくべきなのか。
成熟期を迎えた後、市場はどのように変わるのか。

一番大きな変化は、これまで圧倒的に情報量が企業側に偏っていた状態から、消費者も様々な情報を手に入れ始めたということです。

つまり、ただお葬儀をこなしていくだけでは、消費者が満足しなくなってくる、そんな時代に近づいていっているということになります。

だからこそ、これから考えるべきは、”葬儀社としてお客様に何を提供していくか”ということでしょう。

どうしても日々の仕事に追われがちになってしまうのですが、その中でも3年後、5年後の姿をイメージして、そのために新しいことにチャレンジしていかなければならない、そんな時代が来ているように思います。
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どこまでが商品か?

2008-06-27 23:46:03 | Weblog
商品とは、そのもの(こと)の価値に価格が付いたものです。
お金を支払うことの対価として、そのもの(こと)を受け取ることになります。

では、”葬儀”というものでは、どこの対価にお金を払っているのでしょうか?


私自身、まだ”喪主”を経験したことなく、実際にお金を払う立場にたったことはありません。ただし、似たような業界、ブライダルで大きなお金を払うということは経験しています。

葬儀もブライダルも、準備期間は違えど、一日、もしくは二日という時間の中で行われるセレモニーに対して対価は払われます。

しかし、ブライダルを経験してみると、実際に、このお金の対価は「式当日」だけではないのではないかと感じます。

それこそ、何百万という金額が発生します。

式当日の運営、それ自体が最高のものであることを望むのはいうまでもありません。そしてその対応はすばらしかったように思っています。

ですが、私も妻も、物足りなさを感じていました。

それは、「アフターフォロー」。アフターフォローというまでもありません。例えば、お手紙一つもらえたらうれしいだろうなぁと思うのです。

「末永くお幸せに!!」

担当者からそういってもらえれば、仕事ではなく、心から私たちのことを祝福してくれているのだなぁ、そう感じます。

セレモニーという商品はアフターフォローまで通じて、料金の対価になるのだと実感しました。


さて、葬儀業界に目を向けてみると・・・
このアフターフォローは同様に弱いように感じています。お手紙一つ、あげているところは少ないのではないでしょうか。

そこまですることで、葬儀というものの商品価値は高まっていくのだと思います。
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葬祭業界の地位向上

2008-06-26 21:33:06 | Weblog
昨日のことです。弊社に一本の電話が入りました。

それはお客様からの問い合わせではなく、なんと学生さんからのお問い合わせ。

折り返しで電話をしてみると、どうやら大学の研究で葬祭業界のことを調べているとのこと。

正直、驚きもしましたし、うれしくもありました。

葬儀という業界は、徐々に雑誌やテレビでも取り上げられるようになり、一昔前のようなマイナスのイメージはなくなってきました。

しかし、まさか学生さんが研究対象とし、そしてそのことを知るためにお電話をいただけるとは考えたこともありませんでした。


私がお客様のところにお伺いする中で、いつも問題となるのが、「人材」です。
若くてやる気のある人がほしいといつも社長と話をしています。

この人材の問題自体はどんな業界でも共通することでしょうが、採用にいたってはやはり葬儀という業界は、難しい部分があるのではないかということも感じていました。

でも、こうした学生さんが出てくることで、葬儀業界がさらなる地位向上を実現し、「ここで働きたい!」という人が増えてくるかもしれないと思いました。

来週、学生さんたちと会ってきます。楽しみな一日です。
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