お休みをいただいたので、やっとジブリの「コクリコ坂から」を見てきました
結論はまあまあでした
描写は繊細で前作のアリエッティのようにとても良かった
ストーリーは、高校のカルティエ・ラタンという名の寮を撤去・解体するかどうか
そこに主人公高校2年生のメルちゃん(海ちゃんのニックネーム)と先輩の俊くんとの恋の話しが交わる
時代は高度成長時代の日本
東京オリンピックを翌年にひかえた1963年の活気あふれる横浜の港町
その時代の様々な風景がきちんと描かれていてよかった
たとえば、JR桜木町駅前やキップ販売機、市電、市バス、京浜東北線のチョコレート色の電車など
自分がちょうど9歳のときのことである
また、一番よかったのは、音楽特にピアノの音
武部 聡志さんは一青 窈の作曲などでも知られた人
感激したのは、カルティエ・ラタンで最初に皆で歌った寮歌か?
熱くこみ上げるものがあった
寮を解体するかどうかの結論はでたが、二人の恋の結末はいかに?
家族や血縁関係がからみ観客に混乱を招いてしまったようなエンデイング
最初からそういうストーリー展開にしなくても、自然でよかったような気もするが・・・
せっかくの描写・音楽で構築してきた良さが結末の展開のまずさで損なわれてしまっていると感じた
アリエッティのようなけなげさ
ポニョのようなかわいらしさ
そういう人物像がメルちゃんの中から十分に伝わってこなかったのが残念でしかたがない
それとも長澤 まさみの声に問題があったのか
どうもメルちゃんのイメージとあわないような
宮崎 吾朗監督には、もっと新しいジブリ路線での制作を今後期待する