時間は横軸

時々刻々と変化してるのですわ...

その曲は何色?

2007年05月31日 23時46分31秒 | 共感覚
これはノンフィクション、です...。

今から二十数年前....だったかな...。
ある人に誘われコンサートに行き、初めてラヴェルのボレロを聴き終えたときに、その人に聞きました。
「この曲、何色に見える?」
その人は、きっと頭の上にたくさんの「?」が降ってきたのではないかな?ちっとも話が合わなかったような覚えがありました。

自分にとって、ボレロは、白、です。

それから今の今まで、ず~っと"封印"というか、そのこと、そういうことを口に出してはいなかったのです。
そして、つい先日のLFJでのクラシック三昧なGW
"ボレロ"を聴きました。
そして、奥さんに何気なく聞きました。
「ボレロって白くない?」

一体どういう意味なのか、ちっともわからないですよね。

音楽を聴くと、たまにですが、"色"が見える、というか、頭に浮かぶ、というか、なんと説明すればいいのか難しいのですけど、そういうことがあるんです。
他のパターンもあるのですが、それは次回にします。

自分にとっては、ごく普通のことで、誰もがそういうものだと思っていたし、口に出すほどのものでもなく、二十数年前のボレロの件の日以来過ごしてきました。
だって....自然に関連付くのですから....。

さてさて、この奇妙な件について、奥さんがちょっこと調べてくれたのです。

それはどうも特殊な能力かもしれない、と。
ピンク・フロイドのシド・バレットについてネットで読み…。

そして見つけたのが"共感覚"という、ちょっと珍しい感覚の持ち主だということ。

何万人に一人、とかいうことらしいですが、ヒトの五感である、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚等の感覚が、通常は1つずつ感じるものであるのに、複合して感じることができるヒトらしいのです。
「ボレロ=白」というのは、音楽と色とを同時に感じ取っていて、つまり、聴覚と視覚という異なる感覚が同時に得られる…。

ここで疑問を感じてしまうのは、記憶との関連づけ、記憶による2つの感覚の結びつき、過去の経験(実体験)、或いは、そういうイメージであることを予め刷り込まれている場合や、他人の記憶・経験を自分に置き換えて記憶している場合、ある単語に対する形容句(修飾語)として旧来からある(比喩的表現等)場合などは、共感覚とは言えないことで、どういうふうに切り分けるのか?ということ。

しかし、初めて耳にし、パッとイメージされる、というのは、聴覚→視覚という共感覚としか言いようがないです。


ということで、ワタクシ、共感覚者、らしいです.....。


音が色に!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする