「りんぷうの会」 公式ブログ

会長:神田佳明(能楽写真家)
能楽撮影教室・能楽舞台撮影会は現在、休止中です

荒井玲子写真展 「能楽写真帖」、おかげさまで大盛況でした

2012年06月20日 | 管理人・オガタより

6月7日(木)~6月13日(水)まで東京・四谷のポートレートギャラリーにて
開催されました、りんぷうの会・会員の荒井玲子さんの「能楽写真帖」
おかげさまで大勢のお客様にご来場いただき大好評でした。

今回の写真展は荒井さんが、りんぷうの会の能楽撮影会
平成19年(2007年)から参加し撮影されてきた能楽写真作品の集大成として
開催されたもので、荒井さんご本人はもちろんのこと
会長の神田佳明以下、りんぷうの会の事務局にとっても
非常に感慨深いものでした

「白田村」「巴」「鉄輪(かなわ)」「羽衣」「葵上」
「半蔀(はしとみ)」「井筒」「鵺(ぬえ)」「頼政」
「猩々(しょうじょう)」「忠度(ただのり)」「竹生島(ちくぶしま)」
「鞍馬天狗」「花筐(はながたみ)」「土蜘蛛」「楊貴妃」

どれも皆、能の傑作作品・人気曲揃いで充実のラインナップ。

荒井さんが独特の鋭い感性でとらえた出雲先生(喜多流能楽師の出雲康雅先生)
華麗な舞姿が写真展会場に輝いていました。

これはツイッターのほうに、すでに書いたことですが、
荒井さんの作品をご覧になったお客様から「今まで能を見たことがなかったけれど、
実際の舞台を是非、拝見したいと思います」との嬉しいお言葉をいただいたそうです。

そう言っていただけるのが、一番、嬉しいことで何よりだと思います。


「秦の始皇帝は松に太夫の位を授けたという。

春日明神が降りた<影向の松>は 三間四方の寸法の能舞台正面に
<老松>として描かれた神木。

お能はこの<老松>に捧げられるという。」


写真展の案内に荒井さんが書かれた冒頭文になります。

お能は観客のために演じられるものではなく、
神木である<老松>に捧げるための神聖なもの。

そういった気持で荒井さんはいつも舞台を観能され、
また、撮影されているということです。


荒井さんは、この後、また個展を開催予定だそうで、
能楽写真展ではなく、お父様の姿を活写したドキュメンタリー写真とのこと。

今からとても楽しみです。
開催時期が近づきましたら、
当ブログにて詳細をご案内させていただければと思います。

ご期待ください。



◆<老松>・<影向の松>についてはこちらをご覧ください。

◆本日の写真は、お能の中でも特に神聖な曲である「翁」
用いられる中啓(ちゅうけい)=翁扇になります。

5/16(水)に、りんぷうの会の能楽撮影講座にて
特別に撮影させていただいたものです。ありがとうございました。


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