葬祭業コンサルティング日記

船井総合研究所において、葬祭業を専門にコンサルティングを行っている前田亮の気付きやマーケティングに関することを発信

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葬儀業界の未来を考える

2012-08-24 14:01:56 | 経営
葬儀業界は数少ない成長産業。
そのようによく取り上げられますし、言われることも多いです。

それをいわれる度につらいなぁと思いながら話を聞いています。

確かに死亡人口は増えていきます。
それをもって「マーケット拡大」となるのですが、果たしてそれはどうなのか。


もちろん葬儀業界全体で言えば、死亡人口の増加はマーケットにプラスに働きます。
ただ誰もがご承知のとおり、葬儀にかける費用は減少傾向にあります。

死亡人口は増えるといっても毎年0.02%といった程度の数字です。
葬儀費用の平均値を取れば10万円も20万円も下がっていたりします。

また直葬といわれる葬儀が増えることで何が起きているか。
これには葬儀会館などの大きな初期投資を必要としない葬儀の形です。
つまり比較的参入しやすい葬儀の形です。

ということは、葬儀社数が増えやすいマーケットです。


0.02%の死亡人口の増加に対して、単価の大幅な下落と競合店の増加。


葬儀マーケットとしてみた場合と葬儀社という視点で見た場合ではちょっと都合が
変わります。

私が毎日接しているのは、葬儀社様。

つまりそういった現場の苦労を強く感じる場所です。



既に1番店がもっと強くなる時代に来ていますし、葬儀社における明確な「強み」が
必要な時代にもなっています。

広告宣伝中心の時代から人材投資が重要な時代へ。

事前が重要なことはもちろんのこと、アフターがさらに重要な時代へ。


そういった成熟期以降ならではのやるべきことが多くなってきている事実。



「葬儀業界は成長産業でいいね!」
といわれるたびに、ここまですべて説明したくなります。




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