大海に 嵐な吹きそ 四長鳥
居名の湊に 舟泊つるまで (万葉 1189)
ここでも、シナが鳥は居名と言う地名にかかる枕詞である。フクロウは否定詞の否=イナ、に密接
である。それだけではなく、命がけの船旅はフクロウのネタミやタクラミでどっちにでも転んでしまう
運命を内に含んでいる。運命を司るのはフクロウ神なのだ。
Rokunowa
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シナガ鳥 いな山とよに 行く水の
名のみ縁(ヨ)さえし こもり妻はも (万葉 2708)
ここでもシナガ鳥はいな山にかかる枕詞である。シナガ鳥はここではセックスを人々に教えた鳥と
して人の恋愛とその噂の行方によって恋する男をもてあそぶ神として登場しているのだ。
シナガどる や 猪名の湊に あいそ 入る舟の
かじよくまかせ 舟かたぶくな 舟かたぶくな (神楽歌39)
ここでも、シナガ鳥は船旅と危険、運命の分かれ道を支配している。
旧約聖書を見ると、モーゼのエジプト脱出の際にも、大衆が神を拝まないで牛神を拝み、モーゼが
怒るところが出てくる。神以前の偶像神は牛神だったのである。日本ではフクロウ神であった。トルコ
なども、turk=フクロウ、であるからフクロウ神信仰であった。
このフクロウ神と牛神は、ともに人々の不具の象徴であったのだ。
この両神の頂点にたつ神は月神であった。
フシダラと言う言葉は性的な言葉である。フシとはブスがそうであるように不の鳥=否定の鳥・・
フクロウのことで、ダラは月を意味する大陸渡来語でる。
ダラはスペインでも月、スペイン銀貨はダラと言われていた。その植民地メキシコやテキサスでダラ
は使用され、北米独立の際にこのスペインダラは通貨として正式に認められ、ついに今日のドルになった
と言われているのだ。
よってフシダラとはフクロウ神+月神・・・ヲ意味する言葉で、性のことをいみする。性の誘惑に誘う神は
太古から月とフクロウの神に身を任せるのがフシダラなのである。