つい最近、ホンダのスーパー・カブが40年ぶりにアメリカで再発されることとなった話をネットで見た。
リトル・ホンダって言うのは、今ではあの著名なサッカー選手の発言が有名となっているが、実は何と50数年前にリトル・ホンダなる言葉が存在していた。
ビーチ・ボーイズが1964年位出したアルバム、All Summer Longに収録され、またカバー・ソングとしても大ヒットしたLittle Hondaというサーフィン・ロック調の曲のことだ。
これは、当時日本からアメリカへ輸出されていたスーパー・カブがスタイリッシュな小型チョイ乗りバイクと人気を博した事を歌ったものである。
スーパー・カブといえば日本では出前の兄ちゃん、さらに新聞配達や郵便配達の人御用達の商用車で、それほど多く見かけることはない。
しかしベトナムの各地の道路ではスーパー・カブの軍団で途切れなく覆い尽くされている。
信号機のない幅広の道路の横断の始めの一歩を躊躇すれば、ずっと歩道に佇む事となる。
かの地では道路を横断するのは命がけの仕事となる。
横断には色々コツがあって、私の場合は道路を垂直に渡るのではなく、対向車に向かっていく感じで斜めにわたる。
その際一時足りとも気を緩めてはならない。強い気持ちを持って向かって来るバイクの運転手に睨みを利かしながら渡れば、大体の場合相手が直前で避けてくれる。
しかし、かく言う私もかって仕事でかの地を訪れた際バイクにぶち当たられ吹っ飛んでしまったことがある。
道路に止めてあった車に乗ろうと後部座席のドアに手をかけようとした瞬間、背中にひどい痛みを感じた。何とバイクの運転手は車のドアと私との1メートルも無い隙間をまさかの通り抜けの敢行。
私の背中に衝突し吹っ飛ばされた。
シャツの背中の部分がビリビリと裂け血だらけになった。
バイクの運転手も転倒したがそのまま起き上がって何事も無かったかのごとくその場から逃走。
と全くスタイリッシュじゃ無かった昔話をふと思い出した。
日本でのまさかは、海外ではまさかに当たらずってな事で。
皆さんも気〜つけなはれや〜。
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