溶けそうな暑さの甲府です。

2023-07-27 08:32:11 | 紹介
このところ、甲府は37・38度と高気温を記録していまして、
外出するのも思わずためらうほどの暑さです。
昨日は、次の企画展資料をお借りするため、長野市に行ってまいりました。
甲府に比べると気温は下回り、少し暑さも弱くは感じましたが、
外を歩いていれば結局のところ汗だくでした。
川中島の戦い最大の激戦地、八幡原にある公園内の一画に長野市立博物館は
ありまして、夏休みとあって平日も親子の姿がちらほら。
公園散歩しながら避暑をかねて見学に来られる方もいらっしゃるようです。
暑い最中ですが、歴史の舞台を散策して思いを馳せ、実際の様子を博物館で知る。
そんな歴史を体感し、学ぶにはとても良い環境ですので、この夏、
長野市立博物館にもぜひ足をお運び下さい。

そして、今月も終わりに近づきましたが、暑さに負けず、躑躅ヶ崎歴史案内隊の皆様の
歴史ツアーも今週末に予定されています。
この暑さの中、甲冑に身を包んでの活動で心配になりますが、7月29日(土)
神社境内になっています館跡主郭内で皆様の到来をお待ちいたします。
屈強な武者とは言え、暑さにはくれぐれも注意してご活動下さいね。

希望される方は、受付がございますので、お気軽にお声がけください。
館跡の散策は木陰も多いので、午前中は比較的楽ですよ。
歩いた後は、信玄ミュージアムで涼みながら見学をお楽しみ下さい。
いよいよ特別展示室で開催中の企画展に出品されている信玄公遺品を間近で
見られるのも後数日です。
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梅雨明けました。甲府も夏本番です。

2023-07-24 17:05:11 | 紹介
各学校なども夏休みに入ったところで、山梨県の梅雨明け宣言もあり、
いよいよ今年も暑い夏本番が始まりました。
平日でもお子様を連れたご家族の姿もちらほら見られるようになりましたので、
夏休みの家族旅行もいよいよスタートでしょうか。
武田神社もこの暑さで蜃気楼が見えそうな雰囲気ですが、ちょうど撮影時は最高気温
あたりで人影もまばらでした。
お堀の中では、大きな亀が倒木の上で甲羅干し中。
この暑さでは甲羅もすぐにカラカラに乾燥するはずです。
5年ほど前に某TV番組で水を抜いて外来種などの駆除も行いましたが、
お休み中の亀さんは結構なサイズですけど、在来種?
それとも難を逃れた外来種?

そして、信玄ミュージアムには涼を求める人もご入館されて見学されておられました。
甲府市のクールシェアスポットにもなっていますので、お越しの際は遠慮なく涼んでくださいませ。
旧堀田古城園の屋根越しに見る空も夏色です。

今週の天気予報では甲府は36・37度がズラッと並んでいますので、長時間の外出は要注意です。
今年の夏の気温は全般的に高い予想だそうなので、お出かけの際はくれぐれもお気をつけて。
まめな水分補給など、熱中症対策を万全にしてお過ごしください。



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信玄公没後450年企画展第一期展示もあと1週間とちょっとです。

2023-07-21 17:50:15 | 紹介
各地を猛暑が襲い、甲府も先日全国3位の暑さを記録した日もありました。
西ではすでに梅雨明け宣言がありましたが、山梨の梅雨明けも近いかもしれません。
今日も晴れたり、曇ったり。そして、急に強い雨が降ったりと、不安定な空模様。
ただ、日本一日照時間が長い山梨県は、雨量も少ないため、今年も梅雨とは言え、
まとまった雨が続かず、大地は乾燥気味。
果樹栽培には良いのかもしれませんが、庭木はまめに散水しないと危険水域です。
古城園玄関前の珊瑚樹(サンゴジュ)。
今年は1か月前に白い花をつけていました。
昨年は、花が咲き終わったところで結実せずに終わりましたが、今年はハチさんたちが
蜜を集めて大活躍する姿を目撃していたので、無事に結実。
このまま行けば、珊瑚の宝石のようなきれいな赤い実がなることでしょう。
白っぽいつぶつぶがすべて実です。

さて、本題ですが、4月12日スタートの第一期企画展「ゆかりの品々から語る武田信玄」
も残すところ10日を切りました。
信玄公の遺品が見られるのも残り僅かです。
没後450年で里帰りした遺品をぜひ、この機会にご覧頂きたいと思います。

そして、いろいろとありまして、準備が遅れているのですが、川中島の戦いを中心とした
第二期目の企画展「竜虎相搏つ 武田信玄と上杉謙信」が始まります。
昨年、常設展示室で開催した参加型企画「決戦川中島 武田・上杉勝者はどっち」
を受けての企画展となります。
投票結果は、武田2956票、上杉2356票とホーム武田が辛うじて勝者となりました。
現代に武田ホーム開催での投票を持ってしても優劣決しがたい大戦となった
武田、上杉の川中島の戦い。
信玄公を語る上では外せない一戦をテーマに、前期・後期の2期展示で
来月から11月中旬まで開催いたします。
詳細は、来週お知らせしますので、ご期待下さい!


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ボランティアガイド学習会を開催しました。

2023-07-10 15:22:00 | 紹介
先週の8日(土)に信玄ミュージアムボランティアガイドの学習会を開催しました。
新型コロナウイルス感染拡大によって、しばらくの間、正式な活動を休止してまいりました。
今年度に入り、これまでご応募、ご参加いただいていた方にお声掛けをして、再会に向けた
準備を始めたところです。
何年も活動してこなかったこともあり、本格的な再稼働までに準備も必要でして、
案内のスキルアップの学習会から始めたところです。
「冷やし中華はじめました」の季節に「学習会はじめました」となりましたが、
これまでに再開のための個々の意思確認や年間計画のご説明もしながら、企画展借用資料の
特別見学会や令和のコロナ禍で応募いただいた未研修者中心の基礎研修なども開催してきました。
今回は、来館者からの質問も多いことが予想される大河ドラマにちなんで、その歴史背景を学ぶ講座を
年内に4回開催予定で、その第1回目の学習会として「武田信玄と徳川家康」と題して開催しました。
参加者の中にはベテランもいれば、新人さんもいましたので、理解度は均一とはいきませんが、
皆さん熱心にお聞きいただいたのと、歴史の動きを一覧表にして話をしましたので、
分かりやすかったと感想をいただきました。
ガイド活動は、暑さも少し落ちつく9月から活動再開を目指していますので、
個人、グループで武田氏館跡の散策や信玄ミュージアム見学をお考えの方は、
信玄ミュージアムか歴史文化財課までお問い合わせください。
なお、ガイド参加者もこれから新規募集をしますので、興味のある方は、
ぜひ一度お問い合わせください。

余談ですが、ガイド研修の会場準備を旧堀田古城園でしていましたら、いつもの母ニャンと、ちびニャンが。
そして、先日までに何度か写真をアップしましたが、1匹だと思っていたらなんと2匹!






手前の子は、今まで目撃されていた子ですが、樹木の木陰の中に兄弟が・・・。
お願いだから、建物で爪を研ぐのはヤメてね。

今回の子のお父さんは、毛並みからしてミケニャンらしいのですが、ここでは今までに
お目にかかったことがないような・・・。
同じ母ニャンの子どものこちら、お兄ちゃんパイセンとは違う父らしい。
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信玄公のご遺品

2023-07-06 18:58:43 | 紹介
開催中の企画展、おかげさまで多くの方にご観覧いただいています。
大河ドラマでは、少し前に阿部寛さん演じる信玄公は身罷られましたが、
実際にお亡くなりになった後、武田家を継いだ勝頼公は遺言に従い3年死を秘し、
天正4年(1576)4月16日に葬儀を行いました。
そのちょうど1カ月後の5月16日付の書状で、信玄寿像並びに遺物を高野山成慶院に
家臣の安倍五郎左衛門尉を派遣して寄進したことがわかります。
今回は、そのうちの2点、武田家の家紋が入った厨子に納められた弁財天像
(資料名:弁財天大黒天毘沙門天十五童子像)と、小松虫と号する金鈴(資料名:五鈷鈴)を成慶院様から借用させていただいています。
弁財天といえば、水にまつわる場所に祀られ、主に商売繁盛など財産に関わるご利益がある
と信じられていますが、信玄公がお持ちになられたこの弁財天像は、宇賀弁財天とも
呼ばれて信仰された仏様で、宝剣を持つ姿などからも戦神としての性格が強かったようです。
外容器となっている花菱紋入りの厨子は、高さ約16cm、幅約12cm、奥行き約13.5cmと小さく、
携帯可能な仏像群となっています。
後世のものと思われる付箋書きには、枕元弁財天ともあり、信玄公が遠征にも持参し、
祈りを捧げていた可能性がある品です。
五鈷鈴もこの弁財天の他、いくつかの仏像に音を捧げるための法具と思われ、遺された
遺品からも、信玄公の仏教への帰依と信仰心が垣間見られる資料となっています。

同じく、遺品と共に寄進されたものに、信玄寿像とあります。
この寿像こそ、信玄の実弟で多くの優れた作品を遺している武田逍遥軒信綱(信廉)
が生前の兄を描いた作品で、信玄公の画像として来歴が明らかな資料であります。
ただ、江戸時代の終わり頃までは成慶院様に存在していたようですが、
今は伝わっておらず、数枚確認されている模写絵から確認できるのみとなっています。
そのうちの貴重な1枚が長浜城歴史博物館で管理されています展示資料になります。

右が一般にイメージされている武田信玄像で、その隣、左が成慶院寿像の写し絵。
写しには信玄公像・逍遥軒筆・高野山成慶院什物と注記書きがされていますので、
まさにこの絵の姿こそ、本物の信玄公のお姿と言えるのではないでしょうか。
他に伝わっている絵画も同様の情報を伝えており、間違いないものと思われます。
右の絵は、ずっと武田信玄像とされてきましたし、現在も100%違うとは言えない状況ですが、
右絵の像主の問題はさておき、少なくとも遺品として奉納された絵は、展示資料の姿だった、
ということは疑いないように思われます。
今回の展示では、あえて両者を対比していますので、この機会にぜひご自分の目で
見比べてみてはいかがでしょうか?
また、信玄公の何第か前の当主だった武田信重が所持し、家宝になっていた「渡唐天神像」信玄公が
模写したと記録される一蓮寺様所蔵の「渡唐天神像」(山梨県指定文化財)も展示しています。
弟の信廉にも見劣りしない、かなり上手な仕上がりの絵ですので、信玄公の多彩さが
わかる文化財です。この機会にお見逃しなく。

まだ梅雨の中、このことろ真夏並みの暑さで外出も思わずためらいがちですが、
信玄ミュージアムで信玄公の遺品から思いを馳せ、武田神社を参拝しながら、
その遺品が元々置かれていた館跡を散策されてみてはいかがでしょう。
この週末、躑躅ヶ崎歴史案内隊も見参し、皆様をご案内仕ります。
お気軽にお声がけいただければ、ご要望にお応えできる範囲で散策のお手伝いを
いたします。
当日は、受付が出ますので、お立ち寄りくださいませ。

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