1983年宝塚歌劇団の雪組が演じた「うたかたの恋」は
あまり知られていませんが、大変な名作でした。
ロシアの皇太子の悲恋を描いたこの作品は、麻美れい・遥くららのゴールデンコンビによる、話も役者も超一級のドラマでした。
演出家の柴田氏もこの頃は非常に油が乗っていたのか、
宝塚らしい、端正で耽美的な物語に仕上がっていました。
またレビューも名手 岡田敬二氏が、例のロマンティック・レビューを始める直前の「グラン・エレガンス」という作品で、
すでに彼の特徴である、美しいバレエのシーンを司このみ氏などが担当するなど、円熟味を増しつつある頃でした。
麻美れい・遥くららというと「風とともに去りぬ」ばかりが
挙げられますが、今一度この作品も再評価されていいと思います。
あまり知られていませんが、大変な名作でした。
ロシアの皇太子の悲恋を描いたこの作品は、麻美れい・遥くららのゴールデンコンビによる、話も役者も超一級のドラマでした。
演出家の柴田氏もこの頃は非常に油が乗っていたのか、
宝塚らしい、端正で耽美的な物語に仕上がっていました。
またレビューも名手 岡田敬二氏が、例のロマンティック・レビューを始める直前の「グラン・エレガンス」という作品で、
すでに彼の特徴である、美しいバレエのシーンを司このみ氏などが担当するなど、円熟味を増しつつある頃でした。
麻美れい・遥くららというと「風とともに去りぬ」ばかりが
挙げられますが、今一度この作品も再評価されていいと思います。
私はこの作品を見たのが10代の半ばでした。
当時私は宝塚市に住んでいたので身近な演劇として
宝塚歌劇を見ていたのですが、歌劇は演劇としては
弱いことも多いのですが、この物語は俳優陣・脚本・演出・音楽どれをとっても、一級品の作品だったと思います。
しかし確かに麻美・遥コンビの、大人の恋愛の形を表現できるコンビが、その後現れないのは残念な話ですね。
「うたかたの恋」にひかれて覗かせていただきました。
この作品は私も大好きで、当時劇場に通い詰めたものでした。
ゴールデンコンビが安定期に入った頃の傑作で、
ご本人たちの希望で舞台化になったとの事。
柴田作品は、コンビの息が出来を大きく左右してしまう傾向があり、特にあて書きのこの作品、後の再演を見ても今ひとつピンとくる演技にはお目にかかれていません。
オリジナルは宝塚には珍しく台詞劇の印象が強く、再演時、そのままでは間が持たなかったのか、歌を入れたり踊らせたりと手直しが入っていました。
麻実ファンの間でも、もしかするとバトラー船長より人気が高いかもしれません。
コンビの代表作である本作、権利の問題で映像が残っていないのが残念です。