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「りんぷうの会」 公式ブログ

会長:神田佳明(能楽写真家)
能楽撮影教室・能楽舞台撮影会は現在、休止中です

今野利男さん制作の絵画『山姥』が上野の東京都美術館で展示されています

2015年11月18日 | 能楽ニュース

例年、上野の東京都美術館で開催されるJAG(ジャグ)展

今回も、りんぷうの会で活躍されていた今野利男さんが
能『山姥』を主題とした絵画作品を出展されています

以前のりんぷうの会「能楽撮影会」で撮影された題材をテーマに、
橋掛り際で拍子を踏む所作と山また山を巡る山姥の二つの姿を
克明に描いた傑作

モデルは喜多流能楽師の出雲康雅師です

JAG展の会期は11月24日(火)まで
※最終日は午後2時30分で閉会

まだ間に合います
この週末の連休にでも是非ご高覧ください


◆JAG(ジャグ)展
会期:2015年11月17日(火)~11月24日(火)
   9:30~17:30(入館は17:00まで)※最終日は14:30まで
会場:東京都美術館(上野)〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36
   http://www.tobikan.jp/guide/
主催:NPO法人日本芸術家協会



こちらは作品の前で記念撮影 作者の今野利男さんご本人です
ご覧の通り120号の大作で会場を圧倒する迫力の能画となっています

↓よろしければ今野さんのこれまでの作品もご覧ください
能画『在原寺幻想』(能『井筒』より)
能画『鵺(ぬえ)』


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出雲康雅先生の『海人』の舞台写真をもう1枚アップしました

2015年10月05日 | 能楽ニュース

続編記事を早くアップせねば~と思っているうちに
はや10月になってしまいました

皆様いかがお過ごしでしょうか

冒頭写真は先月の能楽舞台撮影会の能『海人』より
撮影は神田佳明会長 シテは喜多流能楽師の出雲康雅師です

能『海人』というのは現代人の感覚からすると、ちょっと不思議なお話で
要は我が子の立身出世のため母親が、はかなくも落命するというのが大筋なんですが
決して可哀想なお話ではなく、シテ(=主役)の母親は
成長して自らの悲願通り大臣の地位を得た我が子と再会し(と言っても母親は既にこの世のものではなく
亡霊になっちゃっています)法華経の功徳で成仏できると喜ぶんですね

撮影会当日、三浦裕子先生(武蔵野大学能楽資料センター長・特任教授)の解説を伺って、なるほどと思いました
この曲は讃岐国の志度の浦にある志度寺の縁起物という宗教的な側面を持ち
後場(=お能の舞台の後半部分)で母親が法華経の功徳を讃えて舞う早舞は
宗教的な法悦の舞でもあるそうです

三浦先生の解説で初めて知ったことですが、
昔の仏教思想では女性はそのままでは成仏できないと考えられていたとか

仏陀=お釈迦様が生きた当時のインドでは、ひどい男尊女卑だったようで
それを反映して、女性は輪廻転生の中で男性か竜に生まれ変わらない限り成仏できないと
されていて、『海人』でも後シテは龍女となって舞台に再登場するわけです

三浦先生の解説を伺うまで、元々、母親は海人=海女さんだったから
海にゆかりがないとも言えない(?)龍に後シテで変化(へんげ)するのかなと誤解していました

なるほど、そういった背景を踏まえた上で冒頭写真を再度、拝見すると
出雲先生の舞の迫力や迫真性の所以が分かるように思います

自らの究極の自己犠牲=落命の結果、我が子は位、人臣を極め
自身は卑しい海人で、しかも通常であれば成仏できない女性の身で
龍に生まれ変わって成仏まで出来る
こんなに喜ばしいことはないですよね

…しかし、女性は先天的にダメな存在で男か龍に生まれ変わって
はじめて成仏するって、ずいぶんな話ではあります


来月11月22日(日)に武蔵野大学の千代田サテライト教室にて
三浦裕子先生が櫻間金記師(金春流)と対談をされます
定員30名と少ない募集枠のようですが
ご案内させていただきます

◆能楽おもしろ対談
― シテ方金春流能楽師・櫻間金記氏をお迎えして ―

開催日:11月22日(日)
時間:15:00~17:00
会場:武蔵野大学 千代田サテライト教室(東京都千代田区四番町11番地)
受講料:3,500円
定員:30名
講師:三浦裕子(武蔵野大学能楽資料センター長・特任教授)
主催:武蔵野大学 社会連携センター
問合せ先:社会連携センター学術事業事務室 TEL:042-468-3222



さて
今後の当ブログの掲載予定ですが、先日の能楽撮影会で古谷久夫さんから
とても素敵な白鷺の写真作品をお預かりしましたので
近日中にアップさせて頂く予定です

また、以前ご紹介させていただいた山口鷺流狂言保存会の11月7日(土)の公演情報
(山口県教育会館、14時開演)も届いております
詳細につきましては後日ご案内致しますので
もう少々お待ち下さい


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山本東次郎家の虫干し

2015年08月02日 | 能楽ニュース
↑たすき姿で狂言面について詳しく解説される山本東次郎先生


連日、気温が35℃とか36℃など尋常ではない猛暑が続いております。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
熱中症にはどうぞお気をつけください。


神田佳明会長より旬な最新情報が届きましたので
アップさせていただきます。

今回のテーマは、大蔵流狂言・山本東次郎家の虫干しです。


7月30日午後、人間国宝の大蔵流狂言師・山本東次郎先生とご一門が
東京・杉並能楽堂で虫干しを催されました。


虫干し:衣類などを虫や黴から防ぐ目的で、土用の頃に陰干しして風を通す夏の行事のこと

狂言肩衣(かたぎぬ)・素袍裃(すおうかみしも)・直垂(ひたたれ)・狂言袴といった麻の装束が
桟敷に所狭しと並べられ、熨斗目(のしめ)・厚板(あついた)・唐織などの絹の装束は
能舞台にびっしりと吊るされていました。


↑能舞台の天井に吊るされた狂言装束の数々。白い紐が織りなす直線も美しい。

百を越える狂言面は畳のお部屋に飾られ、
たすき姿の東次郎先生が面の種別や性格を丹念に解説していらっしゃいました。
冒頭画像、参照)

普段とは違って狂言面の表情を間近に見、装束の質感を味わうなど、
日常とは異なる贅沢で貴重な一時でした。



↑右手前は、来場者に狂言装束の説明をする山本則孝さん。

近年、ゲリラ豪雨に襲撃されるなど
地球温暖化の影響を実感することがありますが、
虫干し当日も突然に暗雲が垂れこめ、
玄関前に並べられていた赤頭(あかがしら)・白頭・黒頭の仮髪(かはつ)類が
急遽、片づけられるなど、主催者のご苦労が偲ばれる場面もありました。




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山口鷺流の60年の歩みについて

2015年06月15日 | 能楽ニュース
狂言『末広がり』 山口鷺流狂言保存会 米本太郎


先月5/24に山口鷺流の記事をアップさせていただきましたところ
反響がとても大きく、早く続篇記事を~という
熱いご要望を多数頂戴しておりました

遅くなりまして申し訳ありません

冒頭写真は昨年の山口鷺流狂言保存会60周年記念公演の
舞台写真で撮影は、りんぷうの会の会員の寺田良子さんです

鷺流はかつて大蔵流・和泉流とともに狂言の三大流儀でしたが
明治期に急激に衰退してしまい、プロの流儀としては残念ながら滅亡しています

現在は、山口県と新潟県の佐渡、佐賀県の高志(たかし)で
奇跡的に伝承され地域で大切に受け継がれているとのこと


狂言『末広がり』 米本太郎 米本文明
撮影:寺田良子

ここで簡単に山口鷺流の歴史を解説させていただきます

長州藩狂言方の春日庄作(しゅんにちしょうさく1816-1897)が
実質的な元祖だそうです

庄作は明治期に山口の素人衆に狂言を教え門弟が大勢いたそうですが
大正期には庄作の直弟子が亡くなったり狂言から離れたりして衰退

昭和期に細々と受け継がれてはいたものの危機的状況だったそうです

昭和27年頃、技術保持者で現在も最長老としてご活躍中の小林栄治先生が
藤沢卯三郎とともに鷺流狂言を始めた時には
鷺流の伝承者が中西治郎・河野晴臣の二人のみ

昭和29年に山口鷺流狂言保存会が結成され
ここから現在に至るまでの山口鷺流の歩みが開始されたということです




今回、山口鷺流狂言保存会の記念冊子「五十年の歩み」「六十年の歩み」を
参考にさせていただきました

2冊とも非常に分かりやすくコンパクトにまとめられた冊子で
貴重な写真資料なども収録されており
大変おすすめです


狂言『蟹山伏』 岡村薫 升井洋至  撮影:寺田良子


60周年というと人間で言えば還暦に相当します

ここまで山口鷺流が奇跡的に存続しえたのは
春日庄作の時代から始まる先人の方々の努力と情熱の賜物、
現在の保存会の方々の並々ならぬ熱意と鍛錬、
それを継続してサポートし支えてきた地域の方々の理解と協力、
郷土愛や誇りがあってのことと思います

近年は小林栄治先生とともに
保存会の技術保持者で会の中心的な存在としてご活躍の米本文明(よねもと ぶんめい)さんが
新作狂言『狸騙』(たぬきだまし)を創作・発表されるなど
新しい挑戦も行われており、今後ますますのご活躍をと
衷心より願っております



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山口鷺流狂言保存会60周年記念冊子のご紹介

2015年05月24日 | 能楽ニュース

先日、当ブログでお知らせしましたが
りんぷうの会の会員の寺田良子さんが撮影された舞台写真が
山口鷺流(さぎりゅう)狂言保存会60周年記念冊子の表紙を飾っています


《山口鷺流狂言保存会について》
現在、狂言の流儀としては大蔵流と和泉流の二つの流儀が
ありますが、実は明治以前には
大蔵流・和泉流のほかに鷺流という流儀が存在していました

残念ながら明治維新前後の大動乱、時代の大変革期に
鷺流は急激に衰退し
プロの流儀としては滅亡してしまったそうです

その鷺流が今でも山口県と新潟県の佐渡、佐賀県の高志(たかし)で
奇跡的に伝承され残っており
山口鷺流狂言保存会は昨年、60周年の記念の節目を迎えたということです

おめでとうございます


寺田さんが撮影されたのは
去年10月12日に野田神社能楽堂で開催された
山口鷺流狂言保存会60周年記念公演の舞台写真で
表紙掲載の演目は狂言『鬼瓦』

シテ(大名)が保存会設立当時(昭和29年)からの唯一の
演者で長年、保存会を牽引し支え続けて来られた小林栄治先生
現在も現役として活躍されている保存会の重鎮の方です

アド(太郎冠者)が小林栄治先生とともに
保存会の技術保持者である米本文明(よねもと ぶんめい)さんです

せっかくなので
表紙写真を大きく掲載させていただきます↓


シテ(大名):小林栄治 アド(太郎冠者):米本文明

山口鷺流狂言保存会は
昭和42年に山口県の指定無形文化財の第一号に認定され
平成24年には第34回サントリー地域文化賞を受賞

今年の2月にはアメリカケンタッキー州センター大学
(ノートン芸術センター)で海外公演も行ったそうです



★次回は山口鷺流狂言の歴史について
寺田さんの舞台写真と一緒に掲載させていただければと思います



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昨日(2/7)の出雲康雅の会

2015年02月08日 | 能楽ニュース

昨日は、りんぷうの会の有志で出雲康雅の会
鑑賞させていただきました

早速、神田佳明会長から舞台写真が届きましたので
ご紹介させていただきます

冒頭写真、能『遊行柳』(ゆぎょうやなぎ)
シテはもちろん出雲先生です

◆『遊行柳』のあらすじ
秋の夕暮れ時、陸奥の国・白河の関で
老木の柳の精が遊行の聖に念仏を授けられ
草木までもが成仏できる念仏の功徳を称え、
柳にまつわる故事を語り、報謝の舞を舞うというもの

写真からもお分かりいただけるかと思いますが
非常に格調高く、秋の柳の古木の精そのものの舞
枯淡の味わいがあり余韻が残るお舞台でした

拝見する前は『遊行柳』というと「地味な大曲」というイメージが強かったので
正直なところ難しいのではないかとちょっと心配(?)だったのですが
杞憂に終わり良かったです

久しぶりに出雲先生のお舞台を堪能できて
参加者一同、しあわせな気分で会場を後に致しました


また1年先のことになりますが、来年の出雲康雅の会も
出雲先生が次回、どのような曲を選ばれるかも含めて
非常に楽しみです



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山本東次郎先生が毎週土曜日の日経夕刊の連載コラムを執筆されています

2015年02月04日 | 能楽ニュース

大蔵流狂言・山本家のご当主で人間国宝の山本東次郎先生が
今年の1/10(土)から日本経済新聞の夕刊1面のコラム「あすへの話題」
土曜日担当として執筆されていらっしゃいます

歳時記にお能や狂言の話題を絡めた含蓄に富んだ内容の
読みやすく味わい深いコラムで必読です



↑掲載紙を一部ご紹介させていただきます


個人的な感想になりますが、東次郎先生の文章を拝読すると
自分が日頃、日常生活に忙殺されて
いかに貧しい精神状態にあるかがよく分かります
心豊かに生きるためにはもっともっと「教養」が必要だなと改めて思いました


6/27まで毎週土曜日に継続して連載予定とのことですので
機会がございましたら是非ご一読をと思います



冒頭写真は狂言『素襖落(すおうおとし)』から
シテはもちろん山本東次郎先生で
山本家のお舞台である杉並能楽堂で神田佳明撮影です


◆「山本家の狂言を実際に拝見したい!!」という方のために公演情報です

第五十五回  青青会公演
2015年2月11日(水) 建国記念の日
開演:午後1時半 杉並能楽堂

狂言『昆布売(こぶうり)』 山本凜太郎 山本則俊
狂言『鞍馬参(くらままいり)』 山本則孝 山本東次郎
狂言『丼礑(どぶかっちり)』 山本則重 山本則秀 若松隆

全席自由席(見所は座敷。前売り・予約はできません。)
一般2000円 学生1000円

http://www.kyogenyamamoto.com/




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お正月二日の阿佐ヶ谷神明宮 奉納能楽

2015年01月07日 | 能楽ニュース

本日は七草粥ですね

今年は昨日、6日が「小寒」だったそうで「小寒寒波」が来ているとのこと
皆様いかがお過ごしでしょうか
インフルエンザも流行っているようですし
どうぞお気を付けください


お正月二日に阿佐ヶ谷駅近くの阿佐ヶ谷神明宮の奉納能楽を
撮影と会長の神田佳明からメールが届きました

金剛流の工藤 寛師が例年奉納されていて、今回で14回目とのこと

午前11時に境内の能舞台に神官が三人上り、観客にお祓いをした後、
冒頭写真のように破魔矢を三方に放つ儀式があって、お能が始まったそうです

以下、神田会長のレポートをどうぞ


新年に相応しい晴天に恵まれた神明宮には
晴れやかに着飾った善男善女が初詣でに詰めかけ
境内は迎春の気に満ち満ちていた。

参道右側にある能楽舞台では午前11時を合図に三人の神官が登場、
各々に四方を清め祓うと弓矢を持った白装束の神官が
左右前後に弓を引き射る所作をする「清祓の儀式」が厳粛に行われた。

と同時に第14回奉納迎春能が始まり、
狂言は「鬼瓦」(シテ:大蔵吉次郎師)の初笑いが終わると、
金剛流・工藤 寛師のシテになる能「淡路」が幕を開けた。

地謡の「空天にかかる浮橋を」受けてシテの「立ち渡り舞う雲の袖」。
早春の凛とした初春の社殿に清らかな迎春の笛、鼓の音が境内を包んだ。



  
神官の白装束に加え、「淡路」のシテ装束も
迎春の神舞にマッチしてすがすがしい舞台だったとのことです

本当に新年にふさわしい清らかなお舞台で
写真を拝見して寒さに縮こまりがちな背筋がシャンとなりました

当ブログへの写真掲載をご許可いただきました阿佐ヶ谷神明宮様と
工藤 寛先生には心より御礼申し上げます

ありがとうございました


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12/8 山本則重さんの挙式披露宴でした~ おめでとうございます

2014年12月13日 | 能楽ニュース

本日は、おめでたい話題をお届けいたします

大蔵流狂言・山本東次郎家の山本則重さんと真依さんの挙式披露宴
12月8日、皇居前のパレスホテル東京で行われました


人間国宝の宝生閑夫妻の媒酌挨拶に続き
観世流宗家の観世清河寿師人間国宝の野村萬師ら能楽界の重鎮が
次々と祝辞を述べられ、司会は元NHKアナウンサーの葛西聖司さんとのこと
 
人間国宝の梅若玄祥師の発声で、四海波静かに~の連吟が
声高らかに唱和され二人の船出を祝ったそうです




則重さんは東次郎家の若手のホープのお一人で
昭和52年生まれの能楽師6人と「七拾七年会」を結成され
能楽の普及に力を注いでいおられます


りんぷうの会では2011年6月に開催の狂言撮影会
則重さんに「仁王」のシテ(=主役のこと)でご出演いただき
大変お世話になりました

そういったご縁もあって、
朗々たる声に恵まれ、華のある舞台姿が魅力的な則重さんのファンは
りんぷうの会にも数多くおります


写真(神田佳明撮影)をご覧の通り、新婦の真依さんは則重さんにピッタリの素敵な女性
本当にお似合いのご夫婦だと思います

このたびは本当におめでとうございます





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11/30(日)の21時より NHKのEテレ 古典芸能への招待「人間国宝の狂言」が放映です

2014年11月29日 | 能楽ニュース


毎年、「東京発・伝統WA感動」というイベントが開催されているのをご存知でしょうか

東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団が「東京文化発信プロジェクト」の一環として展開していて、
能楽、邦楽、日本舞踊、寄席芸、民俗芸能、茶道など、日本の伝統芸能・文化を国内外へ広く発信し
同時に「和の心」を次世代に継承していくことを目的として実施されています

*詳細はホームページをご覧ください
http://www.dento-wa.jp/

珍しい企画が多いので毎回、楽しみにしているのですが、
今年は10/28(火)に国立劇場で「至高の芸、そして継承者~狂言」と題して
人間国宝の野村萬先生・野村万作先生・山本東次郎先生の競演企画がありました

人間国宝の御三方の競演は初めてだったそうで
管理人・オガタも見所から熱気あふれる舞台を拝見しました

万作先生が「三番叟(さんばそう)」を舞われて、東次郎先生が「」を
萬先生が「舟渡聟」というプログラムで
本当に贅沢な競演で至福のときを存分に堪能させていただきました



舞台中継録画が11/30(日)にNHKのEテレで放映されますので
皆様ぜひご覧ください


◆平成26年11月30日(日) 21:00-23:00  NHK Eテレ 古典芸能への招待「人間国宝の狂言」

「三番叟」  三番叟 野村万作  千歳 野村萬斎  他
狂言「木六駄」  太郎冠者 山本東次郎  主人 山本凜太郎  茶屋 山本則重  伯父 山本泰太郎
狂言「舟渡聟」  船頭 野村萬  聟 野村万蔵 
 

http://www.nhk.or.jp/koten/invite/



冒頭画像は神田佳明撮影 京都の紅葉の名所・永観堂のスナップです



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りんぷうの会の近況報告です

2014年07月15日 | 能楽ニュース
大変ご無沙汰しております

またまた更新期間があいてしまったので
「もうブログは更新しないの?」とか
「りんぷうの会はどうなっているの??」など
皆様からお問い合わせを頂戴するようになってしまいました

ご心配おかけして申し訳ありません


蒸し暑く夏本番の到来を強く感じる今日この頃となってまいりましたが
神田先生、三浦先生もお変わりなくご活躍されていらっしゃいます


先日は有志参加で面打ち師の伊藤通彦先生の工房にお邪魔させていただき
制作現場を間近で活写させていただく貴重な撮影機会に恵まれました
(あいにく管理人オガタは参加できなかったのですが。。。)

詳細はまた後日アップ予定ですので
もう少々お待ちください

よろしくお願いいたします


「目力」がポイントです~続・古谷久夫さんの能楽写真特集

2013年07月27日 | 能楽ニュース

「次回も古谷久夫さんの能楽舞台写真をご紹介~」と
お約束して早くも1週間経過

時間が経つのは本当に早いです 遅くなりまして申し訳ありません


冒頭写真は能「鞍馬天狗」より
シテは出雲康雅師(喜多流)りんぷうの会の能楽撮影会で
会員の古谷さんが撮影された作品となります

大天狗らしい風格あふれる作品ですね
ご参考まで「鞍馬天狗」とは牛若丸に兵法の奥義を授ける
天狗の総大将が主役の能です

古谷さんの能楽写真は本当に表情がとても素晴らしいと思います
特に目に迫力が、みなぎっていると思います
「目力」があってパンチ が効いていますね

誤解を恐れずに言えば、これもカメラマンと被写体との
アイコンタクトのなせる技だと思います

「そんな~、舞台と離れた撮影席から撮っていてアイコンタクトも
何もないじゃないか」と思われるかもしれませんが
古谷さんが出雲先生の舞を真剣にカメラで追って
ここぞというところでシャッターを切る―

それは古谷さんが一瞬の感動を逃さずカメラで捉えたということで
その熱意は離れた舞台上の出雲先生にも
しっかり届くのだと思います



こちらは「美女ありき」という感じ
能「楊貴妃」の舞台写真です

シテは同じく出雲先生 こちらも能楽撮影会で撮影された作品

楊貴妃は実は、ぽっちゃり美人だったという説もあるようですが
古谷作品のこの楊貴妃は華奢で、はかなげで悲劇の美女に
ふさわしい絵ですね

伏し目がちな目元が印象的で、やはり「目力」に惹きつけられるように思います

「白増」(はくぞう)の面の神々しい美しさも見事に表現されている傑作写真です



2回にわたりまして古谷久夫さんの舞台写真特集をお送りいたしました
いかがでしたでしょうか

古谷さんには夏らしい風景写真を次回はお願いしたいと勝手に思っていたのですが
残念ながら暑いのはあまり得意でいらっしゃらないとのこと

それでは秋 や冬 の写真をお願いできればと考えております

以前、掲載させていただいた古谷さんの白鳥写真白鷺の写真
読者の方からの反響が特に大きかったので密かに期待している管理人でした~


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【お知らせ】 能楽撮影会/喜多流職分会公演チケットプレゼント抽選結果について

2013年06月04日 | 能楽ニュース
ご案内が遅くなっており申し訳ありません。

りんぷうの会 能楽撮影会ご招待および喜多流職分会
自主公演チケットご招待キャンペーンに多数の方からご応募いただきました。

本当にありがとうございました。

抽選結果につきまして応募者全員の方へメールで6日までにお知らせ致します。

今しばらくお待ちいただければと思います。

どうぞよろしくお願い致します。

古谷久夫さんの能楽写真・能面展と荒井玲子さんの大船渡の写真展、いよいよ明日までです!

2013年01月26日 | 能楽ニュース

りんぷうの会の会員の古谷久夫さんの能楽写真・能面展
同じく会員の荒井玲子さんの大船渡の写真展、いよいよ明日(1/27)までです!

是非、お見逃しなく~と思います

ご参考まで、最近、登場の少ない(←ゴメンなさい)神田会長からの
コメントを以下、ご紹介させていただきます。

古谷さんの能楽写真・能面展についてはやはり
「能楽写真に輝きがあってとても嬉しく感じました。
能面作品の中では特に三光尉(さんこうじょう)が
なかなかの力作と思えました。」
とのこと。

荒井さんの写真展については
「早くも震災から一年を過ぎておりますが、
肉親を失った方々の悲しみは癒えず、復興がはじまっても悲しみが
尾を引き、海の浪の如く寄せては返しているようです。
床に置かれた写真の数々も水面の鏡のようで
問うこともはばかる感じでした。」
ということでした。


◎古谷久夫 能楽写真・能面展

期間:2013年1月23日(水)~27日(日)
時間:9時から17時まで ※最終日は15時まで
会場:大和市桜丘学習センター1階ギャラリー
    (神奈川県大和市福田1-30-1)



◎荒井玲子写真展 「夏に思ったこと 、父のことも 」

日時:2013年1/21(月)13時~17時
 1/22(火)~27(日)11時~17時
会場:横浜市民ギャラリーあざみ野 展示室1F-A




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今年は観阿弥誕生680年 世阿弥誕生650年! 観世宗家展・関連写真展のご案内

2013年01月13日 | 能楽ニュース

すでにご存知の皆様も多いと思いますが
今年は観阿弥誕生680年 世阿弥誕生650年ということで
能楽にとって特別な年です。

マスコミでも色々と特集が組まれたり
意欲的な企画や公演がとても多くなっています。

特に今、松屋銀座で開催されている「観世宗家展」
世阿弥自筆の『風姿花伝』をはじめ貴重な能面や装束、能楽資料が展示され
非常に見応えがあります。

まだご覧になっていない方は是非~と思います。
1/21(月)までです。


◆観阿弥生誕680年・世阿弥生誕650年記念 風姿花伝 観世宗家展

会場:松屋銀座8階で開催中
日時:今月21日(月)まで。10時~20時。

観世宗家所蔵の「風姿花伝」「花伝第六花修」「花伝第七別紙口伝」等、
歴史的な資料や面、装束約130点を展示。



それと今日(1/13)のお話で大変恐縮ですが今晩8時からの
NHKのEテレ 新日曜美術館でこの観世宗家展のトピックスがあるとのことです。


◆Eテレ日曜美術館

2013年1月13日(日) 午後8:00~午後9:00 (再放送)

「観阿弥誕生680年 世阿弥誕生650年 風姿花伝 観世宗家展」

※番組後半の8:45から15分の間、各地展覧会情報の中で取り上げられるようです。


また観世宗家展会場にも多く展示されていた写真家の林義勝さんの
写真展「観世清和の能」も16日(水)まで銀座のキヤノンギャラリーでも
開催中
で、東京の後は大阪・福岡・名古屋でも開催ということです。


◆林義勝写真展「観世清和の能」

会場:キヤノンギャラリー銀座
住所:東京都中央区銀座3-9-7
開催日:2013年1月7日~2013年1月16日
時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
休館:日・祝日

会場:キヤノンギャラリー梅田
住所:大阪市北区梅田3-3-10 梅田ダイビル B1F
開催日:2013年1月24日~2013年1月30日
時間:10時~18時(最終日は15時まで)
休館:日・祝日


林義勝さんは現在、千代田区一番町のJCIIフォトサロンで
若き日の中村勘三郎さん(当時は勘九郎)の写真展も
開催
されています。

先日の朝日新聞の記事でも掲載されていました。

◆朝日新聞デジタル 2013年1月12日 「勘三郎、輝く20代 同世代が撮った7年 東京で写真展 」

http://t.asahi.com/9cd1 ※無料会員登録で記事全文読めます。


◆写真展「中村勘三郎 ―1975~1982―」

会場:JCIIフォトサロン
住所:東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル1階
日時:2013年1月7日(月)~2月3日(日)10:00~17:00
休館:毎週月曜日(ただし、祝日の場合は開館)



ちなみに林義勝さんは昭和の偉大な写真家・林忠彦氏のご子息とのこと。
まだ写真機材が不十分な時代に太宰治や坂口安吾など小説家や著名人の生き生きとした姿を
モノクロ写真で活写した写真作品で大変有名です。


以上、本日は能楽関連イベント情報・写真展のお知らせでした。




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