ニュース雑記帳

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元首相 橋本龍太郎さん 死去

2006-07-01 16:38:00 | Weblog
橋本龍太郎さんが亡くなったそうだ。敗血症性ショックによる多臓器不全だそうだ。68歳だったらしい。まだ、若いなぁ~。

日本歯科医師連盟からの『1億円のヤミ献金事件』以来、派閥の会長も辞め、政治家としては影の薄い存在になっていたけど、あの時に、すでに体調が悪いと言っていたのは、本当のことだったんだな。

小泉さんが、今、劇場型のタレント総理と言われているけど、橋本さんも、そうだったなぁと思い出す。記憶が定かじゃないんだけど、宇野内閣で党幹事長を務めていた時かな・・・だとしたら、89年7月の参院選の時だと思うけど・・・自民党が惨敗して、思わず「くそぉ~」と悔しがる姿が人気を博したんだよね。かくいう私も、あの時の「龍ちゃん」の姿は、鮮明に覚えている。

ベビーオイルだかなんだかで固めたオールバックの髪形は、ヤミ献金事件後には、悪口のネタにしかされなくなったけど、人気者だったときには、今までにないダンディーな政治家のシンボルだったもんだ。

でも、そういう彼だから、ヤミ献金事件の時など、もう少し、毅然としていた欲しかったなぁ。シラバックレルならシラバックレル。誰かに罪を押し付けるなら押し付ける。もちろん、スッキリ告白するならする。善人になるもよし、悪人になるもよしだけど、ああいう、ふにゃらふにゃらした姿は見たくなかったな。この人も、所詮この程度かと思ってしまったもの・・・。

けど、そういう人だから、つまり、腹を据えて極悪な政治家になりきることが出来ない人だから、病が忍び寄ってきてしまったのかなとも思ってしまった。小渕さんも、若くして亡くなったけど・・・彼にも、よく言えば善人、悪く言えば小市民的な雰囲気があった気がする。そういう人には、当然、政治の頂点で戦うことが、異常なプレッシャーになるだろうもの。それでなくても激務である首相の仕事が、病を呼び寄せたんじゃないかなどと、考えてしまう。

やっぱり、政治家というのは、特に権力に近い位置で活動している政治家の人たちというのは、剛毛の生えた猛獣の心臓を持っていなきゃ駄目なんだろうな。

国会議員であっても、政治家とは呼びたくない人も沢山いるけど、そういう人の場合は、政治家としての能力も志もないのに、そういう心臓だけは持っている場合がある。まったく・・・腹立たしい限りだ。

それはともあれ・・・橋本さんのご冥福をお祈りしたい。色々あったにしろ、ご苦労様でした。

毎日新聞の訃報記事
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060701k0000e060077000c.html