雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

龍拳

2011-06-30 | 映画
 二十数年ぶりに観た。おぼろげな記憶の中で、たしか壮絶な話だったよなぁ、と思いつつ。
 これがまあ観てみると、自分が記憶していた以上に壮絶、というか救いのない話だった。
 カンフーシーンはこれでもかというくらい凝っていて凄まじいのだけれども、なんとなく、スカッとさせてくれるような爽快感がもたらされないのは、やっぱり全体を取り囲んでいる陰鬱さのせいだろう。
 それでも名作であることには間違いない。
 子供の頃に気付けなかったストーリーのえぐさが大人になって解った。そんな感じ。
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女の子ものがたり

2011-06-30 | 映画
 西原理恵子原作の映画って、なんでいつもいまいちなんだろう? それはたぶん、あの絵や文章から自然と滲み出ている叙情的な切なさや愛しさを、他のもので表現すること自体が無理なんだろうな。
 そうとわかっていても、なんとなく観てしまう。それは西原理恵子が好きだからということもあるのだが、それよりやはり、主演の深津絵里にそそられてしまったようだ。
 自伝的なお話ということもあって、これがまた不思議なもので、しばらく見ているとなんとなく深津絵里が西原理恵子に似ているような気持ちになってくる。それはやはり、深津絵里の演技の魅力のおかげなのだろうか? しかしながら、途中、西原理恵子本人が近所のおばはん役で登場したことで目を醒まさせられる。
「あ、やっぱぜんぜん違うわ」
 と。

 きっと、『毎日かあさん』の映画も観るだろうけれど、間違ってもキョンキョンが西原理恵子に見えることはないはず……いや、しかし、どうだろう?
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危ない奴

2011-06-26 | 雑記
夜中、街灯も少ない田舎路を走っていたら斜め向こうから一つのヘッドライトが近づいてくる。
バイクだな……思いつつ、まあこちら側は黄色点滅、向こうは赤色点滅。こちらはもちろん普通に走り抜けようとしたところ、なんとそのヘッドライトもまったく止まる気配を見せずに走り込んできた。
「ぬおぅ!?」
ってなって、「うおん」とハンドルを切った。

幸い、それほどスピードは出していなかったのと、あらかじめバイクがくることがわかっていたので大事にはいたらなかったが。
「てめーコノヤロ」と前を抜けてく相手を見る。
そいつは半キャップを首に引っ掛けて原チャリに跨がってる中坊くらいのかわいらしい女の子だった。
目が合うとその娘は、はにかみながら「ペコッ」と頭を下げて去っていった。
いやいやいや、そこははにかむ場面ではないだろう。そして「ペコッ」て頭下げてる場合でもないだろう。一歩間違えれば貴女、原チャリから放り出されたあげく朦朧とした意識のさなか、猛烈にぶち犯されていたかも知れないのだから。

まったくもってして、危ない奴が多い世の中である。
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ちょこっと青春

2011-06-12 | 雑記
いつも、納品終了後に「がんばってくださいね」と声をかけてくれる二十歳くらいのバイトの女の子に、昨夜「下の名前教えてください」そう尋ねられたので教えると、女の子は「ヒデヤくんですかぁ」そうつぶやきながらニコニコしていた。
すると隣にいたバイトのお兄さんが「明らかに年上の人に『くん』かよ!」とツッコんだ。
実は自分も心の中で同じようにツッコんでいた。
それでもまったく悪い気などしない……むしろこんな若い娘に「さん」ではなく「くん」で呼ばれると、なんだか甘酸っぱい気持ちになった。

しばらくの間、仕事のことはほうっておいて三人で和気あいあい、喋っていた。
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おっさん的感覚

2011-06-09 | 雑記
 先日夜中に帰ってきてテレビをつけたら、珍しく歌番組をやっていた。いつもはテレビショッピングか北アルプスの風景をだだ流しているだけの時間帯。
 翌日は休みなので酒を呑みながら観ることにした。その時の感想、というか、心の動きというのか、のちのち振り返ってみるとあまりにもおっさん臭い。

 西野カナの場合……「その辺歩いてたら、五人に一人はこの娘とそっくりな娘がいるよな」


 ファンキーモンキーベイビーズ場合……「熱いねー」


 AKB48の場合……「こんだけの数の若いねーちゃん見てると、無条件でちんこ半勃ちんなるな」実際なった。


 海援隊……「やべっ! やっぱいいわー。金ぱっつぁん!」とか言いながら涙ぐんで一緒に『人として』を口ずさんでた。


 その後、別番組でAKB48の総選挙だかなんだかの番組を観ていたのだけれども、誰が誰だかあんまし区別がつかなかった。
 ようするに、歳とると、それなりのおねーちゃんならほぼ誰でもよくなるんだろう。
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異臭

2011-06-08 | 雑記
 先日、仕事を終えて帰宅すると台所付近が強烈な異臭に見舞われていた。台所付近だけに台所布巾から……などという愚にもつかない駄洒落を言うのも憚られるような異臭。
 その元はすぐに判明した。それは背の低い食器棚の上に置かれた新聞紙をかけられた皿からで間違いない。
 恐る恐るその新聞紙をめくってみると、そこには濁った水の中で溺死しているアサリたちの姿があった。

「うわっ、臭っ!」

 まさに吐き気を催すような死臭。
 すぐさま濁りきった水を排水に流し込み、屍と化したアサリたちをビニール袋の中へ放り込み廃棄した。

 翌朝妻に問いただすと「砂抜きしたまま忘れてた(てへっ)」。

 自分が帰ってきたのが午前三時をまわっていた頃であるから、どうやらアサリたちは少なくとも八時間以上は行き場のない塩水の中で鬱々と砂を吐き出し、そして力尽きたようだ。

 昨今、生肉云々という話題が多いが、魚介類も十二分に気をつけなければならない。
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