オーガニック農HOWの日記

食べる側からの農への取り組み。EM自給菜園的生活の日記です。

麦の家・タローのこと

2008-08-12 10:28:12 | Weblog
先日、早川メロンを啓子さんとこに届けた帰り道。
車にはまだメロンが積んであったので、そうそう、山崎さんにプレゼントしよう、と麦の家に立ち寄ったのです。
ところが、タローくんの姿が見えないのです。

 あれ??
「タローは?」
山崎さんに聞くと、新年会の10日ほどあとにタローくんは15年の生涯を終えたそうです。
新年会の時に、ちょっと様子が変だったけど、シッポを振って迎えてくれ、いつもお土産に持参するボカシは喜んで食べてくれていました。

そうだったの・・・

暑い昼下がり、縁側で冷たい麦茶をいただきながら、
ふと、縁の下でごろりとお昼寝していたタローが、のそのそと出てくるような気配がしました。
軒先の風鈴が、ちりりん、澄んだ音を、谷からの涼しい風は、脳の奥底に懐かしい記憶を甦らせます。
忘れ去られたというか、失ってしまった日本の夏が、麦の家にはまだありました。

メロンのお礼にといただいた、暮らしの雑誌チルチンびと(50号)に、タローの記事がありました。
山崎さんと家族三世代とタローの暮らす麦の家をご存知の方は多く、タローはみんなに愛されていました。
タローの生い立ちは、チルチンびとを買うか、本屋で立ち読みしてね。

茅葺きの家と自給自足の暮らし、これは趣味や憧れ、ノスタルジックな田舎暮らしとは全く異なったものです。

戦後谷あいのジャングルのような地を開墾して、自給に必要なだけの畑地と水田、養蚕、養鶏。まさに衣食住を賄う持続可能な循環型の暮らしを目指され、実現された先代の松井浄蓮氏から引き継いで、昔と変わらない農的自給生活(もちろん今も養蚕も)をされています。
数十年前までの、珍しくはない日本の暮らしそのもの。

しかし、もう日本には、そのように暮らすことは崩壊してしまい、ホンモノの田舎暮らしは夢のまた夢・・・・


麦の家には毎年の新年会に参加していますが、農を元とする循環型社会に関して意識の高い人達が100名ほど集まります。いつか、またブログで紹介しますね。

タローは天寿を全うし、新しい命・・・この6月に生まれた上原さんとこのミニチュアダックスの子犬、ポニョと名付けられ、大阪のしーちゃんとこでイタズラ三昧。








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