「りんぷうの会」 公式ブログ

会長:神田佳明(能楽写真家)
能楽撮影教室・能楽舞台撮影会は現在、休止中です

出雲康雅先生の能『賀茂』の舞台写真

2017年01月22日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内

本日は、いつも能楽撮影会で大変お世話になっている出雲康雅先生の
能『賀茂』の舞台写真をアップさせていただきました

先日1/8(日)に目黒の喜多能楽堂で行われた喜多流1月自主公演の時の
舞台写真となります
撮影は会長の神田佳明です

冒頭写真は前シテの里の女
能『賀茂』は京都の上賀茂神社と下鴨神社の縁起をテーマとしていて
実は、この里の女というのは賀茂の神の化身

このため普通の一般庶民とはかけ離れた神々しい雰囲気の美女です
能面はやはり増女(←高い品格を持ち女神の役柄で主に使用される)でしょうか

画面手前の弓立て台の白羽の矢が非常に印象的ですね
上賀茂神社の祭神・別雷(わけいかずち)の神の象徴になります




こちらは後シテ、別雷(わけいかずち)の神つまりは雷神です

里の女が退場(=中入り)した後、
狂言方の演ずる末社の神(本公演では大蔵流狂言・山本東次郎家の山本凜太郎師)が登場し
改めて賀茂神社の来歴が語られ舞われた後、
下鴨神社に祭られた御祖(みおや)の神=別雷(わけいかずち)の神の母親・玉依姫(たまよりひめ)が
現れ天女之舞を舞い(本公演では谷 友矩師)、最後に大本命の主役登場

金泥(きんでい)を施した「大飛出」(おおとびで)の能面に赤頭の雷神が
白い弊を手に力強く舞い納め、お正月にふさわしい絢爛豪華で素晴らしい舞台だったとのことです


喜多流の自主公演は毎月第四日曜日に開催されます
詳細は、喜多能楽堂のホームページをご覧下さい
http://kita-noh.com/


来る2/4(土)「出雲康雅の会」が開催です
毎年2月恒例の「出雲康雅の会」が今年も喜多能楽堂にて開催されることになりました
今回は能『砧』を舞われるとのこと

『砧』は夫の帰りを待ち侘びて亡くなってしまう妻の
とても哀しい物語ですが、世阿弥作の不朽の名作
今からとても楽しみです

◆出雲康雅の会
日時:2017年2/4(土)午後2時開演(午後1時開場)
会場:喜多能楽堂

おはなし 佐々木多門
狂言 『文蔵』 野村萬 野村万之丞
能 『砧』 出雲康雅 宝生欣哉 則久英志 野村万蔵
一噌隆之 鵜澤洋太郎 國川純 観世元伯

正面指定席 10,000円 1F自由席 6,000円 
2F自由席 3,000円 学生 2,000円

問い合わせ 喜多能楽堂 03-3491-8813





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