CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ホント申し訳ない。

2020年12月16日 | R&B

1962年、コンポーザーそして演奏者として大きな才能を持った12歳のリトル・スティービーがレコード・デビュー。

そして10年後大人になったスティービーが1972年通算15枚目のオリジナル・スタジオ・アルバム、Talking Bookを出してついにブレーク(全米3位)を果たす。

このアルバムから2曲、You Are The Sunshine Of My Lifeとご存知Superstitionを全米第1位となるヒットを連発しさせ、その後続く数枚のアルバムによってスティービーは名実ともに偉大なミュージシャンの地位を築くこととなる。

ところでこのアルバムに収録されたI Believe(When I Fall In Love It Will Be Forever)にはジェフ・ベックがギターで参加。

その時スティービーがジェフが結成する新しいロック・バンド、Beck Bogart and Appiceのデビュー・アルバムにSuperstitionを提供する取り決めをしたそうな。

ただ新グループの結成が少々もたついている間に、曲がヒットすると確信を持ったレコード会社、タムラ・モータウンが待ち切れずにひと月早く先にシングル・カットさせてしまった。(その昔Tamlaの響きが田村に聞こえて、最初は日本人が絡んでいるのかなんて思った事も...)

大ヒットしてしまったので流石のジェフもいい気はしなかったらしい...

約束したのにこんなことになって申し訳ないと、スティービーはジェフの次のアルバムに曲を提供する事になったそうな。

それがジェフの1975年のソロ・アルバム、Blow By Blowに収録されたCause We've Ended As Lovers(哀しみの恋人達)でその注釈として“ロイ・ブキャナンに捧ぐ、そしておおきにスティービー JB”と記されているではないか!(だめ押し目的なのか、もう一曲Theloniusもこのアルバムに提供している)

Blow By Blowも全米4位の大ヒット。

バランスの取れた仲直りが出来て、めでたしめでたし。