6月7日(木)~6月13日(水)まで東京・四谷のポートレートギャラリーにて
開催されました、りんぷうの会・会員の荒井玲子さんの「能楽写真帖」、
おかげさまで大勢のお客様にご来場いただき大好評でした。
今回の写真展は荒井さんが、りんぷうの会の能楽撮影会に
平成19年(2007年)から参加し撮影されてきた能楽写真作品の集大成として
開催されたもので、荒井さんご本人はもちろんのこと
会長の神田佳明以下、りんぷうの会の事務局にとっても
非常に感慨深いものでした
「白田村」、「巴」、「鉄輪(かなわ)」、「羽衣」、「葵上」、
「半蔀(はしとみ)」、「井筒」、「鵺(ぬえ)」、「頼政」、
「猩々(しょうじょう)」、「忠度(ただのり)」、「竹生島(ちくぶしま)」、
「鞍馬天狗」、「花筐(はながたみ)」、「土蜘蛛」、「楊貴妃」。
どれも皆、能の傑作作品・人気曲揃いで充実のラインナップ。
荒井さんが独特の鋭い感性でとらえた出雲先生(喜多流能楽師の出雲康雅先生)の
華麗な舞姿が写真展会場に輝いていました。
これはツイッターのほうに、すでに書いたことですが、
荒井さんの作品をご覧になったお客様から「今まで能を見たことがなかったけれど、
実際の舞台を是非、拝見したいと思います」との嬉しいお言葉をいただいたそうです。
そう言っていただけるのが、一番、嬉しいことで何よりだと思います。
「秦の始皇帝は松に太夫の位を授けたという。
春日明神が降りた<影向の松>は 三間四方の寸法の能舞台正面に
<老松>として描かれた神木。
お能はこの<老松>に捧げられるという。」
写真展の案内に荒井さんが書かれた冒頭文になります。
お能は観客のために演じられるものではなく、
神木である<老松>に捧げるための神聖なもの。
そういった気持で荒井さんはいつも舞台を観能され、
また、撮影されているということです。
荒井さんは、この後、また個展を開催予定だそうで、
能楽写真展ではなく、お父様の姿を活写したドキュメンタリー写真とのこと。
今からとても楽しみです。
開催時期が近づきましたら、
当ブログにて詳細をご案内させていただければと思います。
ご期待ください。
◆<老松>・<影向の松>についてはこちらをご覧ください。
◆本日の写真は、お能の中でも特に神聖な曲である「翁」で
用いられる中啓(ちゅうけい)=翁扇になります。
5/16(水)に、りんぷうの会の能楽撮影講座にて
特別に撮影させていただいたものです。ありがとうございました。
↓ランキング(ブログの人気投票)に参加中。よろしければクリックお願いします。
にほんブログ村