LFJ(ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン)2011の3日目(最終日)。
1つ目は…
ホールC
10:30~
公演番号C-341
ミシェル・ダルベルト(ピアノ)
オーケストラ・アンサンブル金沢
井上道義(指揮)
・シューベルト:交響曲 第2番 変ロ長調 D125
・シューベルト(リスト編曲):さすらい人幻想曲 ハ長調 D670(ピアノ・オーケストラ版)
1階の前方やや右の席。
1曲目シューベルトの交響曲第2番はナマで初めて。
指揮:井上氏の姿勢良く踊るような指揮で、音が途切れずにドンドン進んでいくのが小気味良い感じでした。
どうしても気になるのが、井上氏の容姿を含む頭部とコンマスの容姿及び頭部とがシンクロしているようで…w
2曲目、ピアニストのミシェル・ダルベルト、前から聴いてみたかったのです。
ステージに登場したダルベルト氏は、思ったほど大きい人ではなく、ピアノ椅子に座ってしまうと、座席からはピアノでほぼ隠れてしまい、足元と上蓋(大屋根)に映る手ぐらいしか見えませんでした。
「さすらい人幻想曲」は…まぁ良かったのですが、別の曲で聴きたかったかな。ダルベルト氏のピアノ。
それでも、金沢からシューベルトと共に駆け付けてくれたオーケストラ・アンサンブル金沢&井上氏に勢いと元気をもらった気がしました。
その後はお昼ご飯。
この日はビックカメラ6階のコカレストランへ。
GW【土日祝限定】企画の「タイ料理Lunch Buffet」を。
メイン料理に「カオパックン(
写真はtwitpic→)」、ブュッフェボードからお好きなお料理を、と。
いくつかの料理の味が似通っていて、ちょっと飽きちゃいそうなところが"ブッフェ"か…。
食後の2つ目は…
ホールC
14:30~
公演番号C-34b
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
ドミトリー・リス(指揮)
・ブラームス:ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 op.83
座席が2階の1番前、ほぼ中央。とても見晴らしの良い席でした。
このピアノ協奏曲第2番はナマでは2度目。
以前と同様に感じるものの、ピアニスト=ボリス氏の出す音は力強く、粘ちょう性が少なめ、ややテンポ速めかな。第4楽章の軽やかところも力の入ったスキップのよう。ちょっとなんだったのはホールのせいか、ピアノの響きが綺麗に聴こえないところがあった点、でしょうか。
3つ目は…
ホールC
16:30~
公演番号C-344
読売日本交響楽団
下野竜也(指揮)
・ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 op.73
座席が2階、2つ目のときの席からやや右にずれたところ。
下野氏+読売日響の組み合わせです。期待大。
指揮者のよく動く"振り"は、オケの聴き応え以上に見応えもあって、これも楽しい。
のどかな田園風景、というよりも、畑仕事のようなイメージでした。
次の公演まで少し間があるので、三菱一号館美術館併設のCafe1894へ。
ケーキは美味しかったのですけどね…。
カフェから国際フォーラムへ戻る途中でピアニストのルイス・フェルナンド・ペレス氏とすれ違いました。この人のピアノ、聴きたかったかも…。しかし、ジーンズの裾がほつれちゃって(やぶけちゃって?)、フツーの外国人に見えちゃってたりして…。
国際フォーラム内に入ると、展示ホールでPPP(パーカッション・パフォーマンス・プレーヤーズ)が演奏中。楽しそうなリズムを刻む音をちょっとだけ聴いて(見て)、そして、今年のLFJ最後に聴くプログラムへ。
4つ目は…
ホールC
20:00~
公演番号C-34d
「ルネ・マルタンの"ル・ク・ド・クール"」
開演直前に演目が発表されるという"ル・ク・ド・クール"。
タイトルの『ル・ク・ド・クール』は「ハート直撃コンサート」という意味だそうで、直前に演目内容が決まるというお楽しみプログラムです。
・ブラームス(パウル・ユオン編曲):ハンガリー舞曲 第4番 嬰へ短調
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
山田和樹(指揮)
・ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 op.102 より 第1楽章
庄司紗矢香(ヴァイオリン)
タチアナ・ヴァシリエヴァ(チェロ)
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
ドミトリー・リス(指揮)
・リスト:ピアノ協奏曲第2番 イ長調 より 第2、3楽章
広瀬悦子(ピアノ)
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
ドミトリー・リス(指揮)
・ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調op.83 より 第3楽章
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
ドミトリー・リス(指揮)
・マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調 より 第4楽章 アダージェット
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
ドミトリー・リス(指揮)
・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調op.77 より 第3楽章
テディ・パパヴラミ(ヴァイオリン)
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
ドミトリー・リス(指揮)
・ブラームス(ヴォーチェス8編曲):子守歌op.49-4
ヴォーチェス8(声楽アンサンブル)
・J.S.バッハ:シャコンヌ BWV1004
勅使川原三郎(ダンス)
庄司紗矢香(ヴァイオリン)
ルネ・マルタンさんのステージ上での解説で始まるというプログラム。
前半はオーケストラを含む楽曲で構成、後半はオーケストラが退場しての楽曲構成でした。
前半はソリストが入れ替わりで美味しいところをちょっとづつ、という内容。
1曲目の指揮は元気いっぱいに見える。というか見えるだけ、かな。いまひとつ響かず…。
2曲目、真っ赤な庄司紗矢香さんに真っ黒なタチアナ・ヴァシリエヴァさん、二人のあのドレスのスカート部分の立体形状が不思議な…。もうちょっと長く聴きたかったですね。
3曲目、リストのピアノ協奏曲第2番は全く聴いたことのない曲で、ちょっと入り込めなかったのですが、ピアノの音が良かったです。
4曲目、ブラームスのピアノ協奏曲第2番、ベレゾフスキー氏のピアノで先ほど聴いたばっかりで…、でもまぁ良かったかな。
5曲目、マーラーの交響曲第5番。やっとマーラーを聴くことが出来た…。当初はマーラーのプログラムがいくつかあったのですが、公演中止となってしまったことで聴きそびれておりました。全曲聴きたかったなぁ。
6曲目、テディ・パパヴラミのヴァイオリンでヴァイオリン協奏曲。前回聴いたのはN響+ヴェロニカ・エーベルレでしたが、今回のヴァイオリンの音のほうが良かったですね。なんというか柔らかくなくて。パパヴラミ氏、体の線の出る真っ黒な服装で、なんとなく皇居ランナーみたいでちょっとヴァイオリニストに見えない感じが不思議に良かったりして。
この前半のオーケストラ=ウラル・フィルハーモニー管弦楽団は、このオケメンバーのみではなく、日本人奏者も参加しての編成になってました。
今回聴いてないピアノ:広瀬悦子、ヴァイオリン:テディ・パパヴラミを聴けたのはラッキーでした。
ただ、なんだかちょっと忙しない感じで進んでしまい…、まぁコンピレーションCDみたいなものか…。今後聴きに行きたいソリスト、曲が増えたのは良かったです。
オーケストラが退場し、ステージ上が片付けられると同時に、マルタン氏再登場。
お話の後に後半スタートです。
まずは、ヴォーチェス8でブラームスの子守歌。
ヴォーチェス8、今回あちこちで評判だったようですが、聴いてみるべきだったのかな?楽しそうに歌ってくれました。
そして最後は、ダンス&シャコンヌ。
不思議な、妖艶な、奇妙な(?)勅使川原氏のダンスを食い入るように見、庄司紗矢香さんのヴァイオリンを聴く、と。
やっぱりヴァイオリン、良いなぁ。よしCDを買おう。
およそ2時間、全ての演奏が終わった後に、ステージ上にはソリストさんたち(ボリス氏除く)が出てきました。
以上で今年のLFJは終わり。3日間で有料公演7つを堪能しました。
10時を過ぎたところでしたが、地上広場はもう真っ暗…。