ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

ファイを使う時。

2006年11月16日 22時49分56秒 | 技術メモ
オサーンは確かめもしないで自信満々で言う癖がある。

いや、よく調べもしないで断言するようになったら「オサーンになった」
というべきかも知れない。...と最近は思う。

例えば「30パイの管」というような表現を現場では言うが...

円周が30cmの丸い物」をこう呼ぶそうだ。
(根拠は無いが断言)

「何でパイなんですか?」
「知らねえ。」
「円周率と関係あるとか?」
「いや、『ピザ・パイみたいな形だから』だろう。」
「...。」

ここで下手にツッコむと、
「俺はこの世界、それで○十年生きてきたんだ。」
みたいな話になるから、俺は止めておく。

まあ、この業界(どんな業界だ?)は、
「言葉」より「行動」、「理屈」より「実績」がものを言うからな。

とは言うものの、これは「オサーン規格」であり、世間では通用しない。

普通、図面では「Φ30」と書く。意味は「直径30mmの円」である。
で、読み方は「30ファイ」だ。
(ちなみにΦはギリシア文字で小文字はφ)

...と思ってたけどこれも怪しくなってきた。

Φを「円周」というのは明らかに間違いだ。
が、昔は規格でΦを「パイ」と発音していた時代があったらしい。
逆に今の規格だと「マル」と読むのが正当のようだ。

と、なると「その業界では一般的にどう読むか?」がスタンダードであり、
土建屋が「パイ」と言うのも技師が「ファイ」と読むのも「同レベル」という事になる。

でも、パイじゃダメだけど、ファイで変換すればΦやφは出るよ。

「へぇ~ φ(..)メモメモ」