オリジナル・メンバーがロジャー・マッギンのみだったバーズも70年代初め頃についに解散、その後オリジナル・バーズ再結成なんてデビッド・ゲフィンによる企画物もあったけれど、出てきたアルバムはバーズの香りが漂うも個人的に一番印象に残った曲がニール・ヤングのCowgirl In The Sandのカバーだったのは少々寂しい限り。
てな訳で各メンバー、ソロ・プロジェクトに励んだりもしくは別のバンドに加入したりと再び散り散りバラバラに。
そうこうしているところ70年代後半になって、オリジナル・メンバーだったロジャー、ジーン・クラークとクリス・ヒルマンが集まりライブ・ツアーを敢行。その流れで3名でアルバムを制作することに。
バーズ再結成の前触れか?
出来上がったのは1979年のセルフ・タイトルのMcGuinn, Clark & Hillman。
各人それぞれが自作曲を持ち寄り、外部の作品も加えてアーバン系ウエスト・コースト・ウンドとでも呼べばいいのかカントリー系の泥臭さはなく比較的柔らかなサラッとした印象。まあこれはコレで楽しめる。
ただ何となくバーズのイメージじゃ無いわなと思っていたところ、次作はジーンがゲスト扱いのアルバムとなり、最終作の3枚目はジーンはプロジェクト外となり、残りの二人でMcGuinn-Hillmanなるアルバムが制作され、その後解散。
再結成って言葉、以前より演奏技術も上がり洗練された音楽を聴かせることが出来てファンにとっては心地よい響きに聞こえるかも知れないけれど、下手すれば単なる懐メロバンドって評価にも繋がりかねない。なかなか舵取りが難しい。
やっぱりバーズは60年代、彼らが若かったあの頃を象徴したバンドとして記憶に留めたい。
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