「生と死を巡るー地獄の世界ー」
なんとおどろおどろしいタイトルでしょう。
今日と明日の二日間、面接授業を受けます。
昔は、地獄をどのように受け止めていたか、知りたいと思います。
仏教伝来以前にも地獄のような記述があるのです。
それは『古事記』にしるされています。
イザナギがイザナミの変わり果てた姿に恐れおののき逃げる様の部分です。
その頃は現世と他界の境界はあいまいで、地続きになっていたそうな。
そののち、
清少納言の『枕草子』に、
地獄絵屏風を張り巡らせた、仏名悔過の儀式に参列した様子が
描かれていたり・・・・
気丈な清少納言が屏風を見て、怖がったフリをしたかもしれません。
現代の平成の世の中では、インターネット情報で瞬時に行きわたり
誰もが大量の情報を収集できます。
地獄絵では怖がりません、きっと。
それに比べて、
12世紀の人々には「地獄草子・餓鬼草子」などの
絵には大きな衝撃だったでしょう。
事細かに地獄のさまが描かれているので、さぞびっくりしたことだろう。
きょうは教室で4コマ分の講義でたくさんの地獄絵を見せてもらいました。
決して怖くはありません。念のため。
明日は京都の六道珍皇寺で続きの講義があります。
六道珍皇寺あたりは、あの世とこの世を結ぶ場所で、
『六道の辻』伝説、冥界への扉があるそうな・・・・
怖そうだけど、興味がわきます。
ワクワクします。