こちらがジェノバの大聖堂、サン・ロレンツォ大聖堂の側面です。
鐘楼のカタチがちょっと変形しているのが特徴的であります。
この地方特産の白と黒の大理石を交えたデザイン。きりりと引き締まった姿に暫し感嘆。
創建は13世紀で初期のゴチック建築といえるでしょう。鐘楼とクーポラは16世紀の完成
です。
入り口の玄関には二体のライオンがお出迎えを。教会にもライオンを配しているのは
ヨーロッパの教会でも珍しいかも。
この二頭のライオンは両方口を閉じていて阿吽のカタチにはなっておりません。
オスのライオンってよく見るとなにかアホ面に見えますね(笑)
ケニアにいた時は嫌というほどライオンは見ていますが、オスは大体一日中寝ている。
顔もいつも眠そうで(笑)その点、メスは常に子供を警戒して緊張感を以った顔をして
います。ボクもオスライオンのようにぐ~たらしていたいなぁ(笑)
側面にはライオンだけでなくガーゴイルも。
側面にはファサードでは気付かなかった様々な彫刻やら文様が施されて。結構細部まで色々計算
して作られているのにちょっと驚きを。
この白と黒の縞模様のデザインって素敵ですね。そして細部に亘って色々な文様が微妙な
変化を与えて。昔、ご紹介したスペインのコルドバの大聖堂も赤と黒の縞模様の傑作であり
ましたが、それに匹敵する大聖堂であります(コルドバの大聖堂はもともとはアラブのモスリム
教会を改装しているので設計思想は全く違いますが)
さて、次号で内部を見学します。内部もとても素敵。ご期待下さい。
ー続くー
ライオン像は我が国でいう狛犬にあたりますか?
スフィンクスという説があります。シルクロードを
通って仏教にも影響して、日本では狛犬に変形
したとか。
古代から日本にはライオンっていなかったので、
狛犬になったという説です。
このカテドラル、中世の創建とはいうものの、
見事なモダニスムのイメージが感じられるのは
ただ大理石のストライプのせいのみではなさそうですね。
以降、この神秘も解き明かされそうで楽しみです。
かなり建築文化は違うようです。
モダニズムに関しては内部空間ではボクはそれ
ほどの差異は感ぜずでした。期待はずれになるかも。
このファサードは色々細工があって面白かった
です。