りんごの里から

毎日の出会いの写真をお届けします。

立山カルデラに入る Ⅲ

2012-09-30 | 立山
日本列島を台風17号が縦断し、各地に被害が出ています。お見舞い申し上げます。

中秋の名月(満月)もまぬかれざる客で雲の中ですね。

カルデラ体験学習会の続きです。

トロッコは工事の基地水谷連絡所に到着です。看護婦さん常駐の診療所もあります。


吉友嘉久子著「カルデラの赤電話」に、作業員の皆さんの生活が描かれているそうです。

お宮さんもありました。


カルデラに通じるトンネル内(もともとこのトンネルも軌道の一部でした)を通って、いよいよカルデラ内に。
      



カルデラから大鳶崩れ、小鳶崩れの眺め。


左手前はに、有峰二の谷・三の谷 雨水で削られ、トゲのようにそびえたっていました。


白岩右岸部岩盤対策工見学:景観を維持した岩盤補強、アンカー工、白岩トンネル内で見学
今通ってきたトンネルの横にあります






工事関係者のみが利用できる天涯の湯、800m上流の泥谷で湧き出ている温泉を引いています。


天涯の湯の足湯は見学者も入れます。


ここでバスで来られた1班と入替です。

白岩えん堤(国指定重要文化財)へ、 管理橋から見学
      





管理橋から見学、下の立派なダムが、あまりにも急こう配で見えません。
      
      

白岩ダムが望める下流展望台から 
      
主堰堤の高さは63m、長さ76mあり、7基の副堰堤を合わせると落差が108m(日本一)になります。膨大な土砂をカルデラの出口で押さえるかなめです。1934(昭14)年に完成。

水谷平方面(工事の基地)を見ると、 水谷の滝、柱状節理、トロッコが


六九谷展望台:昭和44年(1969)8月の豪雨で崩れた谷、発生した年から命名。


崩れの碑(幸田文)や大規模な砂防ダム群が多数ある多枝原平を通り、

立山温泉跡地:1580年、立山温泉が発見された。その効能ならびに立山信仰の拠点にもなったことから、江戸時代は非常に賑わった。1969年(昭和44年)に発生した豪雨により温泉への道が被害を受けたことと、1970年(昭和45年)に立山黒部アルペンルートのバス路線開通を受け、1973年(昭和48年)に廃湯し、当地の源泉は立山山麓温泉へ供給されるようになった。
 



金庫も


天涯の橋:立山温泉跡地と泥鰌池の間を流れる湯川に架かる橋は鋼鉄製のつり橋で、河原よりの高さが10数m天涯の橋から湯川を見る。
               
ドジョウ池:立山温泉跡地から湯川を挟んだ対岸にあります。 この池は、安政5年(1858)の大地震によって崩れた鳶(とんび)山の土砂が、湯川をせき止め、その堰が決壊した後に残ってできた小池でした。その後、立山温泉の経営者たちは、食料としてこの池にドジョウ、フナやニジマスを放流したり、池に小舟を浮かべて船遊びをして楽しんだ(○○接待?)というお話も聞きました。


途中に、松尾峠に通じる工事用緊急避難路の看板:過っての立山温泉への松尾峠からの道が復活
熊さん なぜか新しい標識大好き(コールタールが好き:シンナー遊びの先駆け?)


思い出しました! '07.07.01に、ナチュラリスト同期の皆さんと、Kさん(当時立山荘支配人さま)に松尾峠を案内してもらった時の、松尾峠側の入り口です。
       

 
皆さん 若かった~

天涯の水をいただき、林道経由で薬師岳の登山口折立から有峰記念館へ


ヤマブドウが色付いていました。


有峰記念館より、有峰湖を眺める。今夏、まとまった雨が降らないので、水位が下がっています。

島は 宝来島(陸続きになっていました)
今日の雨で回復できたでしょうか?

ー安政5年2月26日(1858年4月9日)に、飛越地震が発生しました。
この大地震の結果、立山カルデラでは大鳶山と小鳶山が完全に崩壊、「鳶山崩れ」が起こってカルデラ内に土砂が大量に流れ込んでしまいました。(旧暦の)3月10日と4月26日の2度にわたり決壊、下流の富山平野に激甚な被害をもたらしました。まだ残っている立山カルデラ内の土砂(2億㎥)が全て流出すると、富山平野は厚さ2mの土砂で埋まってしまいます。明治35年から砂防工事が行われています。

ナチュラリスト大先輩のI氏の詳しい説明がわかりやすかったです。

ご案内していただいた砂防事務所OBの解説員の方からの話で印象に残った言葉に、
”防災と減災” ”素因と誘因”

久しぶりのトロッコでのカルデラ、時間がゆっくりと流れ、楽しい一日でした。




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立山カルデラに入る Ⅱ

2012-09-29 | 立山
10時に立山砂防事務所(475m)を出発 砂防博物館屋上はヘリポート。


進行方向右手下が真川沿いに途中、砂防ダムがいくつも作られています。最近の特徴は<入り水型>とか


左側山肌に張り付くようにトロッコは進みます。

左奥に<天鳥オーバーハング> 岩の下をくりぬいています。平成17年には廃線になりました。


安全確認のための連絡所が5か所(千寿ヶ原(せんじゅがはら) - 中小屋(なかごや) - 桑谷(くわだに) - 鬼ヶ城(おにがじょう) - 樺平(かんばだいら) - 水谷(みずたに))あります。守っているのは皆さん、女性の方ばかりでした。 

途中 猿さんの群れが軌道を我が物顔で




奥に美しい薬師岳の姿が見えてきました。


鬼ヶ城


鬼ヶ城連絡所




作業員さんを乗せたトロッコとすれ違います(冷凍車両が真中だとか)


立山砂防軌道で一番カーブがきつい場所。サブ谷橋:冬場(11月から6月まで)雪崩被害防止のためはずされるとか


樺平(かんばだいら)連絡所


樺平間の砂防軌道から見た様子。スイッチバックで登って行きます。








【スイッチバック】トロッコ(ディーゼル機関車)が急斜面を登るために、前進後退を繰り返しながら進む。全部で38段あり、特に樺平で高度差200mを連続18段で登っています(世界一

最後のトンネルを抜けてトロッコを止めて、ここで白岩砂防ダム(平成11年に昭和期の砂防堰堤として初めて登録有形文化財、平成21年に国の重要文化財に昇格)の見学をする。展望台です。




今日のトロッコは<白岩号>


アップします。右側にインクラインが見える。


      

オノエヤナギ:ドロノキ(荒地に真っ先に生息樹木の一つ)の果穂が、青い空に映えて飛んでいました。


このあともう少し続きます。
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立山カルデラに入る

2012-09-27 | 立山
今日、<立山カルデラ砂防博物館←クリック>友の会交流事業で<立山砂防体験学習会トロッココース>に、夫と参加しました。

【 立山カルデラ 】立山黒部アルペンルートのすぐ隣に、立山火山の活動とその後の浸食によって作られてカルデラ(凹地:ポルトガル語のカルディーラ深い鍋の意味):東西6.5km、南北4.5km 深さ0.7km
      



’03年に、お友達と一緒にトロッコ(立山砂防工事専用軌道)に乗って以来、二度目になります。

砂防博物館の裏から、トロッコに乗ります。
 

【 トロッコ 】:もとは馬車道でしたが、立山砂防初代所長 赤木正雄が計画し、1927(昭2)に着工、1929(昭4)年に樺平、1965(昭40)年に水谷まで全線開通した。1974(昭49)年に林道ができるまで唯一の交通手段でした。

レール幅610mm。博物館のある千寿ヶ原から水谷平までの18km、標高差640mを1時間40分で結んでいます。
工事現場で働く人を乗せたり、資材を運んだりします。

世界一のスイッチバック等については、遅くなったので、続きは明日に。
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アオスジアゲハの蛹化

2012-09-27 | 
今日、<立山カルデラ砂防博物館>友の会交流事業で<立山砂防体験学習会トロッココース>に出かけ、夕方帰ってきたら、

アオスジアゲハが蛹になっていて、下に抜け殻が落ちていました(見れなくて残念!)。

緑色のきれいな蛹です。

幼虫の時は、脱皮殻は食べていたようです。




この調子だと、10日後の羽化は観察できるか心配です。
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アオスジアゲハの前蛹

2012-09-26 | 
ここに三日、元気に歩き回り、食欲も旺盛だったアオスジアゲハの幼虫、いよいよ蛹になる準備をしています。

9月3日に卵のついた枝を取ってきてから、もう3週間になります。

明日には蛹になるものと思われます。

今日、お天気が良いので、サツマイモを掘りました。こんなにたくさんなっている株もありました。豊作です。
      
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コサメビタキ

2012-09-25 | 野鳥
涼しくなったので、久しぶりに丘陵地に出かけました。
コサメビタキ(小鮫鶲)スズメ目ヒタキ科 夏鳥 L13cm の小群が、桜についている虫を取ったり、フライングキャッチしたりで忙しそうに飛び回っていました。




家の放し飼いのヤマガラ(山雀)二羽も「ツィーツィーツィー」鳴きながらちょいちょい顔を見せてくれます。


横浜のけんちゃんから、<四季の森>のお花が届きました。
ワレモコウ  ヤマホトトギス
          
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アオマツムシとクサキリ

2012-09-24 | 昆虫
朝夕すっかり涼しくなりました。今日2種の秋の虫が訪ねてきてくれました。
秋の夜長、虫たちの合唱も楽しみですね。

アオマツムシ(青松虫) マツムシ科 L15~24㎜ が、PCのそばにやってきました。(右側後ろあし?かわいそうですね)


クサキリ(草切) キリギリス科 L40~50 mm が玄関にいました。
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ねいの里当番

2012-09-23 | ねいの里
今日<富山県自然博物園ねいの里←クリック>解説活動当番に行ってきました。

朝から、雨でお客さんがないのかなーと思っていたら、いこいの村○○風に来られた団体さん二組が立ち寄られ、展示館内を案内しました。

午後から、晴れましたが開店休業で(呼び込みにも行きましたが…)、ジュニアーナチュラリストのご家族の方とお話したり、一人での園内自主研修となりました。

珍しかったものを少しアップします(コンパクトカメラで写真がイマイチですが。)

展示されていた「黄色いニホンアマガエル」黒色の色素が欠損した


水生庭苑で、ヒツジグサ(未草)スイレン科スイレン属の水生多年草。 地下茎から茎を伸ばし、未の刻(午後2時)頃に花を咲かせることから


ミズオオバコ(水大葉子)トチカガミ科


ミズアオイ(水葵) ミズアオイ科 富山県絶滅危急種
      

クロモジが来年の芽を膨らませていました


ダンコウバイも来年の芽
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新湊大橋開通

2012-09-22 | 日常
射水市新湊地区の放生津潟が、県が1967年に環日本海時代の港湾整備目的で港口を切断、富山新港を建設してから45年、東西に分断された地域住民の東西をつなぐ願いが叶い、着工から10年ついに新湊大橋が完成し、明日開通。

今日「つながる」をテーマにした開通記念イベントが海王丸パーク(越ノ潟側)と海竜マリンパーク(堀岡側)で行われ、

橋上の記念イベント<橋の上を歩く一般開放>に行ってきました。

堀岡側から(海王丸側は車が渋滞、急遽堀岡側へ)

「あいの風」(暑い夏の日に吹く東の風)を受けての、爽やかな心地よいウォーク(約50分)でした。


橋の上から、
       



海王丸を橋の上から。


パークのイベント会場、新湊曳山が展示されています。多くの訪問者でにぎわっていました。


帰りは、県営渡船(フェリー):こちらも最初で最後 に乗って戻りました。


  

船上からの一枚。


新湊大橋データ
正式名:臨港道路富山新港東西線
全 長:3.6㌔(主体部分は600m)
主径間:360m
構 造:斜張橋(横浜ベイブリッジが有名)
高 さ:主塔は127m 橋の主体部分は47m
車 道:二車線
総事業費:485億円(国が三分の二、県が三分の一)

新たな未来の懸け橋として。

ところで、今日はは「秋分の日」でした。今年の秋分の日は少し特別な日でした。これまで長らくの間秋分の日は9月23日だった。しかし今年はなんと1896年以来116年ぶりに、9月22日が秋分の日となった(9月23日でなくなったのは,1979年9月24日以来33年ぶり)。

そもそも「秋分の日」とはどのような日なのだろうか。 国民の祝日に関する法律によれば,秋分の日とは太陽が「秋分点」を通過する日のことと定められている。地球の自転の遅れが影響しているようです(国立天文台のよりますと)。
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古洞のお花

2012-09-21 | 古洞の森
昨日の続き

ノリウツギ スイカズラ科樹皮から糊が取れるので


タニウツギ 〃 残花
       

ヤマハギ マメ科 秋の七草のひとつ


クズ 秋の七草のひとつ
       

ヌスビトハギ 果実が形が盗人の足跡に見立てた


アオノツヅラフジ 青い果実の中からアンモナイト模様の種が出てきます。
       

ウリカエデ カエデ科 樹皮が緑色の縞模様(瓜)


ジネンジョの雌花 天狗の鼻 葉の脇にむかごが付きますね。
       

ヒヨドリジョウゴの花 赤い実をつけます。ナス科 花を見るとナットク。


ネムノキ
       
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