葬祭業コンサルティング日記

船井総合研究所において、葬祭業を専門にコンサルティングを行っている前田亮の気付きやマーケティングに関することを発信

お葬式をお手伝いする担当者の意識

2013-03-05 16:08:29 | マネジメント
先日、ご支援先で入社してまだ一ヶ月ほどの社員さんからある質問を受けました。

「入社して、すぐのお葬式で自分は泣いてしまった。
それが一ヶ月経ち、自分は泣くのではなく、スムーズな進行を考えている自分がいた。
この感覚はおかしいですか?」

要するに「お葬式という悲しい場で、その意識がなくなってはこの仕事はダメですか?」

ということですね。

私が「それで良いと思います」とお答えしました。


以前、ご支援先の社長がおっしゃっていたことがあります。

私達は、喪に服すことが仕事ではない。そういった人達のサポートをする、いわば
イベント屋のようなものである。だから何より大事なことは、お客様が私たちを「従業員」
と理解できること。


この話は、式中の制服の話で出来た言葉です。この会社の式中の制服は紫です。
それは上記の考えに則って、お客様がひと目でわかるということを意識してのものです。



最初の新入社員さんのご質問にも同じ答えをしました。

喪に服すことが仕事ではない。スムーズにサポートすることが仕事。
だから段取りを考えている今の考えは間違っていません。と。


ただ、その前提には「初めての式で涙を流した」というところがあってだと、私は
思っています。

やはりお手伝いさせていただく立場として、悲しみを「知っている」か「知らない」か
では、大きな違いがあるのではないかと感じています。


ご遺族の方と全く同じ立場にたつことはできません。

ですが、なるべく近いところに寄り添ってあげるには、そういった感受性のない方には
難しい話だと思います。


この新入社員の方には、この「感受性」が備わっている。
だから心配はしませんでした。

これからが楽しみです。


本日もありがとうございました。



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