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LFJ2016の2日目。
この日の1つ目の公演は…
公演番号:241
四季をめぐる旅~モスクワの冬の幻想
会場:ホールC(モルダウ)
公演情報(LFJ2016 HPより)
26歳のチャイコフスキーが、祖国の自然を詩情豊かに描いた作品。特に第2楽章の抒情性と哀愁の美は、チャイコフスキーならでは。大作曲家の隠れた名曲をぜひこの機会に。
曲目
チャイコフスキー:交響曲 第1番 ト短調 op.13「冬の日の幻想」
出演
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
ドミトリー・リス (指揮)
チャイコフスキーの交響曲第1番、これは以前からナマで聴いてみたかった曲。
CDでは何度も聴いていいたのですが、演奏会では第4番、第5番、第6番という後期交響曲といわれている3つが多くて、あまり演奏されることがないという第1番「冬の日の幻想」。
4番も5番も6番も良いのですけど、チャイコフスキーが作曲した最初の大作というコレ、寒々としたロシア風な音が聴けました。
やはり思っていた以上にナマは良かったです。お気に入りの曲、確定!
この日の2つ目は、待ちに待った小曽根氏の公演♪
公演番号:212
動物たちのカーニバル~室内楽版「動物の謝肉祭」
会場:ホールA(ロワール)
公演情報(LFJ2016 HPより)
小曽根真×江口玲バージョン(!)の「動物の謝肉祭」。サン=サーンスのユーモアが光る有名曲が、2人のヴィルトゥオーゾを介していかなる変貌を遂げるのか、乞うご期待!
曲目
小曽根真と江口玲の“ア・ラ?ナチュール”
サン=サーンス:組曲「動物の謝肉祭」
出演
小曽根 真(ピアノ)
江口 玲(ピアノ)
ドミトリ・マフチン(ヴァイオリン)
矢部 達哉(ヴァイオリン)
ジェラール・コセ(ヴィオラ)
宮田 大(チェロ)
山本 修(コントラバス)
工藤 重典(フルート)
吉田 誠(クラリネット)
安江 佐和子(打楽器)
まずは江口氏のピアノと矢部氏のヴァイオリンの『春の海』というめでたい(?)スタート。そして「明けましておめでとうございます」って。
ピアノが琴のようなこもった音を出していたのは、ピアノが古いせいではなく、中の弦にテープを貼り付けていたという演出。
そして、小曽根氏のソロ。
その後にサン=サーンス。
フィリップ・エマールさん扮する"ムッシュー・ナチュール"が蝶々をひらひらとさせて登場というサプライズ(?)もあって、ジャジーなクラシック、ほんとに楽しい時間を過ごせました。
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国際フォーラム会場からちょっと離れ、KITTEへ移動。
KITTEの地下でたまたま通りがかったところに琵琶の音が…。
「和楽器へのインビテーション」という、琵琶、尺八、そして打楽器の紹介みたいなステージ。
各楽器についての説明と音、そしてソロ曲。
尺八と琵琶は『百夜月~ももよづき~』というユニットだそうです。
琵琶は榎本 百香さん、尺八は川俣 夜山さん、そして打楽器演者は富田 慎平さん。
LFJとは直接関係ないのかもしれませんが、日本の楽器の演奏会、少しの時間でしたが、『和楽器』の音を楽しみました。
その後、このKITTE 1階アトリウムでのパトロネージュ エリアコンサートを1つ。
『チェロ&ピアノ』
曲目
サン=サーンス:白鳥(組曲<動物の謝肉祭>より)
ヴィラ・ロボス:黒鳥の歌
石川 亮太:さくら幻想曲(ピアノソロ)
平井 康三郎:「さくらさくら」によるパラフレーズ
カサド:親愛の言葉
カタロニア民謡(カザルス編):鳥の歌
出演
西谷 牧人(チェロ)
新居 由佳梨(ピアノ)
2階からだったで、あまり良く音が聴こえず、でした。ちょっと残念。
正面の椅子でじっくり聴きたかったですね。
次は…
公演番号:225
四季をめぐる旅~ピアノとヴァイオリンが奏でる春の至福
会場:ホールB7(ライン)
公演情報(LFJ2016 HPより)
冒頭で二つの楽器が順に奏でる旋律が、うららかな日差しを連想させる「春」。「雨の歌」の通称は、「雨よ、あの古い歌を呼び覚ませ!」と歌う同名のリートの引用にちなむ。
曲目
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調 op.24「春」
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調 op.78「雨の歌」
出演
オリヴィエ・シャルリエ(ヴァイオリン)
アンヌ・ケフェレック(ピアノ)
「春」、このヴァイオリンの音は良かったです。
シャルリエ氏のヴァイオリンは、予習CDで聴いたシェリングの「春」の音になんとなく似ているような…。
軽やかなヴァイオリンの音にケフェレックさんのピアノの音。ふんわり良い感じ、癒されました。
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次は、21時からの公演。
公演番号:227
音楽の冒険~名曲とバードシンガーがいざなう森のファンタジー
会場:ホールB7(ライン)
公演情報(LFJ2016 HPより)
鳥にまつわる小品を集めた特別企画。彩るのは、フランス発、驚異のバード・シンガー・デュオ。世界中の鳥のさえずりを自在に再現する二人の妙技に、息を吞むこと間違いなし!
曲目
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第25番ト長調 K.301
シューマン:予言の鳥(《森の情景》op.82から)
ドヴォルザーク:森の静けさ(《ボヘミアの森から》op.68から)
グラナドス:嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす(《ゴイェスカス》から)
グリーグ:小鳥(《抒情小曲集》第3集 op.43から)
シューマン:予言の鳥(《森の情景》op.82から/ヴァイオリンとピアノのための編曲版)
カザルス:鳥の歌
パールマン:小鳥は歌う
リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
ロッシーニ:オペラ《泥棒かささぎ》序曲
<アンコール曲>
サン=サーンス:白鳥(動物の謝肉祭より)
出演
ジョニー・ラス(鳥のさえずり)
ジャン・ブコー(鳥のさえずり)
ジュヌヴィエーヴ・ロランソー(ヴァイオリン)
シャニ・ディリュカ(ピアノ)
ピアノとヴァイオリンで始まり…
鳥のさえずりを歌う?口ずさむ?声真似?日本人でいうと江戸家猫八?…。
バードシンガーと言う2人の鳥が曲間、曲中に、楽しいです。野鳥がほんとにその場にいるような錯覚。
コミカルと言っていいのか、鳥の争いを模したような2人(2羽?)の掛け合いなどがあって、笑いあり驚きありの演目でした。
2羽の鳥とピアノとヴァイオリンとの癒しの笑いの宴でした。
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ステージに残された鳥の羽。楽しい時間を過ごして翔び去ったのでした。