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雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

殺人の門

2007-09-04 | 小説
「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。でも、私には殺すことができないのだ。殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか?
 人が人を殺すという行為は如何なることか。
 直木賞作家が描く、「憎悪」と「殺意」の一大叙事詩。

 と、いうカンジの、東野圭吾著『殺人の門』を読みました。

 なんか、やたら長かったです。でも、不思議と飽きずに読めました(不思議と、って・・・

 なんだかんだいっても、やっぱ面白いですね、ってか、読ませますね、読者を惹き込みますね。
 そんなに派手な事件や、まして大掛かりなトリックなど全くないですが、気付けばハマっちゃってます。
 この作品も『手紙』や『白夜行』寄りな感じでミステリって言うより切なくて暗い青春小説ってとこですね。

 いや、それにしても東野圭吾。不幸な男を描かせたら天下一品なのではないか、と。主人公がどんどん不幸になっていく様はかなり絶妙な筆致で描かれております。ホント、ヒドイです。


 それより、ようやくこの長々とした暗い話を読み終えたんで、今夜からぱんちょばんちょ氏から強奪した『夜のテクニック』を読もうと思います♪
コメント (4)
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