B君の日記から。
’02 ○月×日
今日はRさんが来ました。
来た早々、いきなり玄関の所で立ち止まって、考え込んでいます。
「なあ、biro君。一つ教えてくれ。こっちの青い魚(コバルトスズメ)はいいとして。」
彼は靴箱の上の海水水槽(60cm)を指差していいました。
「これは、何?」
僕は何でそんな事を聞くのか?理解できませんでした。一目瞭然だからです。
「何って...ムラサキ・ウニですよ。」
「そういう事を訊いているんじゃねえ!」
彼は「自分が求めている答え」が返ってこないと、すぐに「逆ギレ」します。
この時もそうでした。
「俺が知りたいのは『何故、ここにウニがあるのか?』って事だよ。」
「ペットです。オヤジが飼ってるんです。」
「...。」
こう言うと彼は黙り込んでしまいました。
「あの、もう一つ。」
「何ですか?」
「この『増えるワカメ』は?」
何故、水槽に入れてるのか?という意味だ、と思ったので僕は答えました。
「餌です。」
「...。」
以来、僕の父がどんな人なのか?知りたがってますが、会わせたくありません。
(終)
’02 ○月×日
今日はRさんが来ました。
来た早々、いきなり玄関の所で立ち止まって、考え込んでいます。
「なあ、biro君。一つ教えてくれ。こっちの青い魚(コバルトスズメ)はいいとして。」
彼は靴箱の上の海水水槽(60cm)を指差していいました。
「これは、何?」
僕は何でそんな事を聞くのか?理解できませんでした。一目瞭然だからです。
「何って...ムラサキ・ウニですよ。」
「そういう事を訊いているんじゃねえ!」
彼は「自分が求めている答え」が返ってこないと、すぐに「逆ギレ」します。
この時もそうでした。
「俺が知りたいのは『何故、ここにウニがあるのか?』って事だよ。」
「ペットです。オヤジが飼ってるんです。」
「...。」
こう言うと彼は黙り込んでしまいました。
「あの、もう一つ。」
「何ですか?」
「この『増えるワカメ』は?」
何故、水槽に入れてるのか?という意味だ、と思ったので僕は答えました。
「餌です。」
「...。」
以来、僕の父がどんな人なのか?知りたがってますが、会わせたくありません。
(終)