ザクロもあります♬ 甲斐八珍果(その1)

2021-06-17 13:23:56 | 紹介
6月も半ばにさしかかろうという今日この頃。
梅雨入り前に、夏到来(!?)と言わんばかりに、暑い日が続いた甲府🌞
異例の早さで梅雨入りした西日本と打って変わり、先日、ようやく梅雨入りしました。
さすがにお天気も不安定で、予報に☂や☁マークが目立ちます。
気温も少しは下がるはずので、このあたりで体調を整えたいところです。

季節に合わせて、咲き頃を読み、行動(?)するのは、草木の方が上手です。
当館の旧堀田古城園の庭では、蛍光オレンジなザクロの花が咲き始めました。
桜などと違い、ザクロの花は、梅雨時から、長いものは9月ごろまで楽しめます。

こう見ると、すでに雲☁が多いです。

ふと、どうして堀田古城園にザクロが植わっているのかな。と気になりました。

旧堀田古城園の南の和室前のザクロ
聞けば、樹齢は、推定で120年以上とか。
堀田古城園が開業した昭和8年(1933)には、すでに立派なザクロの樹だったんですね。

日本にザクロがやってきたのは平安の頃。中国や朝鮮半島から、薬用として持ち込まれたようです。
栽培がさかんになったのは、江戸時代(1700年前後)以降。
江戸の園芸ブームが土台となって、迎えた黄金期は大正時代。「石榴名鑑」なんて出版物もあったようです。
昭和に入っても、ザクロの観賞は引き続き好まれたようですが、
太平洋戦争をはさんで、徐々に下火に。戦後は、住宅事情もあったかもしれません。

ちなみに、実は種ばかりのザクロ。豊穣のイメージが重なり、決して疎まれたワケではないようですが、
どうも、日本では「種なし」を好む傾向があるようで、日本のザクロ栽培は「だんご🍡より花🌼」
花だけでなく、樹皮や、らせんを想起させる幹も鑑賞の対象になったようです。

花の方が人気でも、実ザクロも国内で栽培されています。主な産地は紀州、瀬戸内海沿岸、九州南部のあたり。
でも、ちょっと意外ですが、甲府地方でも、比較的多く栽培されているとか。
ぼんやり眺めていましたが、ザクロが実る季節(9月下旬~11月上旬)になると、
確かに、県産のザクロが、ちゃんと売り場に出てます、ね。

調べてみると、甲州とザクロのご縁は、栽培ブームの前からのものでした。

「甲斐八珍果(はっちんか)」をご存じですか。
ブドウ、ナシ、モモ、カキ、クリ、リンゴ、ザクロ、クルミまたはギンナン
江戸時代、甲斐国で生産された果物の代表格、8種のこと。

そうなんです。ザクロも八珍果のメンバーだったんです!
つまり、遅くとも江戸時代には、甲府地方でザクロが商品作物として栽培され、
現在も、ザクロが他所より多く栽培されているのも、意外でもなんでもなかったんです。

後もう少し、お付き合いください🙇

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