時間は横軸

時々刻々と変化してるのですわ...

聲明(しょうみょう)を聴いてきた

2014年03月01日 22時43分36秒 | MUSIC



25日、聲明(しょうみょう、声明とも)を聴きに行ってきました。
お坊さん達が唱える(唄う)あの声明です。

式次第
「散華」と「錫杖」-伝統の継承と発展 <天台聲明・真言聲明・新作聲明>
第一部「散華」
 散華上段 七聲会 天台魚山聲明より
 [詞章]願我在道場 香花供養仏

 同 下段 迦陵頻伽聲明研究会 真言豊山聲明より
 [詞章]願以此功徳 普及於一切 我等与衆生 皆共成仏道 香花供養仏

 お話 新井弘順 「散華」について

 散華上・下段 声明の会・千年の聲 鳥養潮作曲「存亡の秋」より
 [詞章]願我在道場 香花供養仏
     願以此功徳 (普及於一切 我等与衆生) 皆共成仏道 香花供養仏

 (休憩)

第二部「錫杖」
 錫杖一條 七聲会 天台魚山聲明より
 [詞章]手執錫杖 当願衆生 (設大施会 示如実道 供養三宝) 設大施会 示如実道 供養三宝

 同 二・三條 迦陵頻伽聲明研究会 真言豊山聲明より
 [詞章]以清浄心 供養三宝 発清浄心 供養三宝 (願清浄心 供養三宝)
     三世諸仏 執持錫杖 皆成仏 故我稽首 執持錫杖 供養三宝
     (故我稽首 執持錫杖 供養三宝)

 お話 新井弘順 「錫杖」について

 錫杖一・二・三條 声明の会・千年の聲 鳥養潮作曲「存亡の秋」より
 [詞章]手執錫杖 当願衆生 設大施会 示如実道 供養三宝 (設大施会 示如実道 供養三宝)
     以清浄心 供養三宝 発清浄心 供養三宝 願清浄心 供養三宝
     三世諸仏 執持錫杖 供養三宝 故我稽首 執持錫杖 供養三宝
                    故我稽首 執持錫杖 供養三宝




「声明(聲明)(しょうみょう)」、その存在というのか、どういうものかはおおよそ知ってはいましたが、ほぼ前知識無し。
天台宗のお坊さんと真言宗のお坊さん、合計28名がステージに。
袈裟の色が、黄、緑、紫、鮮やかな色や少しかすれたような色などあるのですね。
そして、聲明。
一瞬の子音に、長く伸びる母音。声なのか音なのか、唄っているのか唱えているのか、不思議な音がホール内に響き渡る…。
これはとても興味深い。心地よい「音」に包まれました。
抑揚の小さい揺らぐような音の天台宗の聲明、直線的できゅっと上がったりする音の真言宗の聲明。
「音」というのか「メロディ」というのか、人の発する音、「あ、い、う、え、お、ん」が伸びる延びる。
「散華」では、2枚目の写真にある4色の『蓮弁』を蒔きながら唱えました。この蓮弁、第一部後の休憩中に、ステージ上へ拾いにいったのです。
記念に持って帰っていいとのこと。カラフルなこの蓮弁、梵字が書かれることもあるそうです。…ということを隣席のおばさまに聞きました。
第一部の3曲目、鳥養潮氏作曲の新作。聲明に新作があるというの、初めて知ったのですが、1200年も前からある聲明も新しくなっていくわけです。
クラシック音楽で言う古典曲と現代曲みたいなもの、なのかな。
この「存亡の秋」、9.11の同時多発テロを悼み作曲されたものだそうです。心に染み入る…。
「錫杖」では、錫杖を振ってシャンシャンと音を出しながら。これも良いですね。和むというのか…。
途中に「お話」として解説が入るの良いです。真言宗散華の「雲雀(ひばり)返し」という発声法、「錫杖」での音が途絶え急に早くなる部分についてなど興味深い。
しかし式次第、漢字だらけですね。実は意味がよくわかってません…。

この日、ホールに到着したときは、年齢層が高いなぁ、と思ったのですが、開演直前には老若男女、結構年齢層の幅がありました。海外からの方もいました。
チケットの購入時は、座席について、座布団で鑑賞、のようにあったと思ったのですが、実際には階段状の椅子席10列くらいと、座布団3列くらいでした。
そして、ステージと言っても、同じ床面に座布団席から始まって階段状の椅子席でしたので、すごく近い。

ここのところ少し寝不足で、しっかり聴くことができるかな、と思ったのですが、最初から最後までしっかり聴くことができました。

そして、この聲明、3月に「声明の会・千年の聲」としてアメリカツアーが決定したそうです。

他にも色々と「声明」というのがあるそうですが、また聴きに行ってみたいです。



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