呂俶の「一言雑談」

大好きな小説『吸血鬼ハンターD』(菊地秀行氏・著)の自作イラストや、日々のよしなしごと録。写真・絵の転用はご遠慮下さい。

慰霊の日、平和を祈念

2016-06-24 14:00:14 | Weblog
昨日は沖縄県民にとって特別な日、慰霊の日。
沖縄県以外ではほとんど知られていないようですが1962年から毎年、沖縄全戦没者追悼式は開催されています。

お昼前、11時50分から約1時間。
様々な方々の参拝献花の時間を避け、日の傾く時間に上がらせて頂きました。
再び沖縄県の条例で休日に制定されたこの日は、早朝から参拝の方が多くいらしてましたが、私がお邪魔した18時過ぎでも公園の大きな駐車場は満車状態。
ぐるぐる回ってどうにかスペースを見付け、この日の為に設置された手作りキャンドルの列を辿って歩きます。
夕方で過ごしやすい時間に多くの人がいらっしゃるようで、広い園内をごった返す老若男女をすり抜けながら目的地を探します。

刻銘碑のあまりの多さに、毎年目的地を探すのに迷いますが、案内板を頼りに何とかたどり着きました。


県内市町村の刻銘碑前には沢山の花々に、ブルーシートを広げてお供え物を広げるご家族(ご先祖様と一緒にくわっちー(ご馳走)を頂きます)がたくさんいらしてました。
20万人以上のお名前が刻まれた石碑を目にすると、その数に毎年本当に圧倒されます。
悲しみがこみ上げ、涙を我慢するのですが、でも不思議とその場の空気は穏やかです。
恨み辛みに取り込まれていない、というか、支配されていない。
純粋に平和を祈念する空気に毎年毎年救われる気がし、これ以上不要な争いを、戦争を起こさない世の中を希求してやみません。


現時点で分かる、希望する全戦没者を刻銘してるので、外国の方のお名前も。
ゆかりのある方がいらしたのでしょうね。
ユニオンジャックと花束が。

お昼間、全国中継していた追悼式の会場。

綺麗に片付けられて、ちょっと寂しい感じ。
でも、その隣の池では子どもたちが手作りの灯篭を流す元気な声が(^_^)。


追悼式会場の道向かいには、高さ約12メートル幅約8メートルの、人間の祈りの姿を象徴した“平和祈念像”を安置した平和祈念堂が。
ちなみにこの慰霊の日には、平和祈念堂と平和記念資料館の両館の入場料は無料なのだそう。

19時からトップの写真“平和の火”のある広場で「慰霊の日チャリティライブ」が行われるとアナウンスがあったのですが、予定があったので、そちらは断念っ。

平和記念公園、平和の礎には観光で訪れる方、かなり多いと思います。
その際には、この刻銘碑に刻まれる全ての人々にそれぞれの人生があったのだと思ってご覧になってみて下さい。
ちょっとだけ、感じ方が変わると思います。
ささやかながら、お願いです。