先週4月28日(木)は、第1699回 N響定期公演 Bプログラム(於サントリーホール)でした。
先々月(3月)の初旬に演奏会に出かけて以来、その間に色々とありましたが、ホールで、ナマで、オーケストラの演奏を聴けることが本当に嬉しいです。
さて、この日の演目は…
・ベートーヴェン:バレエ音楽「プロメテウスの創造物」序曲
・ベートーヴェン:交響曲 第2番 ニ長調 作品36
<休憩>
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」
指揮:ロジャー・ノリントン
ピアノ:マルティン・ヘルムヒェン
指揮者ノリントン氏の交響曲全曲シリーズ第1弾の一部である今回の演奏会。
会場で開演前にもらえるPhilharmony誌で、開演直前にプチ予習ができるのですが、今月のマエストロという記事がノリントン氏でした。
背丈が大きいというか胴回りの大きな人で、ゆっくりとステージに出てきて、パンフレットの写真よりもだいぶお歳が進んでいるようで…。
その記事に「ちらちらと視線を投げる」とあったのですが、「ちらちら」どころではありませんでしたヨ。隙を見ては聴衆席に振り向いて「どうです?この演奏!見事なもんだ!」みたいな顔を見せているようでしたw
1曲目の「「プロメテウスの創造物」序曲」、あっという間に終わってしまった感じ。
指揮棒を持たない指揮になんだか違和感があって、ちょっと物足りない風でした。
2曲目、交響曲第2番。あまり聴き込んでない曲なのですが、ところどころにその後の楽曲のフレーズらしきものがあって、明るめの曲。
しかし、これもサクッと終わったように感じたのは、ノン・ヴィブラート奏法のせいでしょうか?
3曲目のピアノ協奏曲第5番「皇帝」。
この日の期待の一曲。
ピアニストのヘルムヒェン(ヘルムヘン、とも)氏、若くて細くて、どんな音なのかな~と思いましたが、音もやはり細い感じの響く音。
「皇帝」はこれまで3回聴きましたが、わりと太い音、例えると建築用の鉄筋のようなしっかり響く音だったのですが、今回のピアノの音はピアノ線のような細くて、でもピンと張ったような響き渡る音で、柔らかくはなく硬質な澄んだ音、でも優しげな音に聴こえる「皇帝」。
曲が進むにつれてオケとともにかっこいい感じになってきました。
この「皇帝」もやや速い進み方のようでしたが、ホルンもかっこよくて、ノリントン氏の指揮、とても良かったです。
ピアニストのヘルムヒェン氏、ショパンとかシューベルトが合いそうな音でした。
しかし…演奏中の客席でのおしゃべりはかんべんして欲しいですヮ…