フォロ・ロマーノの西側にもこんな立派な大理石造りの凱旋門が。先に紹介した東側の凱旋門に
比べるとちょっと小ぶりですけど、装飾が見事です。
「セプティミウス・セウェルスの凱旋門」と呼ばれ、セプティミウス・セウェルス皇帝のパルティア
遠征の戦勝記念として203年に建造されたもの。高さ23m,幅25mの威容を誇っています。
内部のアーチに刻まれたレリーフ模様は見事なもので、パリの凱旋門もこの部分はこちらの
凱旋門を真似たように思われます。
四頭立ての戦車のレリーフ。あの映画「ベン・ハー」のコロッセウムでの競技シーンを
思い浮かべてしまいます。あの映画は紀元前4年頃の時代背景であったと思いますが、
この200年位の時代にも同じようなカタチの戦車が活躍していたんですね。
因みにこの映画はハリウッド映画ですけど、撮影の大半はローマの「チネチッタ撮影所」
で行われたそうです。ムッソリーニの総指揮の下建設されたこの撮影所は欧州最大の
撮影所として知られ、ボクの大好きなフェリーニ監督の「1/8」「甘い生活」とかヴィスコンティ
監督の「白夜」等同の名作を多数生み出しています。
考えてみるとボクの青春時代のヨーロッパ映画って全盛時代でありました。その中でも
イタリア映画は燦然と輝いていましたねぇ。
パラティーンの丘を下ったところ。皇帝やら高官の居住区であり、白い柱が見えるのは
神殿跡。かつてフォロ・ロマーノのとして整備される前のこのあたりは一面湿地帯であった
そうな。20世紀以上も経つとその面影は全くありません。
これが写真を撮った本人もどこを撮ったのか分からないで苦労しています(笑)多分構造的に
元老院の跡のような気がしますが(間違ったらごめんなさい)。元老院もこのフォロ・ロマーノ
の中に数箇所あるそうで、どうもどこかどうだか、詳しい説明資料がないので不案内で申し
訳ありません。
もし、そうだとすると写真中央の石は当時の演壇であった可能性が。
こちらはパラティーンの丘に繋がる斜面にある建物。「巫女の家(Casa delle Vestarli)」。まだキリスト
教がローマの正教となる前は色々な神を祀っていましたが、その神事を行う巫女さんたちの家です。
この上のほうにはカエサル(シーザー)が大神祗官であった時代の建物があるそうです。
この建物は斜面に沿って作られており、建物自体が擁壁を兼ねている設計になっていると思われます。
ー続くー
内側に彫られた彫刻にもあんぐり!
実際に目の当りにしたら!!!!
203年に建造されたものを2013年に見れるのですから驚きです!
この文化、とても20世紀前のものとは思えません。
如何に人間の進歩ってある意味、亀の歩みに
似ているかと痛感させてくれます。
世界の文化って色々ありますが、一歩抜けて
いる感じがします。