CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

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奥義暇つぶしの術、EP盤とコンパクト盤

2020年03月14日 | 特になし

昨日サイモンとガーファンクルのシングル盤を探していたら更にこんなのも発見!

(331/3回転だから、片面2曲分約8分強ならある程度の音質を維持して収録できるみたい)

日本独自企画の7インチ、331/3回転のコンパクト盤と称される片面に複数の曲が収録されているレコード。その親戚にEP盤なる規格が存在し、しばしばコンパクト盤と混同する場合が多い。

EP盤はExtended Playから来ていて、厳密に言えば通常のフル・アルバムよりは短くまたシングル盤より収録時間が長い物とされ、回転スピードは45で、レコードのサイズは7インチもしくはそれ以上のサイズとされる。

EP盤で有名なのは1967年イギリスで発売されたビートルズのマジカル・ミステリー・ツアーのアルバムだ。モノとステレオの二種類で、2枚のEP盤に写真付きの豪華ブックレットは初物だった。

(2012年の再発盤、オリジナルは高くて手が出ない)

(EP盤、45回転)

日本でも同様に発売されたのであるが、コンパクト盤として発売されたので331/3回転の仕様であった。

(1992年の再発盤、以下同文)

(コンパクト盤、331/3回転)

7インチのレコードに収録可能な時間は曲調によって違うが大体5〜8分ぐらい。だからマジカル・ミステリー・ツアーのEP盤の場合、片面最長5分程度の収録時間で下記の様に組み合わせられた。

1枚目のEPは、Magical Mystery Tour 2:48 Your Mother Should Know 2:33トータル5:21、裏面はI Am The Walrus 4:35のみで、2枚目は、Fool On The Hill 3:00 Flying 2:16 トータル5:16、裏面はBlue Jay Way 3:50。

ただ、45回転で5分をかなり超える曲だと内周歪みによってカートリッジがトラッキング・ミスを引き起こしたり、内周での線速度が遅いことから溝に刻まれた情報量が外周部と比べれば少なくなり全体的にバランスが取れなくなる。当時音質にうるさいビートルズ物としてはこれが限界だったのかも。穏やかな曲調のFlyingなんかは、内周側にカットしてもそれほど問題はないのかもね。

日本の場合、当時の物価からしてフル・アルバムがかなり高価だったことから、アルバムが買えない層にお試しと言う価格で4曲入りコンパクト盤を既に普及させて来たので、収録時間にやや余裕のある331/3回転をマジカル・ミステリー・ツアーEP盤にも同様に採用したのではないかと想像する。

その後デジタル録音などが普及し、高音質のシングルやEP盤を出すなら10インチや12インチのサイズが採用された。

と知っていたところで大して役に立たない話を書き綴ってしまった様な...

これぞ奥義! 週末行く宛のない暇人のなせる技。



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