「こめや」の看板がかかる茶店が描かれています。この店はかつて実在しています。
軒下に下げ札が数多く描かれています。これは神仏を祭り、参詣する「講」と呼ばれる団体の特約店であることを示しています。
こめやの軒下の右はじの下げ札には「大山講中」と書かれています。
相模国大山の石尊大権現(阿夫利神社)へ参詣する講がここに立ち寄ります。
浮世絵師の歌川広重の描いた「名所江戸百景」は最晩年1856~1858に書いた名所絵の集大成です。
この名所絵を通して落語の噺につなげていきます。
「春の景1」…日本橋雪晴
日本橋川にかかる五街道の起点が日本橋です。魚河岸が並び江戸城と富士の風景が見事です。
日本橋は東の海から昇る朝日を見ることが出来たので名付けられたと言われています。また初富士を拝む場所でもありました。この絵のように早朝から東海道を上る人々が描かれています。
魚河岸・吉原・芝居(歌舞伎)は、日に千両がおちる場所です。
落語のネタ・・・「千両幟」「秋刀魚火事」