オーガニック農HOWの日記

食べる側からの農への取り組み。EM自給菜園的生活の日記です。

ボカシあれこれ事情

2008-08-28 13:59:39 | Weblog
1週間前には、北海道新篠津村の巨大ボカシ製造機にビックリ仰天してきたところですが、あちらは大規模有機農業用のボカシ。
活性液培養装置も何十トン単位です。。
こちらは、2リットルペットボトルで作るお米のとぎ汁発酵液。
最小単位です。
EMは多目的に活用できて、培養してコストダウン可能。
家庭ではこのペットボトルさまさまです。

さて、ボカシ・・・
こちらは、手をかけじ~っくりと一年寝かせる生ゴミ用のボカシです。
写真の白いバケツ、20キロ入る白い密閉容器に、去年仕込んだボカシです。
手前は、バケツから出してほぐして乾燥させているボカシです。

ぜぇ~んぶ手作業で仕込みます。
米ヌカ、モミガラは、タダで手に入ります。イナカシティー高島にはコイン精米機があっちこっちにあり、そこからヌカはタダで持ち帰ります。
モミガラも、カントリーエレベーターと呼ばれる農協の米貯蔵庫にあります。米ヌカ14キロ、モミガラ2キロ弱、それにEM1号、糖蜜、セラミックパウダーと水とをしっかりと混ぜ合わせ、あの白いバケツに詰め込みます。足で踏んでカチカチにしないと入りきれません。
空気を嫌う微生物達の居心地良いように、足で踏み踏み、密閉して嫌気状態にします。

美栄子語録Ⅰの「微生物は生き物」愛情込めて使いましょう。
2は、「EMの賞味期限」出来上がったEM資材はさっさと使いましょうね。雑菌が蔓延ったり、変質することもあります。
3は、「安易に人に伝えない」いくらEMがいいものだからって、そう簡単にマスターできるものではありません。EMボカシも発酵液も、きちんと作り方、使い方をマスターして正しく使うこと。そのために体験講座やインストラクター制があるのですから。


1年後、密閉バケツを開けたとき・・・・
その出来上がり発酵臭は、青リンゴの香り。
そうあま~いアルコールのような匂いで、エステル臭というらしいのです。
1年の熟成からバケツを開けたとき、このボカシの発酵の香りに皆さんうっとり。

うちらの作るボカシは一級品ですもの。

そうそう、
北海道は、ヌカの確保が大変だそうです。
そりゃそうですよね。北海道で食べるお米の量を上回ったお米を栽培しているのですから。足りないのが当たり前、まだ有機農業の普及度は低いけれど、北海道で、有機農業化が進めばヌカの確保が困難になるかもしれませんね。

まこりんたちの使うヌカの量は、年間1~2トン程度。
それでも、このボカシが活躍して仲間達がせっせと自給菜園に使っています。

その生ゴミの削減量は、活動を始めてからの累計ではすでに数十トンになります。
生ゴミを焼却するのにかかるコストと、CO2排出、それに最近は化石燃料の価格高騰を考えれば、どれだけ市にも貢献していることか!
残念ながら、生ゴミ減量に協力的な市民活動には補助もなんにも無いのです。
無くてもやってる人はやり続けます。だって安全でおいしい野菜が作れますから、生ゴミさまさま、ボカシさまさま、微生物さまさまです。
極小の生き物に感謝することが、土や作物を育み、味をより良くしているような気がしてなりません。



イナカシティー高島の環境基本計画作りに、3年前からまこりんも美栄子も環境推進委員として参加し、有用微生物群を用いて生ゴミの堆肥化、削減・・・文言に入れたのですよ。
EMという文字は残らなかったけど、有用微生物群はEMだもんね。


ボカシで土を育てると、野菜に甘みが出ます。
新篠津村では、分析センターがありきちんと農業指導をしているから、あんなおいしい農産物の生産ができるのでしょうね!


まこりんの大好きなブログ「私のおむすび日記」にも、生ゴミは宝!として、生かして使っている自治体のことが書かれていました。




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