私の図書館

主に読んだ本の感想。日常のできごと。

池井戸潤のロスジェネの逆襲

2014年01月09日 12時56分49秒 | ミステリー/文芸
お正月に読んだ本。 
半沢直樹人気の真っ只中でつい買ったけれど、なんか読む気がせずつん読状態だった。

「オレたちバブル入行組」、「オレたち花のバブル組」に続く3部作目の銀行を舞台にした企業小説。 題名どおり、バブル組とロストジェネレーション世代の確執、銀行内の派閥など中身の濃い小説だった。 

唯一気になったのが、反体制派というか革命児というかそういう半沢のキャラクターの色が薄いこと。 上司としての半沢、ときおり部下に熱血先生のような説教をたれる半沢とうのが鼻についた。 まーバブル組で上司という立場なんだから現実に忠実といえば忠実なんだけど。

前作で予想外に出向を言い渡せられた半沢にたちはだかる新たな敵は副頭取。
それにしてもよく次から次へと派閥親分がでてくる。大きな企業はそういうものなのだろう。
最後にまっているのは、半沢への新しい辞令。 銀行に戻れるのか!? 読んでのお楽しみ。