オーガニック農HOWの日記

食べる側からの農への取り組み。EM自給菜園的生活の日記です。

食べる側の事情を知らない農業関係者のお話

2008-09-08 15:53:17 | Weblog
まこりんとこのブログは、いつもいつも、飽きるほど食べることの話題と、イケメンのこと、最近は北海道もよく登場・・・

有機農業で差別化、ブランド化をするという言葉を聞くたびに。
もぉ~ぉ~っ!
牛ではありません。
ええかげんにせえよ~。

知人のオッサンが語る夢の農法の計画話です。
慣行農法の稲作を、簡単に、「簡単に!」ですよっ!有機にできる農法を開発、畜産廃棄物や生ゴミ、野菜などの収穫残渣の微生物活用をするそうです。
もちろんEMではありません。
曰くもっとスゴイ微生物だそうです。

ここらの農家のお米が売れないので、その農法に切り替えると、どこの田んぼでも良いお米が獲れるのだそうです。
これだけで怪しい・・・
まこりんは疑ってしまうのですけれど。

数値で表すことこそが信頼のポイントだそうで、タンパク質、アミロース、水分の三角値精米食味値で85点以上出るとか。
お米の品質や味は、数値以外は信用されないのですって・・・

へええぇぇぇ、そんなもんですかぃ?
そんな数値なんてまこりんには必要ないし、イケメン道明さんのお米は誰が食べてもおいしいといいます。


その農法のお米ならば、高く売れるんだそうです。
上出来の「数値米」は、某大手スーパーが全部買い取るのだそうです。

夢のような話です。

おいしかったら、お米が飛ぶように売れるとでもおもっているのでしょう。
安心安全には、お金のいとめをつけない?
何考えているのでしょうね?

というより、マユツバものに思えて仕方ありません。

農家は、有機栽培は手がかかるから、手のかからない農薬化学肥料に頼るわけですが、年に1~回決められた量の資材を投入し、活力剤を散布すればいいだけだそうです。
慣行農法より簡単だから、農家が取り入れるとか・・・・

そんなお米食べたいと思いますか?
愛情もこもってない、手間隙もかけず、数値だけが真実であるという思い込み。

アホなオッサンやなあ、といつも思ってしまいます。

否定をせず、
「へえぇ、スゴイんやねえ。たった10日で畜産糞尿が微生物の活躍で夢の資材を作るの?」
「あ、そうなの、お米は数値が証明しないとおいしいお米でないの?」
話を聞いてあげますが、ちぃ~っとも心に響かない。

それに、話ばっかりで、
「どや?この米、今までのの米とはちがうやろ?」とでも言って食べさせてくれたなら、納得もするかもしれないけど、誰もそのお米を食べた人がいませんし、評判も聞いたことがないのです。
首傾げるだけ。

お米がおいしかろうが、まずかろうが、お米離れが現実です。

それに、いつも言うように、ごはんはご馳走ではないのです、その数値米がおいしいといっても、買い続けることができる人は多いとは思えません。

いくら、スゴイブランドと言っても、一粒が500円もするさくらんぼを、ぽんぽん、口にいれて贅沢したいと思うでしょうか?
20粒1万円出しますか?

デパートで、一玉1万円もするブランドメロン、帰りに晩ごはんのデザートに買って帰りますか?

お米だってそうです。
10キロが1万円もするお米、食べ盛りの中、高生の兄弟を持つ家庭で、毎食どんぶり飯お替り!ってできないでしょう?

そりゃあ、戦中戦後、食べ物不足の思い出を持つ高齢者なら、白いごはんをおなかいっぱい食べたいとその頃は思ったでしょうが、今の時代は、食の多様化、お米を食べなくても他に食べ物がたくさんあるのですもの。

ホント、食べ理側のことわかってない農業者がまだ多いこと多いこと。
うんざりです。

ま、慣行農法がそのマユツバ農法に変って、農家がどんどん利用して、日本中のお米の殆どが数値米になったら、当然お米の値段下がるでしょうね。
安くておいしいお米が日本中に氾濫するのも悪くないけど、農家はつぶれてしまいます。

人と人がつながって、食べ物もつながって、命を育んでいくことを理解し、感謝して食べ物をいただく姿勢が必要であることは、そのマユツバ農法には無いのでしょうね。

EMをやっていて良かったと思います。
微生物に愛情をかけ、土を育む極小の生き物と共生している意識が、いいご縁を授けてくれます。
食べる側と作る側がいい関係でいることが、未来の農を育むものと思っています。

確かに、EMで豪邸建てた話も聞かないし、ベンツやロールスロイス乗り回している人も知りません。

EMも農もしんどいことのほうが多くても、心を開いてお付き合いできる人たちばかりなのです。

EMが世に出て20数年経って、EM以上に凄くて人を魅了する資材や、それを伝える人材には出会えません。
きっとEMは究極の、微生物と人をつなぐメッセンジャーなのでしょうね。

ああ、スッとした。
ブログに書いちゃったもの。





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