落語コーディネーター菊池明美の公式ブログ

神奈川県川崎市のNPO法人リール理事長の菊池明美です。落語で人と街と世界をつなげます。落語会開催のお手伝いをいたします。

編笠百合あみかさゆり(貝母ばいも)

2014-04-01 11:58:21 | 落語会

中国原産のゆり科の多年草です。4月に釣り鐘状の花を穂状に垂下します。花色は淡黄色で内側に紫の編み状模様がみられます。

花が下を向きしおらしく咲きます。葉先がまきひげの蔓のように絡まるのもこの花の特徴です。清楚なひたむきさを感じるこの花は茶人の好む花です。

蔓さきの誰を待つかな貝母花(遊香)


一人静とぜんまい

2014-04-01 11:56:21 | 落語会

お庭に咲く春の茶花をいただきました。古来から茶人は静寂な茶席に来客の気持ちをやわらげる為に花を活けて客を迎えます。季節の花を床にいけます。

花を生け、もののあわれや美しさを愛で会います。

いただいた春の茶花の清楚さに心打たれます。

「一人静」・・・・節のある紫色の茎は直立し先に四枚の葉が対生します。早春に茎葉がまだ伸びきらないうちに1本の葉茎を出し白い小花が穂をなして開きます。ひっそりと咲き人知れずに散りゆくところは静御前のおもかげをしのばせます。

4月から5月にかけて花穂を2~5本白色の細かい花を開くと「二人静」と呼ばれます。薄暗い所であまり目立たずに咲く花ですので悲恋の静御前に因んで偲ぶかのような花名です。

一人静明日は二人で咲くといい(遊香)

「ぜんまい」・・・早春にこぶし状にまいて綿毛をかぶった若葉をだします。渦巻状の若葉をとって食用や保存食にします。

ぜんまいののの字ばかりの寂光土(川端 茅舎)