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企画展が終了し、一年を振り返り

2023-12-27 19:53:44 | 紹介
今年は、4月12日の信玄公のご命日が没後450年でしたので、通年で企画展を開催してまいりました。
まずはじめに、「ゆかりの品々から語る武田信玄」と題してスタートし、一般には非公開の
甲斐善光寺様の木造武田信玄像などを展示させていただきました。
連休明けから新型コロナウイルス感染症の等級見直しにより、各種規制が撤廃され、
信玄ミュージアムへお越しになる方も徐々に増加し始め、貴重な資料を公開展示する
追い風となりました。
その後も後期展で高野山成慶院様所蔵の遺品の展示などは、遺品の里帰りも話題となりました。
私たちもなかなか見ることができない貴重な資料を遠方からお迎えした展示でした。

次いで、信玄公といえば川中島の合戦。
そこで、「竜虎相搏つ−武田信玄と上杉謙信−」と題したテーマで夏休みシーズンから
秋にかけて開催しました。


前期ではライバル上杉謙信が使用した軍配が時を超えて躑躅が崎に届く、という展示でした。
後期展では諏訪法性兜が下諏訪町から到来し、ちょうど秋に移行した信玄公祭りの期間と重なり、
多くの来館者がありました。
ちなみに、諏訪法性兜は、年明けに下諏訪町立諏訪湖博物館で本物展示の予定が
あるそうですので、見逃した方はぜひ館の情報をチェックしてみてください。

そして、先日まで開催していた最後のテーマ、「旧武田家臣団と徳川家康」では、信玄公が
遺した遺産の中でも重要な要素とも言えます家臣団を取り上げました。
信玄公の言葉として、「人は石垣、人は堀・・・」という有名なフレーズがありますが、
真偽の程はともかく、人材登用が上手かったことは間違いないことです。
有能な家臣の存在がなければ、精兵を鍛え、版図を拡大することは難しかったでしょう。
その家臣の中でも、武田氏滅亡後は敵味方となって争い、天下人家康に組みして家を存えた者もいれば、
敵対して滅んだ者もありました。
武田氏滅亡後の天正壬午の乱で徳川配下となった旧武田家臣は800名を超えるとも言われますので、
多くは徳川配下になったことになります。
逆に最後まで敵対した者の中で有名なのは真田昌幸です。
本日は、その真田昌幸の嫡男で、徳川に味方して大名として存続した信之の家に伝わる
家宝や家財などを収蔵展示しています、長野市の真田宝物館様へ借用資料の返却に行ってきました。
徳川家康画像と豊臣秀吉判物でしたが、どちらも真田家に伝わった貴重品です。

出発前に正月の初詣準備が進む武田神社へ戦勝祈願ならぬ企画展終了と資料返却のため
川中島へ出陣の報告をしました。
神社参道正面。ここも31日夜には大混雑でしょうか。
古い御札をお返しするところも正月になれば山のように古札で溢れます。

午前早くに甲府を発っていざ川中島へ。
この時期の長野方面は雪の心配もありましたが、信玄公のお力もあってか、道路状況は良く、
無事に松代へ到着。
前回借用に来た際には、近くで松代城跡の発掘調査も行われていましたが、今回は
調査終了で埋め戻されておりました。
何が発見されたのか、今後の報告が楽しみです。
そして真田宝物館様へお約束の時間にお邪魔し、無事に返却完了となりました。
年末間際で学芸員の方にも申し訳なかったです。
今回の企画展ばかりではなく、長野市立博物館・真田宝物館の両館には過去の展示でも
大変お世話になり、改めて感謝を申し上げます。
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昨日は、こうふ開府の日

2023-12-21 17:43:29 | 紹介
一日遅れでご報告になりますが、
永正16年(1519)12月20日は、武田信虎公が川田(現甲府市川田町)から躑躅が崎の地に
館を造営し、引っ越しを行った日です。
同時に家臣らを集めて新たな甲斐国の首都となる新府中(現甲府市)を建設して開いた日でもあります。
そのため、甲府市では令和元年(2019)に開府500年とした事業を行い、以後に「こうふ開府の日」と定めました。
今年は、昨日20日にイベントも国重要文化財旧睦沢学校校舎(藤村記念館)があります甲府駅
北口の広場で開催しました。
北口広場内には甲府開府の父とも言えます信虎公の銅像も建っていますので、見守る中での
イベント開催となりました。
この時期ですから、日が落ちればもちろん寒くなりますが、お天気もよく、風も比較的穏やかで
絶好のイベント日和となりました。
夕方16時を過ぎた当たりからリハーサルが始まり、
その時はまだ会場も閑散としていましたが、
17時から徐々に暗くなり始め、お客様も続々と会場入りし、用意した座席はアッという間に
埋まりまして、最終的には立ち見が大勢。
MCは、今年M-1グランプリ決勝に進出したダンビラムーチョのお二人とモデルでタレントの清水絵夢さん。
出演者も山梨や甲府にゆかりの方を中心に演奏やパフォーマンスを披露されました。
地元甲府西中学校の吹奏楽部からスタートし、最後は甲府出身のシンガーソングライター
宮沢和史さんまでが演奏され、大いに盛り上がりました。

そして、舞台での演目が終わると、いよいよフィナーレ。
子供たちを中心に作ったランタンを空へと上げるパフォーマンスと花火大会でした。

気がつけば会場脇の舞鶴陸橋の歩道にも観覧者が大勢で、すぐ脇であがる花火に大歓声。


幻想的な光景が演出され、無事今年のこうふ開府の日イベントは幕を閉じました。
また、きっと来年も趣向を変えつつ開催されると思いますので、今回参加されなかった
方も一緒に盛り上がってください。
そして、これを機にぜひ覚えてくださいね。


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ボランティアガイド研修を開催しました

2023-12-18 19:46:26 | 紹介
年末も迫ってまいりましたが、週明けとともに寒波到来で急に冷え込みが厳しくなりました。
12月に入りまして、武田神社周辺も閑散期となりまして、このところ平日は少々静かな
状況です。

そんな閑散期を利用して、来春からの本格的なガイド活動のための信玄ミュージアム
ボランティアガイドの研修会を先週16日土曜日に開催しました。
まずは旧堀田古城園で少し前回の城下町研修のおさらいと追加の座学をして、
この日は館跡東側の大手方面を参加者全員で散策しました。
最近、個人の方からのガイド依頼がありますと、館跡・ミュージアムに加えて城下町散策の希望が増加中で
ガイド研修ではあまり積極的にやって来なかったこともあり、当面は城下町研修に
力を入れようと考えております。

お天気は曇り空でしたが、出発時点では晴れ間も見えて、程よい暖かさの中でスタート。
城下町に点在する武田24将屋敷の看板などを確認しながら、職人町跡地に残る神社なども確認しました。
そして、大手の総堀沿いに北上して、館跡北側集落内にある愛宕神社跡を確認。
現在は、集落の公会堂が建てられていますが、案内板などが整備してあります。
愛宕神社は鬼門除けとして勧請されたと考えられ、甲府城築城後は、その鬼門除けとして
北東に移転させられ、甲府市愛宕町の現在地で崇敬を集めております。
愛宕社の他にも武田氏時代に創建・勧請された寺社の多くは、同じように甲府城築城期に
移転していまして、今後、そうした寺社も再度調べて見る予定です。
ちょうど愛宕神社手前辺りで雨が落ちてきまして、慌ててミュージアムに戻りましたが、
途中、館跡北側の御隠居曲輪なども現状を見学するとともに、発掘調査成果も踏まえた
最新情報も確認したところです。
そして、ミュージアムに戻って解散でしたが、ちょうど出発から1時間ということで、
今後、案内をする上での時間の感覚も確認することができました。
ガイド活動は、寒さが厳しい冬季は一旦休止ということになりますので、ここで知見を広げていただきたいです。
現時点では、甲府市近隣の方の登録要件はありますが、今後見直しをしてまいりますので、
ガイドとして活動を希望される方は、ご相談くださいませ。
なお、現在の要件でガイド応募者も随時募集中ですので、ぜひお声がけを。

さて、出発時点でもご来館のお客様の足元をぐるぐるスリスリとして、一緒について行きまっせ、
状態の姫ニャンでしたが、帰ってくると、やはり歓迎モード。
以前とは別猫のような変わりようで、積極的になでて欲しいモードで絡んできます。
というわけで、猫注意報発令中ですので、アレルギーをお持ちの方は、くれぐれもご注意を。
そして、問題ない方は、よろしければ頭を優しくなでてあげてくださいませ。


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信玄公没後450年企画展も残り10日を切りました

2023-12-14 19:42:11 | 紹介
信玄公が天正元年(1573)に徳川領侵攻中に病に倒れ、その帰途、信濃でご逝去されて
今年でちょうど450年でした。
ご命日の4月12日にスタートして企画展も残り僅かな開期となりました。
今年はちょうどNHK大河ドラマもタイムリーに重なるところもあり、おかげさまで企画展も
これまで多くの方にご来館いただきました。
ただ今は、最後のテーマになります武田遺臣に関する資料展示を行っています。
武田氏滅亡、そして本能寺の変と激動の天正10年(1582)を境に歴史が大きく動き出し、
やがて豊臣政権が誕生しました。
その過程の中で、武田遺臣らも時代の大きな流れに翻弄されたわけですが、大きく
徳川氏に臣従して家康の天下を支えた家臣と、反徳川を最後まで貫いた家臣に分かれ、
今回はその対立軸で展示をしています。
戦国の世の終わりに、武田遺臣らが下したそれぞれの決断の証を、展示資料から感じ取って
いただければ幸いです。

そして、こちらは現世で猫社会の乱世を戦う猫のお兄ちゃんです。
信玄ミュージアム周辺を領土とする?お兄ちゃんは、以前から何度かご紹介しているとおり
武闘派の猫でして、生傷が絶えません。
本日も道の反対側の敷地に遠征中で、市道で敵対勢力と戦のまっただ中でした。

車が近づいても両者動かずの睨み合い。
そして、低いうめき声での威嚇合戦。
おおっーい、邪魔だからどいてくれ、とカットインして解散させましたが、車に轢かれかねない危うさでした。
解散後にミュージアム隣地の市施設の裏で、やや距離をとった敵対猫にガンを飛ばすお兄ちゃん。
また前に重症を負った首の傷が開いて痛々しい。
一段と丸く、一回り大きくなったお兄ちゃんですが、それでも一騎打ちでは苦戦しているのかな?
お願いだから穏やかにね。

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晩秋 紅葉も間もなく終わり

2023-12-07 18:36:37 | 紹介
3日の日曜に開催された紅葉を楽しみながらの史跡散策会のご報告をしたばかりでしたが、
急に寒さが増したこともあってか、あっという間にモミジの紅葉も終わりに近づき、
本日午後からは風も強く、木々の葉も落ち葉となってしまったものが目立つようになりました。
モミジの紅葉スポットの武田氏館跡西曲輪も早くに紅葉したモミジの葉は落ち、低位置にあって
紅葉の開始が遅れたものが今、見頃を迎えております。
今週末が紅葉を楽しむ最後となりそうですが、今月も躑躅ヶ崎歴史案内隊の皆様の活動
が急遽決まりました。
今月は、12月9日(土)午前の予定となります。
お越しの際は、ぜひ神社参拝と紅葉見学+αして、歴史散策をしてみてはいかがでしょうか?


晩秋の武田氏館跡を歩いてみると、堀にはいろいろな野鳥が・・・。

木の上には白鷺かな?
水面にはカモかも??がたくさん。

おやじギャグはさておき、首から上が茶色のカモっぽい渡り鳥。お名前不明?
魚を狙ってか、水中に潜っていましたので、普通のカモではなさそうです。
そして、地元の方からの情報で、館跡梅翁曲輪松木堀の木に疑似餌付きの釣り糸が垂れ下がり、
野鳥が誤って食べたら大変だから、と除去のご依頼がありまして、現地に急行したところ・・・
水深の浅い堀にこちらも白鷺さんが小魚食べ放題状態で、作業の横でバクバクと捕まえていました。
針の付いた疑似餌も無事除去しましたが、こんなところで釣りは止めていただきたいものです。
小型のブルーギルはいますが、当たりの良いブラックバスなどおりません。

そして、夕方に信玄ミュージアムを覗くと、またまた母ニャン・姫ニャンが揃ってお休み中。
姫は、風で動くモミジの葉と戯れておりました。
そして、母ニャンは定位置確保。
寒い日に安心の足ふきマットです。

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