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主に読んだ本の感想。日常のできごと。

池井戸潤の下町ロケット

2013年09月02日 15時24分42秒 | ミステリー/文芸
半沢直樹がすごく人気なので、ひさしぶりに"バブル入行組"を借りて読み返そうとおもったら、案の定貸し出し中だったので、かわりにこれをかりた。
直木賞をとった作品だったけれど、読んでなかったので丁度よかった。

宇宙工学の研究者だった佃だがロケットうちあげの失敗の責任をとり研究職をしりぞき、親の街工場(佃製作所)をつぎ、社長とよばれる生活がはじまる。
ものを作ったり、研究したりだけではなく、資金調達、人事など、研究職をしていたころは縁のないことを苦心しながらやっていく。
中小企業の厳しい状況のなか、ロケットへの夢を捨て切れない社長、現実をみてほしいと願う社員、大手企業との裁判、銀行とのシビアな取引などが書かれている。
とくに前半はこれでもかというぐらいの苦しい中小企業の状況が書いてあって、ハラハラしどうしだった。


確かにちょっとでき過ぎハッピーエンドだけれど、爽やかで読後感がすごくよかった。



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