雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

レッツゴー!バトン!

2008-04-30 | 友人
 eryさんからバトンをいただいたので、『ちょい悪(ブラックチ○コ)』っぽくレッツ・トライ!してみます♪
 あっ、決してeryさんが『ブラックチ○コ』とか言ったわけではないですよ。eryさんはそんなはしたないこと言う人では・・・ない・・・と、思う、けど、たぶん・・・・・ん、まぁ、どうだかな?

 いやさ!ととととりあえず、レッツゴー!バトン!


☆ルール説明☆

壱、必ずバトンを5人に回す。
弐、回ってきた質問には素直に答え等身大の自分で答える
参、やらない子は処刑お仕置き
四、ルールは必ず記載。


回す人
 輪姦したい女(ひと)ならいっぱいいるけど、とりあえずここはスル~(初っ端からルール違反かよ)


1.お名前は?
 ブラッキー秀(またはブラッキーチ○コ・・・あう、ここでまた『等身大の自分で答える』とかでルール違反しちゃった・・・ホントはちょっと赤みがかったピン・・・・)


2.年齢は?
 十七のしゃがれたブルースを聞きながらも、三十四歳だったりする。


3.職業は?
 できれば、『レイプマン』ということは隠しておきたかった。


4.資格かなんかもってる?
 ん~~、『マーダーライセンス』くらいかな?これも隠しておきたかった事実。


5.今悩みはありますか?
 悩みのない人間なんていないと思うが・・・今は特にないけど、アダルトコーナーに行くと必ず悩んでます。


6.誰かに似てるって言われたことある?
 先日、髪を切ってきたら髪型がチ○コの先っちょみたいになった。誰かってゆーか、チ○コ。


7.社交的?人見知りしちゃう?
 オレほど社交性に欠けてる人間もそうそういないと思う。でも、もう大人だから一応ぎこちなくはにかんだりもしてみる。
 シラフのときはもっせん人見知りするけど、呑んだら誰彼かまわず話しかけられる。(←ようするに、酔うとうざい人)


8.人の話には耳を傾ける?
 それは人としてあたりまえのことです。でも時々テキトーに相槌とかうっちゃう(えへへ)


9.ギャンブルは好き?
 自分の実力を働かせないで運のみでお金を得ようなんて、もってのほかです。(毎週ロト6とか買ってます)


10.好きな食べ物・嫌いな食べ物
 好きな食べ物?妻が作ってくれた料理かな☆(ここ、どん引きするとこね)

 嫌いな食べ物?牛乳以外はとりあえずなんでも食べれると思う。虫とかカエルとかはまだ食ったことないけど、それらも酔えば喰えると思う。(リバース覚悟で)


11.彼氏・彼女にするならこんな人(特徴5つ)
 色白の女子高生

 声のかわいい女子高生

 ロリ体型の女子高生

 控えめだけどホントはものすごいえっちな女子高生

 とにかく女子高生


12.親友と呼べる友達は何人いる?
 この質問さぁ、昔、小学校5年くらいのときだったかにね、オヤジの知り合いの人が相当酔いながら同じ質問してきてさぁ、まだガキだったオレはあんまし深くも考えず「5~6人かなぁ」とか、ガキなりに多少見得張って言ったんだろうけど、そしたらそのオジサン、「そうかぁ、そんなにいるんだぁ、凄いなぁ・・・・」って言ったまま俯き加減で床を「ジッ」と見つめたまま何か考え事しだしちゃったんだよなぁ・・・あの時は「なんだこのオッサン?」とか思っちゃったけど、今思うのは「オッサン、何があったんだよ?」って、話を聞いてやりたいなぁ、って。

 で?親友は何人かって?オレは相手がオレのことを親友だって思ってくれる人たちが、親友さっ。

 よし、キマった!(こんなこと言って一人もいなかったら、上記のオッサンみたいになるんだろうな・・・)


13.今までの経歴や自慢できること
 えっ?初潮とかですか?恥ずかしいから言いません。

 自慢できることといえばチ○コの大きさくらいかな。(・・・ごめんなさい)


14.これのためなら一食抜ける?
 もちろん、オナ・・・・あっ、いや、ギギギギギターを調子よく弾いてるときかな?


15.好きなブランドは?
女子高生


16.今行きたいところは?
女子校


17.もし自由に使えるなら10万は何に使う?
援交


18.将来の夢は?
 女子高生たちの黄色い声が響き渡るハーレム建設




 以上です。「オマエ、サイテーだな」とか言わないでください。いつものことですから。


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空即是色

2008-04-29 | 雑記
 休日の真っ昼間にレンタルショップのアダルトコーナーに佇んでいると、ふと空しさを覚える。

 向こうから聞こえてくる子供連れの家族の賑やかな声。カップルの明るい笑い声。なんだか爽やかな店内BGM。

 それらが、隔離されたアダルトコーナーで半勃ちになりながらオカズを一生懸命に探している僕を嘲笑っている。ような気がする。

 でも、そんな想いも仲間がいればきっと大丈夫。僕は辺りを見渡す。

 誰もいねーし・・・・。

 なんとも、孤独な戦いである。

 僕は必死に戦った。蔑みや哀れみに耐え、僕は戦い抜き、一枚のDVDを手に取りレジへ・・・・行こうとしたが、エロDVD一枚だけではやはり気がひけるので洋画も一枚手に取り、レジへ。なんだか少し、自分に負けたような気がしたが、止む終えぬ。

 女性店員にそれらを差し出すと、彼女の心の声が聴こえてきた。

(真っ昼間からオナニーかよ!)

 僕は耐える、たとえそんな声を浴びせられようとも、わざわざ洋画も一枚持ってきたのに、あまつさえエロDVDの表面にはオネェチャンの全裸が写しだされていてかなり恥ずかしいというのに、それを上方にしたまま、たらたらとレジをしてくれる羞恥プレイにも、耐え、僕は・・・僕は・・・勝利をもぎとったんだぁだぁだぁだぁ・・・・!



 でも、これだけの想いをして借りてきたけれど、一発コイたらやはり空しさがつきまとうんだ。


 まぁ、スッキリとはするけどな。
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ひなた/吉田 修一

2008-04-29 | 小説
 一組のカップル、一組の夫婦、そして一人の男の物語。さらけださない人間関係。


 なにげないお話なんだけど、なにげないからこそ伝わるものもあるんだなぁ、って思えた一冊。
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Forget-me-not/尾崎 豊

2008-04-25 | 音楽
≪Forget-me-not≫

 小さな朝の光りは 疲れて眠る愛にこぼれて
 流れた時の多さに うなずく様に よりそう二人
 窓をたたく風に目覚めて 君に頬をよせてみた

 幸せかい 昨夜のぬくもりに
 そっとささやいて 強く君を抱きしめた

 初めて君と出会った日 僕はビルのむこうの
 空をいつまでも さがしてた
 君が教えてくれた 花の名前は
 街にうもれそうな 小さなわすれな草

 時々愛の終わりの悲しい夢を 君は見るけど
 僕の胸でおやすみよ 二人の人生 わけあい生きるんだ
 愛の行く方に答えはなくて いつでもひとりぼっちだけど

 幸せかい ささやかな暮らしに
 時はためらいさえも ごらん愛の強さに変えた

 時々僕は無理に君を 僕の形に
 はめてしまいそうになるけれど
 二人が育む 愛の名前は
 街にうもれそうな 小さなわすれな草

 行くあてのない街角にたたずみ
 君に口づけても

 幸せかい 狂った街では
 二人のこの愛さえ うつろい踏みにじられる

 初めて君と出会った日 僕はビルのむこうの
 空をいつまでもさがしてた
 君がおしえてくれた 花の名前は
 街にうもれそうな 小さなわすれな草


                      尾崎 豊


     






 最高のラヴ・バラードだ。
 

 

 
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マドンナ/奥田 英朗

2008-04-24 | 小説
 相変わらずサクサクと面白可笑しく、そしてちょっぴりジンワリとかしちゃう(パンツとかでは、ない)奥田英朗氏お得意のユーモアとペーソス溢れる(ザーメンとかでは、ない)短編集でした。

 五つの短編なんですが、主人公は皆、四十代課長クラスのおっさん。でもこのおっさん達、良くも悪くもとにかくフツウの人たちで、たぶん誰もが(おっさん限定だが)何かしら共感できる部分を見出せると思います。まぁ、オレはおっさんではないがな(ごめん。。。

 で、とにかくスゴイと思うのが奥田氏の観察眼というか洞察力というか、よくこれほどまでに人間を描けるなぁ、と。主人公のおっさん共はもちろんだけど、その他の女性部長や若い女の子、さらには奥さんたちをも完璧なまでに描ききってるんだわ。
 まぁ、これだけ見事に様々な人間を描けるからこそ「伊良部シリーズ」や「ガール」「家日和」等々の短編物も文句なしで面白いんだけど、いやぁ、ホント、素晴らしいわーと、素直に感嘆しちゃいます。
 もちろん、長編でもそれが活かされて、とても魅力的な登場人物たちを描き出しております。

 内容的にも、中盤ハラハラさせて、ラストに「スカーッ!」とくる爽快感が味わえるものや、読後「ほんわか」とくるもの、など、巧みなお話揃いでした。

 きっとこの本は、通勤途中のサラリーマンとかが読むのに適してるんだろうなぁ、って思いました。
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殺人症候群/貫井 徳郎

2008-04-23 | 小説
『失踪症候群』 『誘拐症候群』と、きて『症候群』シリーズ第三弾にして完結編、『殺人症候群』を、ようやく読みました。

 怒濤の1100枚!という大作で、本の厚さもハンパなく、前二作の出来具合(ホント、つまらなかったんだよ)によって、果たして読み通せるだろうか?という不安に駆られつつも読み始めましたが、なんのことはない、みるみるうちにその世界にハマり込み、あれよあれよと云う間に読み終わりました。

 これぞ、貫井徳郎の真骨頂!って具合で、

「大切な人を殺した相手に復讐するのは悪か?」

「この世の正義とはいったい何か?」

 という、大きくて重いテーマを、あまりにも手緩い「少年法」や、あやふやなまま結論を迎えてしまう「精神鑑定」等々の問題を絡めながらザクザクと話が進んでいきます。
 そしてその問題を作者なりに結論付けるふうでもなく、読みながらこちらも様々な想いに悩み、考えさせられる・・・やっぱり、貫井徳郎はこういう社会派的な小説が性に合ってるんだろうなぁ、と、つくづく思ってしまいました。

 この作品の為の礎に、前二作があったんだなぁ、と思えば、前二作もそれなりに良かったよなぁ、なんて思えてしまうほど今作の出来は素晴らしかったです。

 貫井作品、『アタリ』のときはホント、デカイ『アタリ』なので、止められません。

 ミステリ的要素もあることはあるんですが、それよりも『復讐』というテーマの方がとても重厚で、読後はかなりの後味の悪さは残りますが、内容的にはこれ以上ないくらいの問題意識を得られます。そんじょそこらのミステリ小説とは訳が違うのは、確かです。

 それにしても、これだけの文量を飽きることなく読ませる貫井氏の力量に、感嘆の声を上げずにはいられません。
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前を走る車

2008-04-21 | 雑記
 運転中、前を走る車がやたらと気になる。

 まずは手始めに、ムーヴに乗ってる後姿がイカシてるおねぇちゃん。車内のバックミラーに映るお顔をガン見してたら、思いっきり目が合ってしまった。でも、信号が青に変わり、そのままバイバイ。

 んで、その後、赤のデミオに乗っている女性。後姿はそこそこ若く見えたのだが、車内ハンドル横、カーステとかエアコンとかの上に卓上型『イ・ビョンホンカレンダー』を発見。その後「チラッ」と見えた横顔から少なくとも五十過ぎの韓流オバハンと判明。とりあえずバックミラーに向かってオレ様のキラースマイルをお見舞いしておく。

 そんなこんなで、いつの間にか前には旧式のワゴンRが。とりたてて目を惹くこともないなぁ、と、思った瞬間、後部座席から三、四才の女児がニョッキリ顔を出し、そのままオレのことをガン見。て、照れるじゃぁないか・・・・。
 しかし、照れてる場合じゃないでしょ、運転しなきゃだし、前を見なきゃだし、そしたら女児と目が合っちゃうし・・・子供って、遠慮をしりませんね(にっこり

 と、とりあえずキラースマイルでもお見舞いしてやろうか!と思った瞬間、女児、なにやら手裏剣を投げるジェスチャーを・・・せ、拙者、困ってしまうでござるよ、、、にんともかんとも。

 とかなんとか、その女児にやられっぱなしだったのだが、どうやらその車は左折するらしく、ウィンカーを出しカーブしていったのだが、その別れ際、女児は屈託のない笑顔で手を振ってくれていたので、オレもどこぞの韓流スターみたいな笑顔で手を振り返してあげたんだよ。

 
 そんなちょっとした出会いに、心が和まされるときがある。
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最後の息子/吉田 修一

2008-04-18 | 小説
 第84回文学界新人賞受賞作『最後の息子』を読みました。

 内容は、新宿のオカマバーのママ「閻魔ちゃん」と同棲する「ぼく」が公園で『ホモ狩り』に遭って殴り殺された「大統領」のことをビデオ日記によって回想したり、また「閻魔ちゃん」との日々を回想したり、要するに、ホモの若いあんちゃんがビデオ日記を見ながら過ぎ去った日々を振り返っている、と。その中でやんわりと抉られる「ぼく」の感情やら感傷を実に綺麗に、実に汚く、まるで厭味なく描き出しています。

 その他、『破片』『Water』といった秀逸な中篇が収められている、爽やかさの中に時折「ドロリ」としたものが垣間見える吉田色全開の青春小説でした。

 後味が良いんだか悪いんだか、曖昧な読後感はあるけれど、読んだ後は確かに何か得るものがある、そんな一冊ですよ☆
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きとう君

2008-04-17 | 友人
 昨夜は一足早い、ボクのお誕生会を友人たちが開いてくれた。

 と、いっても単なる呑み会・・・い、いや、みんな心より、ボクの誕生日を祝ってくれた。

 そんな中、最年長のKちゃん(38)がボクにプレゼントをくれた。

 それが、コレ↓

    

 紙袋を手渡された瞬間に、その大きさといい、軽さといい、もしやコレは・・・と、思い、開けてビックリ、いや、予想通り(笑)

 34歳の誕生日に38歳のオッサンから貰うプレゼントとしてはいささか疑問を覚えなくもないが、とっても嬉しいのは、悔しいが事実!

 それにしても・・・・コレ↓

     


 あとね、『密着感スゴイから小さなおクチフェラされている感覚味わえます!!

 とかって書いてあるの(大爆笑!)っていうか、Kちゃんはこの謳い文句で決めた、らしい。

 とりあえず使用後の感想を求められているので・・・・このへんで、失礼!


 
 追記 中身の写真は刺激が強いと思われ自主規制しときます。

    それとKちゃん、T、Mちゃん、T(靴屋)くん、本当にありがとなー☆

 
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ディスプレイ 2

2008-04-13 | 雑記


 って、こんなふうな、明らかに確信犯的な陳列をしているレンタルショップだもんで、客層のレベルも自ずと低くなるんだろうな。(常連です)
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ディスプレイ

2008-04-13 | 雑記
 近所のとある薬局店内の一画に設けられた≪ダイエットコーナー≫。

 そこには、『翌朝ドッサリ!』や『ポッコリお腹が解消!』等々の便秘薬やら健康茶だとかが並べられている横に、『ハバネロ入り』や『カプサイシン効果』等々を謳った「レトルトカレー」が並べられていた。

 いや、たしかに≪ダイエットコーナー≫だし、気持ちは分からなくもないけれど、その陳列はやめたほうがいいと思う。

 カレーのパッケージ写真はとても美味そうなんだけど、隣に『びっくりウ○チ!』とか、デカデカとした手書きPOPが踊ってるから・・・。


 まぁ、確信犯的にやってるんなら、かなり笑えるんだけどね。
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二代目はクリスチャン

2008-04-13 | 映画
 やっぱこの映画、名作だわ。

 二十数年前なのね。ガキの頃何回かTVで観たことあって、おぼろげに心の中に残ってたんで、今一度、観てみたら、やっぱ「グッ!」とくるねー。蟹江敬三。

 それにしても、みんな若い!(当たり前です)

 志穂美悦子は長渕剛と結婚して以来、とんと姿を見ないけど、この前借りてきた『熱中時代』とかで見てるからそんなに違和感はないんだけど、柄本明が、この、柄本明が、ど~ぅも、『世界のナベアツ』に見えちゃって(笑)

       


 いや、まぁ、この頃は『角川映画』全盛だったよねぇ・・・この映画の同時上映が『早春物語』だと、こりゃまた懐かしい。


 女子高生好きのオイラだけど、『セーラー服と機関銃』より、断然『二代目はクリスチャン』のほうが好きなんだよ。

 井筒マジック?

 いやさ、つかマジック?

        



 うん。まぁとにかく、ベタベタなんだけれどな、それが、いいんだよ。
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深泥丘奇談(みどろがおかきだん)/綾辻 行人

2008-04-09 | 小説
誰も見たことのない「綾辻行人の世界」
京都の奥には、何かが潜んでいる・・・。深泥丘病院の屋上で見た幻鳥、病院の地下へと続く階段、痛む歯、薄れゆく街の記憶・・・作家である「私」がみた日常が一瞬にして怪談に変わるとき、世界は裏の顔を表す!
物語の舞台は、作者が生まれ育ち、現在も居を構える古都・京都を彷彿させる町。語り手である「私」の家は「町の東地区、北寄りの山ぎわ」「紅叡山の麓のあたり」にある。物語の始まりは、晩春の黄昏時。自宅から少し離れた「深泥丘」周辺を散策していた語り手は、突如烈しい眩暈に襲われ、行く手に見かけた「医療法人再生会 深泥丘病院」を訪れる。そこは入院設備も整った、古びた四階建ての小病院だった。一話目の「顔」は、精密検査を勧められ短期入院することになった語り手が、病院内で奇怪なモノを目撃する話。「ちちち……と、最初はそう聞こえた。――ような気がした」という特徴的な冒頭の一節といい、妖しげな病院が舞台となっている点といい、主人公を見舞う記憶の混濁といい、綾辻行人版『ドグラマグラ』。 ところが二話目の「丘の向こう」に至って、物語のパースペクティヴは俄然、一挙に拡がりを見せる。深泥丘の向こう側に散策の足を伸ばした語り手は、そこに鉄道の線路が走っていることを知り愕然とする。帰宅後、妻にその話をすると、それは「Q電鉄の如呂塚線」であり、終点にある如呂塚遺蹟を見物に、二人で出かけたこともあると指摘され、語り手の困惑はさらに深まってゆくのだ。いにしえの水都の幻影が顕ちあらわれる「長びく雨」、歯科治療をめぐり作者一流の生理的恐怖描写が冴える「サムザムシ」、微妙にクトゥルー神話を彷彿させて心弾ませる「開けるな」、京都名物・五山の送り火が、シュルレアリスム絵画さながらの幻視の光景へ一変する傑作「六山の夜」、秋祭りの夜に病院で開催される奇術ショーの奇怪な顛末を描く「深泥丘魔術団」、語り手の自宅周辺に謎の生き物が出没する「声」……自宅と病院を楕円の両極とする語り手の散策=夢幻彷徨が、驚異と幻想の地誌学とでも称すべき光景を開示し、謎めいた世界観の全貌が、精妙な手つきで明らかにされてゆく――本連作に秘められた奇計は、未だその片鱗を覗かせたばかり。(推薦文・・東雅夫)

 って、やたら長い推薦文とかあるんだけど、オレ的には綾辻行人は『館シリーズ』に全精力を注いでほしい。

 そんなカンジだ。
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ハミングバード

2008-04-07 | 雑記
 もうすぐオイラの誕生日。

 妻が「なんか欲しいものはないか?」と訊ねる。

 真っ先に浮かんだのは、ギブソンの『ハミングバード』↓

      


 値段を調べてみると、なんと定価¥445,200-のところを、今なら¥310,800-!



 ブッ飛ばされます。。。
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神様からひと言/荻原 浩

2008-04-06 | 小説
『お客様相談室』=『クレーム処理係』のお話。

 一癖も二癖もある登場人物たち。軽妙なストーリー展開。適度なシモネタ(これ重要)。

 きっと「会社」という組織の体質やあり方に一石を投じる、っていうオッサン的な痛快夢物語に仕上げられてるんだけど、所詮それは夢物語。まぁ、非現実的。だけど、それが小説ってもんだよー。それが小説の面白さだよー。

 リアリティーも大切だけど、ときにそんなの邪魔になる。面白ければ、それでいいんじゃない?

 で、あるからして、荻原氏の創り上げる作品は、小説の醍醐味を存分に味わえるので、ある。


 なにが言いたいのか自分でもよくわからんが、とにかくオモロかったよ。
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