「甲府三ヶ寺特別公開」 円光院編

2021-11-30 10:38:30 | イベント


11月26日(金曜日)、27日(土曜日)
円光院にご協力いただき、特別公開を開催しました。



木造刀八毘沙門天及び勝軍地蔵坐像2驅(県指定文化財)などについて
文化財職員が説明しました。

今年の「甲府三ヶ寺特別公開」無事に
すべての日程を終えることができました。
多くの方がお越しくださいました。
ありがとうございました!
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信玄公、初めて躑躅が崎の館に入る。

2021-11-27 14:49:46 | イベント
今月3日に生誕500年を迎えた信玄公。
お生まれは、現在展示中の多賀大社に厄除けを祈った願文によると、辛巳の年、
つまり大永元年(1521)とわかります。
また、『甲陽日記』によると、大永元年には今川勢が大軍で甲府へ侵攻を開始し、
9月16日に富田城(南アルプス市)が落城したことを受け、翌日には大井夫人は避難したようです。
10月16日には甲府の入口に当たる飯田河原で合戦となり、武田方が勝利しました。
その勝ち戦の後、11月3日に信玄公が誕生したと記録されています。
二つの資料により、大永元年11月3日誕生が確認されるわけです。

さらに『甲陽日記』の記述から、避難先の甲府市北部の積翠寺丸山の城(現要害山)
で誕生された可能性が高いと考えられています。
大井夫人は出産間近の身重の身でしたので、輿に乗っての登城だったのでしょうか?
また、その山麓の積翠寺という説もあります。
積翠寺には産湯の井戸と伝わる古井戸が残されていますので、出産環境も考えると、
こちらの可能性も否定はできません。

いずれにせよ、500年前の本日、11月27日に生後間もない信玄公は、
初めて府中に下った、と『甲陽日記』では記録されています。
数日前の11月23日に行われた、上条河原の合戦で今川方の大将福嶋氏を打ち取り、
武田方の勝利が決定的となったため、これ以上の侵攻はないと判断したのでしょう。
(手前が要害山、左上の躑躅が崎の尾根先端部の長方形の区画が武田氏館)

そんなミニ500年記念日ではありますが、生誕500年記念で3日から配布を開始しました
限定デザインの御城印2021枚は、ちょうど本日午後をもちまして
すべて配布を終了いたしました。
期間中、多くの方にご来館をいただき、誠にありがとうございました。
以後は、通常デザインの御城印となっていますので、ご承知おきください。

なお、12月20日は信虎公の館移転と甲府開府記念日があり、
信虎公の虎朱印版の御城印に切り替わる期間があります。
近くなりましたら、改めてご案内しますので、よろしくお願いいたします。
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戦国の「押し」に、当館「推し」の御城印✨

2021-11-25 15:37:35 | 紹介
ありがたいことに、特別展示室ご見学の方より、時々ご要望やご質問をちょうだいします。

先日は、映画「信虎」で使用された道具の展示↓をご覧になった方から・・・
「百足(むかで)衆 小旗」
こちらは、特別展示室にて展示中。

「百足衆って、なんですか?」というご質問を。
百足衆は、戦場で、お館さまの言葉や策などを各武将に伝令した、武田家家臣、期待の若手たち。
まさに軍神・毘沙門天の使いの如く、
決して退かない百足のごとく、地を這うように(!)お役目を果たしました。

よろしければ、こちらもどうぞ。

至急だったり、複雑な内容の伝達は、こうした百足衆が担当する一方で、
「信長公記」によれば、武田軍の進軍の合図には太鼓が使われ、
打ちならしながら、先手(さきて)、二番手、三番手と攻めかかって来たとか。
その名も「推(おし)太鼓」で、この「推し」は「押し」を意味し、
戦国時代、「押」は、敵への進軍や進撃を表現するものとして、
「押前」「推出」「押通」「押歩」などと、よく使われたようです。

最近(!?)「推しの○○」などと、よく耳にします。
この場合の「推し」は、「おすすめ」、「推薦」などの意味なので、戦国の「推し」とは異なりますが・・・

11月ももう終盤ですので、最後に当館の「推し」のお知らせを。(こじつけてごめんなさい💦)
11月3日より配布を開始した、信玄公ご生誕500年・限定2021枚の御城印✨
そろそろ終わりが見えて参りました!
このペースですと、11月27日(土)で配布最終日になるかな・・というところ。

2021枚配布完了以降は、通常版の御城印をお渡しいたします。
ご了承のほど、よろしくお願い申し上げます🙇💦💦

映画「信虎」で使用された道具の展示は、
信玄ミュージアム特別展示室、常設展示室共に12月26日(日)まで。
こちらもぜひ、ご覧ください。
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「甲府三ヶ寺特別公開」 善光寺編

2021-11-24 13:37:36 | イベント



11月19日(金曜日)、20日(土曜日)
善光寺にご協力いただき、特別公開を開催しました。


今回初めて収蔵庫を公開していただき
国の重要文化財の「木造阿弥陀如来及両脇侍像」などについて
文化財職員が説明しました。

また、20日(土曜日)には
信玄公生誕500年善光寺記念講演会
~源頼朝像・実朝像修理による新知見と善光寺の諸仏~
を開催し、鈴木麻里子さん(甲府市文化財調査審議会委員)に
ご講演いただきました。

第1部は講演会。
善光寺所蔵の木造源頼朝坐像(山梨県指定文化財)と
源実朝坐像(甲府市指定文化財)の
修理内容や調査の成果などを学びました。
第2部は見学会。
善光寺にあります文化財を見学しました。


両日とも秋晴れのもと
多くの方がお越しくださいました。
ありがとうございました。

26日(金曜日)・27日(土曜日)は円光院にて、
午前9時~午後4時に寺宝を公開します!
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「遺産から語る武田信玄‐信玄公の信仰‐」前期展示もあとわずかです。

2021-11-22 20:47:23 | 紹介
本日は、平日にもかかわらず、午前から多くの方にご来館いただきました。
午後から雨が降り始め、肌寒い夕暮れとなりましたが、1日を通して賑わいました。
おかげさまで、特別展示室にも多くの方がご入館いただき、信玄公生誕500年の
特別展をご覧いただきました。
小規模な施設ですので、たくさんの貴重資料を並べて、というわけには参りませんが、
数点の貴重資料を丁寧に解説させていただいております。
その企画の前期展示も11月29日までの開催で、残すところ6日となりました。
内容は、少し前のブログでお伝えしましたが、滋賀県多賀大社様と、奈良県朝護孫子寺様からお借りした
信玄公の願文、書状を展示するとともに、朝護孫子寺様の毘沙門天信仰の補強にと、
個人の方がご所蔵の信玄公屋形之図も展示してございます。
そして、来年の干支は寅。
寅と言えば、朝護孫子寺、ではありませんが、寺伝では聖徳太子が朝護孫子寺様のある信貴山の地で、
毘沙門天に戦勝を祈願すると、寅の年、寅の日、寅の刻に毘沙門天が現れて
必勝の法を授かり、その加護によって物部氏に勝利したことから、
聖徳太子は、毘沙門天を本尊とする朝護孫子寺を創建し、
「信ずべき貴ぶべき山」ということで、信貴山と名付けたと伝わります。
今でも大型のお寅様がどっしりと構えて、皆様をお迎えしています。
ちなみに、寅年の来年は大勢のお参りで賑わうことでしょう。
写真もビックにアップです。

信玄公も、その御利益を授かろうと武運長久を依頼し、見事に願いが成就されたので、
そのお礼を寄進したことが書かれています。
甲府盆地の紅葉も見頃ですので、ぜひ信玄ミュージアムにお越しいただき、
貴重な文化財をご覧ください。

なお、11月3日の信玄公の生誕500年の日から始まった今回の展示では、
期間中、本当に多くの方に足を運んでいただきました。
そのため、生誕500年記念で特別展示室ご入館の方に差し上げていました
甲府市上下水道局ご提供のペットボトル「甲府の水」信玄公デザインバージョン
2021本が本日すべて配布を終えました。
そして、限定御城印も残り300枚を切りまして、今週末まで残るかどうか、
という状況になりました。
1年前のペースに500枚を上乗せしたため、当館側の予測では来月初めまでは
残るだろうと予測していましたが、それを上回るペースでご希望があったようです。
気になる方は、お早めにお越しくださいませ。
お待ち申し上げます。







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