連休前の展示替え

2024-04-26 20:20:09 | 紹介
長いお休みを取られた方は、明日から夢の10連休がスタートしますね。
カレンダー通りの筆者などからは羨ましい限りではありますが、働き過ぎっと言われる日本人
でも、休める方はしっかりと休養して英気を養っていただきたいものです。
そんな話はさておき、連休を迎える前に、常設展示室の展示替えをしておかねばということで、
昨年度末から準備してきた解説パネルの更新をいたしました。

思えば、昨年は大河ドラマ「どうする家康」に合わせた、武田視点からの対家康の解説を
長らくしておりましたが、流石に今は「光る君へ」で紫式部だし、と思いながら、ようやく
変更いたしました。
昨年は、信玄公没後450年で展示なども行ってきましたが、今年はその父、信虎公没後
450年でございます。
信玄公ばかり有名で、信玄公の偉大さを誇張する後世の作為もありまして、
その父信虎公の評判は今ひとつ。
ですが、信虎公の苦労がなければ信玄公と言えども家督相続後にいきなり信濃に殴り込みを
かけることもできなかったでしょうし、家臣らも一枚岩で信玄公を担ぎあげなかったかもしれません。
隠居後の消息は、最近になって断片的に語られてきましたが、まだまだわからないことが多いのです。
そんな信虎公の生涯をさらっとパネル3枚でご紹介しています。
地味に明日からパネル展開始となりますので、この連休にお越しの際はご覧ください。
そして、施設の運営をしています指定管理者からのプレゼンで、紙芝居展示なるものを
開始しております。
お子様にはわかりやすいと思いますので、合わせてご覧いただけますよう、お願い申し上げます。

旧堀田古城園側でもお庭のツツジの古木が花を付けまして、ただ今満開です。
ゆるりと散策をお楽しみくださいませ。
皆様、良い連休をお過ごしください。
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今週末から連休スタート!

2024-04-22 18:47:01 | 紹介
先日、桜の話題をお話していたと思ったら、もう4月も終わりに近づき、
皆さんが待ちに待っている5月のゴールデンウィークが近づいてきました。
昨年も何となくコロナ明けのような雰囲気でしたが、正式には規制緩和前でしたので、
今年は久々に気兼ねなく、お出かけできる連休ではないでしょうか。
それだけに、道路や鉄道、そして各地の観光地も混雑の具合も気になるところです。

信玄ミュージアムでは、4月前半は桜と信玄公命日にちなんだお祭りなどで比較的賑わい、
先週から今週中旬までの2週間は、連休前の外出控えで少し静かになる時期です。
そして、連休が始まれば、ミュージアムも1年で一番入館がある期間になります。
早い人では、今週末の27日(土)からお休みに入ると思いますが、最長で10連休!
なかなかのお休み期間ですので、かなりゆったりできると思いますが、皆様はいかがでしょう?
そんな方のために、というわけではありませんが、信玄ミュージアムは30日(火)の定休日は
臨時開館いたします。
ですので、30日は混雑も少ないと思いますので、穴場です。

そして、連休でお時間がある方は、先日ご紹介しました深草観音めぐりなども楽しみながら、
一日ゆっくり武田氏の歴史に浸っていただければと思います。
日に2本くらいしかなくなりましたが、路線バスで積翠寺で下車し、
信玄公産湯の井戸が遺るお寺をお参りしながら誕生の地、史跡要害山を踏破しては。
登城には麓から4、50分です。
そして、城の搦手から深草の霊場を巡って下山。
下山までに4〜5時間と言ったところですので、結構ハードなコースですが・・・。
さらにそのまま40分ほど歩くと武田神社でして、信玄ミュージアムも見学しながら、
しっかりガッツリと登山&トレッキングで丸1日甲府三昧はいかがでしょう?
もちろん、マイカーで要害山麓だと時間短縮ですし、楽だと思いますが、お弁当持参で
登られた方が良いと思います。
提案コースで行く場合は、しっかりとした装備も不可欠ですのでご注意くださいね。

連休のお天気予報が少々気になりますが、まだどこに行こうか予定が決まっていない方は、
登山コースはともかく、ぜひ、この連休に甲府へお越しくださいませ。
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市民レポーターの方と霊場巡り

2024-04-16 18:30:54 | 紹介
先週4月12日の信玄公のご命日に執り行われた武田神社例大祭、並びに武田二十四将
騎馬行列は、何とか桜の花も持ちこたえ、久々の桜吹雪の中を挙行されたようです。

そして、本日は市民レポーターの方の取材ということで、市情報発信課の皆様と一緒に
武田氏の詰めの城っとも言われる要害城のある山塊の中腹にある「深草観音」、
あるいは「岩堂観音」とも言われる霊場を目指して参りました。
新緑の中を武田氏館跡の東を流れる藤川の源流沿いに、甲府市上積翠寺町の集落側から
トレッキングを開始しました。
集落側には根小屋の地名が残っていますので、要害城の登城口があった場所と思われます。

所々に設けられた標識や道標の石碑を頼りにけもの道のような山道を奥地に向かって
進んでいきました。

右 岩と山みち
左 山みち
とありまして、道標にしたがって右へ。
途中には現代の道標もありつつ、どうにかこうにか登って行くと、目的地の手前に巨大な岩が・・・。
大小の天然の石窟には多数の石仏。観音様?

麓から徒歩で山道を登ること1時間で、ようやく目的地の深草観音の霊地入口に到着。
その先には三方をぐるっと巨石に囲まれた空間があり、各所に観音像が祀られていました。
正面の巨石上方にぽっかりと穴が。
そして、穴に向かって金属製の長く高いはしごが架けられていまして、そこを登って穴の中に
お祀りされている観音様を拝むのだとか。
今は金属製のはしごですが、江戸時代は木製はしごで恐怖感満載だったらしく、手足が
震えるほどだったと書かれた書物もあります。
深草観音の場所は、現在は上積翠寺町の集落内に江戸時代に移転した瑞岩寺の敷地
だったと言われ、本尊は十一面観音像です。

はしごを登って行くと、石窟がありまして、井桁を組むように木材で床を張った礼拝空間が設けられ、
穴の奥に御本尊を祀る小規模な堂宇が設けられていました。
深草観音は、江戸時代の終わりには、甲斐国三十三観音札所の6番として栄えたようで、
江戸時代の年号を持つ観音像から、新しい時代では昭和のものまであり、侵攻の息の長さが伺えます。
実は、はしごの脇に岸壁を掘り窪めた階段も整備されていますので、そこから登ることも
できますので、恐いはしごをよじ登らなくてもお堂の中まで行けますよ😙 
遠回りですが、要害山側からのルートもあるので、甲府の北の山中で丸1日森林浴を楽しみたい
方にはオススメします。

とはいえ、道中にも様々な獣たちの足跡などがありましたので、特にイノシシやクマとの
遭遇には十分気をつける必要があります。
クマよけの鈴など持参で、できれば複数人で楽しく会話しながら登山してください。
市民レポーターの方が今後どんな記事を書かれるか楽しみですが、来月くらいに甲府市の
ホームページから市民レポーターの方の記事をチェックしてみてください。
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4月12日は信玄公のご命日

2024-04-10 17:58:50 | イベント
4月最初の土日は信玄公祭りで、4月12日は武田神社例大祭に合わせて、
武田二十四将騎馬行列が出陣するといのが山梨甲府の春の風物詩でした。
元々、武田神社の例大祭と騎馬行列が先にあり、後から例大祭に合わせて
その前の一週間を盛り上げるために始まったのが信玄公祭りの始まりでした。
コロナ禍の影響で昨年・今年と秋開催となりましたが、来年からは春に戻るらしく
元あった祭りの姿に戻りそうです。

そして、今年もまた信玄公のご命日の4月12日がやってきます。
この前の記事でかなり前のサクラの花が残る中での行列の写真をアップしましたが、
今年はこの数日でかなり散りそうな感じですので、残念ながらここ十数年続く、
葉桜の中の行列かもしれません。

現在、館の南東、岩窪町にある信玄公墓所は、ただいまサクラ満開状態です。
そう言えば、武田二十四将騎馬行列の今年の信玄公役は、甲府大使で
モデルの高瀬真奈さんに決まったと数日前に発表がありました。
昨年の信玄公祭りの冨永愛さんに続いて女性の信玄公です。
高瀬さんと言えば、昨年本課で主催しました散策会に、長野県立歴史館特別館長の
笹本先生と一緒に武田氏館跡などの散策会を盛り上げていただきました。
どんな信玄公を演じられるか楽しみです。
12日にご参加予定の方は、楽しみにしてくださいね。
そして、お越しになりましたら、墓所へお参りを忘れずに。

そして、翌日の13日(土)には躑躅ヶ崎歴史案内隊の活動が予定されています。
今月は2回予定されていますので、ご都合に合わせてぜひお声がけ下さい。



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甲府の春

2024-04-08 16:24:45 | イベント
4月最初の土日となった今週末は、お天気にも恵まれ、と言いますか、初夏を感じされる
ような暑い一日となりました。
行楽日和を通り越して日陰で涼みたい気分の週末でした。
旧堀田古城園の屋根瓦からは春なのに熱気が見えそうなくらい。

甲府の春は短いのです。

とはいえ、これまで寒い日が続いたこともあり、久々にソメイヨシノの開花が遅れ、
金曜に満開が宣言されたところでしたので、この週末は各所で花見を楽しむ方が
大勢いらっしゃいました。
土曜は、旧堀田古城園の内壁の修理もありまして、様子を確認に行きましたが、
多くの参拝者で混雑していました。
そして、皆さん漏れなく桜の花を写真撮影されていましたよ。
武田神社参道から甲府市街地方面を見た風景ですが、通り沿いの桜は満開。
近づくとこんな感じです。

さらに7日の日曜日には、甲府市の南にある小瀬町で国重要無形民俗文化財に指定されています
「天津司舞」が奉納されました。
「天津司舞」は、中世の田楽芸能を起源とするとされ、人形芝居としては、現存最古級の
歴史と伝統を持つ祭りです。

舞の舞台となる天津司神社のある7日の小瀬一帯は、桜満開によるお花見のお客様と、
さらにJ2リーグのヴァンフォーレ甲府のホームゲームで、清水エスパルスとの上位対決とあって
とにかく早くから大混雑。
天津司舞にも両軍のユニ姿の方もちらほらと。
結果は、アディショナルタイム早々の失点で負けてしまいましたが・・・。
そして、海外?在日?の外国人の方もいらっしゃり、今年、観覧された方は多国籍でした。
県小瀬スポーツ公園の桜も県内では知られたお花見スポットですので、スタジアムグルメを
楽しみながらお花見の方も大勢いらっしゃいました。

「天津司舞」は、小瀬スポーツ公園隣の天津司神社から9躰の神体(人形)が行幸し、
近くの下鍛冶屋町内にある鈴宮諏訪神社境内の陣幕の中で舞を披露するものです。
写真で雰囲気をお楽しみください。

お顔を隠された神体が神主様を先頭に天津司神社を出発し、
行列を成して鈴宮諏訪神社を目指していきます。
昔は、一帯はほとんどが水田で、のどかな風景の中を田んぼのあぜ道のような御成道を
春の光景の中、進んでいったようです。
今ではスポーツ競技場の脇を通ってということで、景色は様変わりです。


鈴宮諏訪神社へ到着されると、揃ってお披露目しながら「御船囲い」と呼ばれる
円形に張った陣幕の中にお入りになり、いよいよ舞を披露されます。

楽器を持った神体が2躰ずつ、笛と太鼓に合わせてぐるぐると囲いを廻ります。
拍手とともに早いテンポで舞う場面が終わると、神体も次々と交替していきます。
そして、御鹿島様と呼ばれる1躰は、両手に剣を持って舞い、途中護符を観衆に向けて
投げていきます。
運良く受け取った方はラッキーでした。

最後に鬼様と御姫様が登場して締めくくります。

毎年4月のはじめ頃に行われますこの天津司舞ですが、天候により降雨の場合は中止となります。
今年は、久々に晴天に恵まれ、かつ珍しく桜も満開と近年なかった好条件で執り行われました。
興味を持たれた方は、ぜひ来年お越しくださいませ。

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