1972年、ポコのリーダーだったリッチー・フューレイが自信を持って完成した5枚目のアルバム、A Good Feelin’ To Knowが米チャート69位と思ったよりも伸びずリッチーはかなりガッカリ。
そんな失意の状態の時、アセイラム・レーベルの社長デビッド・ゲフィンからSSWのJ. D. サウザーと元バーズとフライング・ブリトー・ブラザーズのベーシストだったクリス・ヒルマンらとの新規バンド結成のオファーが届いた。結局翌年の次作、Crazy Eyes制作後ポコを離れそのオファーを受けることに。
その事をメンバーには多分アルバム制作時にバンドが空中分解するのを避けようと考えたのだろうか、アルバム完成寸前までメンバーに打ち明けなかったそうな。
リーダーが去り残った4人のメンバーでその後どのように対応するか話し合い果敢にもバンド存続の結論を出した。そして完成したのが1974年の彼らの通算7枚目のアルバム、Sevenだった。
(レコード・ショップでは見かけなかったので、日本ではあまり売れない事を見越して当時日本盤はプレスされなかったかも? かなり後にレガシー・レーベルからCDで再発され、あまりの懐かしさに即購入)
そのCD音源を一聴して、基本的に作風はあまり変わっていないが何としてもバンドを存続させようとする力強さは伝わった。
1曲目のポール・コットンの作品からエンジン全開でハードな演奏をスタートさせコーラスもバッチリ。またティモシー・シュミットの作品、Just Call My Nameなんかは彼のAOR系の作風のイメージを覆すソリッドなアレンジで驚いた。
このアルバムは米チャートでは68位と伸び悩んだらしいが、従来からのファンは彼らの意気込みに対して応援しなくてはと思ったかも....
オン・タイムで聴いていなかったオイラもポール・コットンがバンドから脱退する前の2005年の最後のライブ・アルバム、Bareback At Big Skyまで長〜いお付き合い。
イーグルスよりも何故か応援したくなるバンドなんだね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます